異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様

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第5章 ダンジョンに行こう

188 調味料が無くなります

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とうとう50層に到着した。
いよいよラスボス戦か。
……まぁボスラッシュの始まりなだけだが。

「あれ? 50層に到達すればOKじゃないの?」
「何でです?」
「だって確か『最下層に行け!』じゃなかったですっけ?」
「それなら30層の時に言うべきでしたね。
 そこからは隠し扉を通って来たのですから」
「そうだった!」
「どちらにしても、ここで終わりではないです」
「そういえば聞いて無かったですけど、結局最下層ってどこです?」
「60層ですね、多分」
「多分?!」
「私はそこから来たので」

そう言えば、神様らしき人に依頼をされて来たんだったか。
その時に出たのが60層という事か。

「繋がりがあるとすれば60層が現実的じゃないですか?」
「そう言われればそうですね」
「送り込んだら60層だった、という可能性もありますが」
「どういう事です?」
「ほら、バレないように、とか言っていたでしょう?
 バレずに送り込める場所が60層だったとか」

う~む、その説もありそうだ。
でもそうなるともっと深い事に……。

「100層とかだったら嫌ですね」
「もしそうなら、一度地上に戻ります」
「それは何故?」
「食料が足りなくなります。正確に言えば、調味料が無くなります」
「それは重要ですね」
「それに、そんなに時間がかかるなら、一度地上を見たいというのもあります」
「地上ですか」
「私の知らない世界のようですしね。
 色々と買い物したいです。お土産も買いたいですねぇ」

どうせ時間がかかるなら、やり直すのもアリって事ね。
戦い方も教わったので、俺には不満は無い。

「でも、一度出ても良いんですかね?」
「さぁ? 文句があるなら、戻ろうとした時にでも連絡が来るんじゃないですか?」
「そんな適当で良いんです?」
「私の任務は、最下層まで連れて行く事ですからね。
 一度も戻ってはいけないと言われてませんし。
 最下層に連れていく為に必要な食料や水が無くなったらどうします? 死にそうな状態でも連れていけばOKなんでしょうか?」
「……そんな状態で連れて行くのは勘弁してください。多分ですがバトルがあるでしょ?」
「あるでしょうね。連れて行けという依頼なので、そこでの戦いに参加する必要は無いですし」
「尚更、万全な状態で連れて行ってください!!」

瀕死状態で最後の最後のラスボスとの戦闘とか地獄過ぎる。
こんにちはじゃあさようなら、になるでしょ!

「ま、ここのボスを倒してから考えましょう」
「……そうですね。食料とかも在庫を調べたいですし」
「あ、そうそう、ここのボスは貴方にとってちょっと大変かもしれませんよ。
 では行きましょうか」
「言い逃げはダメ! ちゃんと説明してください!
 行こうとしないで! お願いですから!」
「……しょうがないですね」

危なかった。流される所だったわ。
サラッと怖い事言わないで欲しいです。

「ここのボスはキメラなのですよ」
「キメラ?」
「合成生物と言った方が分かりやすいですか?」
「合成生物……」
「そうです。頭はヤギ、体は羊、足は鹿、尾はウサギ、みたいな事です」
「むっちゃ弱そうなんですけど?!」
「これは例えです。そういう生き物が合成生物、つまりキメラなのです」
「は、はあ……」
「それで、何が大変なのかと言うとですね、初見で描けますか?」
「…………なるほど!」

そういう事か!
見た事のある生き物なら描きやすい。
そうじゃなくても単体の生き物なら時間がかかるが描く事が出来る。
でも部位毎に違うと、繋ぎ目とかをよく見ないと描きにくい、という事だね!

「どうしたら良いでしょう?」
「努力ですね。では行きましょうか」
「それだけ?! そして早い! 本当に扉開けちゃったよ!!」

強制的に戦闘開始です。
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