異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様

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第5章 ダンジョンに行こう

162 荷物を運んでくれる人がリーダーの方が良い

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貴族様は納得してもらえたが、勇者君はまだ納得出来てないようだ。
だが、ここで時間が来た。ギルド職員が入ってきたのだ。

「話し合いもある程度は出来たんじゃないでしょうか?
 では決まったパーティーがあれば申請してください」

こう言われたので、勇者君を無視して3人で職員の所に行く。
貴族様の方も一緒に行ったので、先にやってもらおう。

手続きは見てたけど簡単だった。
紙に、名前と住所・パーティー名・リーダーの名前・ダンジョンに入る日数、を書くだけ。
特に貴族様のパーティーは貴族様の言いなりなので、さらさらと書かれていく。

そして俺たちの番になった。
名前や住所は個人で書いていく。

「リーダーは誰がやります?」
「君で良いだろう」
「賛成~」
「俺ですか?!」

何で俺なのだろう?
何か理由があるのか?

「理由を聞きたそうだな。簡単だよ。荷物を運んでくれる人がリーダーの方が良い」
「えっ?! その理由が分からないんですけど?!」
「そうか? 運べる容量一杯になったら帰るという指示が出せるじゃないか。
 食料の残りも把握しているだろ? いわば生命線を握っている。そんな人間がリーダーをするのは当然だ」
「戦闘能力が重要じゃないんですか?」
「勿論それも重要だが、それは全員に言える事だろ?
 怪我の治療が出来る者とかの命に関わる人がリーダーになった方が良い。
 言ってはアレだが、脳筋がリーダーだと無謀な事をしがちだからな」

あ~、これは脳筋がリーダーで苦労した事があるっぽい。
でも言っている事は理解出来る。
荷物持ちは重要だ。回収した物や水食料を運ぶ人を重要視しない方がヤバい。

最近の流行りで追放物のイラストを頼まれた事があるが、それは無能だと言って荷物持ちを追放してた。
それを読んだ時に「このパーティーは今後自分達で荷物を運ぶんですか?」と聞いたんだよ。イラストを書くのに必要だからね。
そしたら「そんな事は考えて無いようです」と編集者から返答された。
そこ、重要だろ。戦闘職が荷物運んでて敵と遭遇したら、いちいち荷物を降ろしてから戦闘するの?
その間、敵が待ってくれると思ってるのか?
そういう部分を教えてくれないとイラストが書けないと言ったら、絵師を変えると言われたわ。
俺も無茶なスケジュールだったからそうしてくださいって言ったけど。
確かその作品はまだ続刊出してたな。あんな設定ガバガバな作品でも売れるんだと驚いたわ。
密林の評価を操作してるという噂もあったような……。おっとこれ以上は危険な話だ。

「まぁ理解しました。
 では俺がリーダーって事で。でも進退は相談して決めますよ?」
「ああ構わない。名前だけだよ」
「次はダンジョンで過ごす日数を書くみたいですけど」
「それこそ君の領分だろう? 何日分の食料と水を運べるのか。それが重要だ」

う~ん、そう言われてもなぁ。
アイテムボックス化してるリュックがあるから1ヶ月くらいは入れる。
時間経過はあるから腐るけど、腐りにくい物や常温保存の物を持っていけば良い。ジャガイモみたいな。
問題は水だろう。
瓶に入れててもどれだけ持つのか分からないんだよ。
この世界では水が腐るのか?とか知らないしなぁ。
水については、後で具現化で作成するか。これは作っても無駄にはならないだろう。

「じゃあ10日くらいはどうでしょう?」
「10日も行けるのか?!」
「マジで?!」
「大丈夫だと思います」
「……ではそれで」

10日でも長いようだ。
片道5日だけどね。
ま、帰りたくなったら引き返せば良いんだし、長めに書いた方が良いだろう。

「パーティー名は?」
「適当に書いておいてくれ」
「何でもいいぜ~」

何でも良い、が一番困るんだけど。
…………考えるのが面倒になったので、ホムラにしておいた。
ホムラがリーダーみたいになったけど、文句は言わないでね。そっちが委任したんだからね。

あっ、ちなみに勇者君はどこにも加入出来なかったので、今回は入る事は出来ない。
次回の募集で頑張ってくれ。
変な事を言わなきゃ、どこかに参加出来ると思うよ。
俺は関わらないぞ。万が一に同郷だとしてもね。
どこの世界でも、自分を理解出来てない人・無茶言う人と関わらないようにするのが生き抜くコツだ。
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