3 / 20
ブラックコーヒーと、デジャヴの響き
しおりを挟む
「・・・あの、これ。落ちましたよ」 館林民亜は、はっとして顔を上げた。 差し出されたのは、自作の真鍮製「連結器型キーホルダー」。鉄道開業二百周年を記念して、自分で削り出した、世界に一つだけのお気に入りだ。
「あ、すみません・・・ありがとうございます」 受け取りながら、隣に座る男性の顔をちらりと見上げる。だが、帽子のつばが影を落とし、表情はよく見えない。完璧な変装のはずなのに、そこから漏れ出る、圧倒的に「整いすぎた」オーラに、民亜の心臓が不自然に跳ねた。 男性は、少し照れたように、それでも真っ直ぐ彼女を見て言った。
「もしかして・・・『民鉄(たみてつ)』さんですか?」
その一言で、民亜の動きが完全に止まる。 「え? あ、はい・・・そうですけど・・・ええっ!? なんで、分かったんですか?」 「誰にも話しかけられることなんてないチャンネルなのに・・・」
自撮りゼロの、いわゆる底辺チャンネル。民亜は、これまでに一度も、街で声をかけられたことがなかった。だからこそ、この出来事に、素直に驚いていた。
男性は、椅子の上で背筋を正し、少し身を低くするようにして答えた。 「いや、僕はいつも動画の更新を楽しみにしています。特に、あの・・・鉄筋コンクリートの打継目を、三十分間ただ流すだけの動画。あれは、傑作でした」
「・・・え、あれを見てくださってるんですか? すごく、すごく嬉しいです・・・!」
民亜の顔に、ぱあっと花が咲く。コメントは少ない。けれど、ちゃんと見てくれている人がいる。しかも、こうして直接、声をかけてくれる人が。民亜は、思わず優しく目を細めて微笑んだ。
「今も、あそこのデッキでやってた撮り鉄配信、観てました」 「バッテリーが切れたって、SNSに投稿されてましたよね。まさか、ここに来るとは思いませんでした」 「そうだったんですか! ちゃんと充電したつもりだったのに・・・すみません・・・」
民亜がメニューに手を伸ばした、その瞬間だった。隣の男が、ごく自然な動作で、そっとそれを制した。 「あ、まだ注文されてませんでしたよね。・・・今日は外、暖かいですけど。ホットで、いいですよね。ブラックで」
民亜は、目を見開いた。 「え・・・? あ、はい。ブラックを頼もうと思ってましたけど・・・どうして、分かったんですか?」 壮大は、一瞬だけ言葉に詰まった。「しまった」という感情が、ほんのわずかに顔に出る。だがすぐに、穏やかな笑みに切り替えた。
彼は、知っていた。民亜の鉄活YouTubeでは、本人の姿は映らない。それでも、動画の端々に、必ず映り込むものがある。その日、手に取った飲み物。決まって、ホットのブラック。それらを、ただ「眺めていた」だけだと、さっきまでは、思っていた。
「店員さん。こちらに、ホットのブラックを一つお願いします」 店内に通る、はっきりとした中低音。先ほどまでの小声とは違う、芯があり、どこか切なさを含んだ響きだった。 民亜の耳が、ぴくりと反応する。
(・・・え?)
聞き覚えがある。声そのものというより、息の抜け方。母音の伸ばし方。音の置き方。胸の奥が、理由もなくざわついた。まさか。ありえない。声が好きすぎるせいで、そう聞こえただけだ。オタクは、自分の幻聴をいちばん疑う生き物なのだから。
「・・・ところで」
男が、少し照れたように続ける。 「『民鉄(みんてつ)』さんって、どうして“民鉄”ってチャンネル名なんですか?」 「あ、えっと・・・名前が“民亜(たみあ)”なので、それで」 「へえ。民亜、いい名前ですね。僕は・・・壮大(そうだい)といいます」 「そ、壮大・・・?」 民亜の声が、わずかに裏返る。「い、いい・・・いい名前ですね・・・」
心臓が、一拍だけ余計に鳴った。――落ち着け。同じ名前の人なんて、いくらでもいる。
「・・・服部(はっとり)、と言います」
男は、少し間を置いて付け足した。「ただの、乗り物好きな男ですよ」 服部。その名字が、民亜の脳内で小さく反響する。音楽活動はSOUDAI。そして俳優としての名は、服部壮大。理性が「ただの偶然だ」と告げる一方で、知識が勝手にピースを拾い集め始めてしまう。
沈黙は、気まずさよりも先に、居心地の良さを連れてきた。 喫茶店の奥で、古い冷蔵庫が低く唸り、遠くで列車がガード下を抜ける音がする。民亜は、カメラのレンズキャップを外し、指先で軽く拭いた。その何気ない動きを、壮大の視線が無意識に追っていることに、彼女は気づいていない。
「この喫茶店、よく来られるんですか?」
唐突でもなく、踏み込みすぎてもいない。ちょうどいい距離感の声だった。 「はい、時々。でも今日は・・・山品川(やましながわ)駅まで足を延ばして、山常軒(さんじょうけん)の春限定の駅そばを食べようと思ってたんです」 言ったあとで、少しだけ恥ずかしくなる。わざわざ説明するようなことでもないのに。
「今年の春そば、春野菜だけじゃなくて、桜の塩漬けも入ってるそうですね」 「・・・はっ」 思わず、間の抜けた声が出た。民亜は慌てて口を押さえる。鉄活の話を、誰かと「会話として」することに慣れていない。動画では一方的に語る。コメント欄は、たまに短く返す。それだけの世界だった。
「す、すごいですね。そこまで詳しいなんて」 探るような視線を向けると、壮大は一瞬だけ言葉に詰まった。 「いや、その・・・詳しいというか・・・」 歯切れが悪い。さっきまでの落ち着きが、ほんの少し崩れている。
「駅そばの写真、いつも撮られてますよね。湯気で曇った画像も、香りが伝わってきそうで好きです」 「そばの湯気がいいって言ってもらうこと多いんですけど・・・あれ、実は、解像度が低いだけなんです」
壮大が、首を傾げる。 「はい。スマホの設定、初期のままで・・・暗いところだと、勝手に画質が落ちちゃって」 壮大は、少し驚いたように目を瞬かせた。 「・・・あ、そうなんですね。ま、それも味ですね」
その反応に、民亜は少し安心する。
「簡単ですよ」 「そうですか?」今度は民亜が首を傾げた。 「あ、よかったら・・・貸してみてください」
民亜の手の中にあったスマートフォンを、壮大が拾うように手にした。
画面を点けた瞬間――。
ロック画面いっぱいに広がる、ライブ写真。 照明。マイク。見覚えがありすぎる、五人のシルエット。
「・・・あ」
今度こそ、完全に声が止まる。 「1825・・・」 民亜の顔が、分かりやすく固まった。 「あっ」 今度は、壮大のほうが小さく声を上げる。 「そうなの・・・?」
民亜は、ゆっくりと頷いた。息も空気も止まった。 「なーんだ」 壮大が、少し肩の力を抜く。 「俺らのファンか」
空気が、ふっと軽くなる。 「じゃ、敬語やめるね」 民亜はまだ固まっていた。 「今日も、毎週水曜日の昼間もライブ配信、お疲れさま」 心臓が、きゅっと鳴る。 「水曜日が休みじゃないなんて、言わせないよ」 それは、画面越しに何度も聞いた声だった。 「来週の水曜日は、山品川駅。山常軒の春限定駅そばね」
壮大は手慣れた手つきでスマホを操作し、画面を民亜に向けた。 「LINEのアイコンは・・・あ・・・ここだ・・・。繋げといたから!」
民亜は、ようやく息を吐いた。 「え!」 ——そんな出会いだった。
「あ、すみません・・・ありがとうございます」 受け取りながら、隣に座る男性の顔をちらりと見上げる。だが、帽子のつばが影を落とし、表情はよく見えない。完璧な変装のはずなのに、そこから漏れ出る、圧倒的に「整いすぎた」オーラに、民亜の心臓が不自然に跳ねた。 男性は、少し照れたように、それでも真っ直ぐ彼女を見て言った。
「もしかして・・・『民鉄(たみてつ)』さんですか?」
その一言で、民亜の動きが完全に止まる。 「え? あ、はい・・・そうですけど・・・ええっ!? なんで、分かったんですか?」 「誰にも話しかけられることなんてないチャンネルなのに・・・」
自撮りゼロの、いわゆる底辺チャンネル。民亜は、これまでに一度も、街で声をかけられたことがなかった。だからこそ、この出来事に、素直に驚いていた。
男性は、椅子の上で背筋を正し、少し身を低くするようにして答えた。 「いや、僕はいつも動画の更新を楽しみにしています。特に、あの・・・鉄筋コンクリートの打継目を、三十分間ただ流すだけの動画。あれは、傑作でした」
「・・・え、あれを見てくださってるんですか? すごく、すごく嬉しいです・・・!」
民亜の顔に、ぱあっと花が咲く。コメントは少ない。けれど、ちゃんと見てくれている人がいる。しかも、こうして直接、声をかけてくれる人が。民亜は、思わず優しく目を細めて微笑んだ。
「今も、あそこのデッキでやってた撮り鉄配信、観てました」 「バッテリーが切れたって、SNSに投稿されてましたよね。まさか、ここに来るとは思いませんでした」 「そうだったんですか! ちゃんと充電したつもりだったのに・・・すみません・・・」
民亜がメニューに手を伸ばした、その瞬間だった。隣の男が、ごく自然な動作で、そっとそれを制した。 「あ、まだ注文されてませんでしたよね。・・・今日は外、暖かいですけど。ホットで、いいですよね。ブラックで」
民亜は、目を見開いた。 「え・・・? あ、はい。ブラックを頼もうと思ってましたけど・・・どうして、分かったんですか?」 壮大は、一瞬だけ言葉に詰まった。「しまった」という感情が、ほんのわずかに顔に出る。だがすぐに、穏やかな笑みに切り替えた。
彼は、知っていた。民亜の鉄活YouTubeでは、本人の姿は映らない。それでも、動画の端々に、必ず映り込むものがある。その日、手に取った飲み物。決まって、ホットのブラック。それらを、ただ「眺めていた」だけだと、さっきまでは、思っていた。
「店員さん。こちらに、ホットのブラックを一つお願いします」 店内に通る、はっきりとした中低音。先ほどまでの小声とは違う、芯があり、どこか切なさを含んだ響きだった。 民亜の耳が、ぴくりと反応する。
(・・・え?)
聞き覚えがある。声そのものというより、息の抜け方。母音の伸ばし方。音の置き方。胸の奥が、理由もなくざわついた。まさか。ありえない。声が好きすぎるせいで、そう聞こえただけだ。オタクは、自分の幻聴をいちばん疑う生き物なのだから。
「・・・ところで」
男が、少し照れたように続ける。 「『民鉄(みんてつ)』さんって、どうして“民鉄”ってチャンネル名なんですか?」 「あ、えっと・・・名前が“民亜(たみあ)”なので、それで」 「へえ。民亜、いい名前ですね。僕は・・・壮大(そうだい)といいます」 「そ、壮大・・・?」 民亜の声が、わずかに裏返る。「い、いい・・・いい名前ですね・・・」
心臓が、一拍だけ余計に鳴った。――落ち着け。同じ名前の人なんて、いくらでもいる。
「・・・服部(はっとり)、と言います」
男は、少し間を置いて付け足した。「ただの、乗り物好きな男ですよ」 服部。その名字が、民亜の脳内で小さく反響する。音楽活動はSOUDAI。そして俳優としての名は、服部壮大。理性が「ただの偶然だ」と告げる一方で、知識が勝手にピースを拾い集め始めてしまう。
沈黙は、気まずさよりも先に、居心地の良さを連れてきた。 喫茶店の奥で、古い冷蔵庫が低く唸り、遠くで列車がガード下を抜ける音がする。民亜は、カメラのレンズキャップを外し、指先で軽く拭いた。その何気ない動きを、壮大の視線が無意識に追っていることに、彼女は気づいていない。
「この喫茶店、よく来られるんですか?」
唐突でもなく、踏み込みすぎてもいない。ちょうどいい距離感の声だった。 「はい、時々。でも今日は・・・山品川(やましながわ)駅まで足を延ばして、山常軒(さんじょうけん)の春限定の駅そばを食べようと思ってたんです」 言ったあとで、少しだけ恥ずかしくなる。わざわざ説明するようなことでもないのに。
「今年の春そば、春野菜だけじゃなくて、桜の塩漬けも入ってるそうですね」 「・・・はっ」 思わず、間の抜けた声が出た。民亜は慌てて口を押さえる。鉄活の話を、誰かと「会話として」することに慣れていない。動画では一方的に語る。コメント欄は、たまに短く返す。それだけの世界だった。
「す、すごいですね。そこまで詳しいなんて」 探るような視線を向けると、壮大は一瞬だけ言葉に詰まった。 「いや、その・・・詳しいというか・・・」 歯切れが悪い。さっきまでの落ち着きが、ほんの少し崩れている。
「駅そばの写真、いつも撮られてますよね。湯気で曇った画像も、香りが伝わってきそうで好きです」 「そばの湯気がいいって言ってもらうこと多いんですけど・・・あれ、実は、解像度が低いだけなんです」
壮大が、首を傾げる。 「はい。スマホの設定、初期のままで・・・暗いところだと、勝手に画質が落ちちゃって」 壮大は、少し驚いたように目を瞬かせた。 「・・・あ、そうなんですね。ま、それも味ですね」
その反応に、民亜は少し安心する。
「簡単ですよ」 「そうですか?」今度は民亜が首を傾げた。 「あ、よかったら・・・貸してみてください」
民亜の手の中にあったスマートフォンを、壮大が拾うように手にした。
画面を点けた瞬間――。
ロック画面いっぱいに広がる、ライブ写真。 照明。マイク。見覚えがありすぎる、五人のシルエット。
「・・・あ」
今度こそ、完全に声が止まる。 「1825・・・」 民亜の顔が、分かりやすく固まった。 「あっ」 今度は、壮大のほうが小さく声を上げる。 「そうなの・・・?」
民亜は、ゆっくりと頷いた。息も空気も止まった。 「なーんだ」 壮大が、少し肩の力を抜く。 「俺らのファンか」
空気が、ふっと軽くなる。 「じゃ、敬語やめるね」 民亜はまだ固まっていた。 「今日も、毎週水曜日の昼間もライブ配信、お疲れさま」 心臓が、きゅっと鳴る。 「水曜日が休みじゃないなんて、言わせないよ」 それは、画面越しに何度も聞いた声だった。 「来週の水曜日は、山品川駅。山常軒の春限定駅そばね」
壮大は手慣れた手つきでスマホを操作し、画面を民亜に向けた。 「LINEのアイコンは・・・あ・・・ここだ・・・。繋げといたから!」
民亜は、ようやく息を吐いた。 「え!」 ——そんな出会いだった。
0
あなたにおすすめの小説
王太子妃専属侍女の結婚事情
蒼あかり
恋愛
伯爵家の令嬢シンシアは、ラドフォード王国 王太子妃の専属侍女だ。
未だ婚約者のいない彼女のために、王太子と王太子妃の命で見合いをすることに。
相手は王太子の側近セドリック。
ところが、幼い見た目とは裏腹に令嬢らしからぬはっきりとした物言いのキツイ性格のシンシアは、それが元でお見合いをこじらせてしまうことに。
そんな二人の行く末は......。
☆恋愛色は薄めです。
☆完結、予約投稿済み。
新年一作目は頑張ってハッピーエンドにしてみました。
ふたりの喧嘩のような言い合いを楽しんでいただければと思います。
そこまで激しくはないですが、そういうのが苦手な方はご遠慮ください。
よろしくお願いいたします。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
俺と結婚してくれ〜若き御曹司の真実の愛
ラヴ KAZU
恋愛
村藤潤一郎
潤一郎は村藤コーポレーションの社長を就任したばかりの二十五歳。
大学卒業後、海外に留学した。
過去の恋愛にトラウマを抱えていた。
そんな時、気になる女性社員と巡り会う。
八神あやか
村藤コーポレーション社員の四十歳。
過去の恋愛にトラウマを抱えて、男性の言葉を信じられない。
恋人に騙されて借金を払う生活を送っていた。
そんな時、バッグを取られ、怪我をして潤一郎のマンションでお世話になる羽目に......
八神あやかは元恋人に騙されて借金を払う生活を送っていた。そんな矢先あやかの勤める村藤コーポレーション社長村藤潤一郎と巡り会う。ある日あやかはバッグを取られ、怪我をする。あやかを放っておけない潤一郎は自分のマンションへ誘った。あやかは優しい潤一郎に惹かれて行くが、会社が倒産の危機にあり、合併先のお嬢さんと婚約すると知る。潤一郎はあやかへの愛を貫こうとするが、あやかは潤一郎の前から姿を消すのであった。
黒騎士団の娼婦
星森
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。
異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。
頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。
煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。
誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。
「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」
※本作はAIとの共同制作作品です。
※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
結婚結婚煩いので、愛人持ちの幼馴染と偽装結婚してみた
夏菜しの
恋愛
幼馴染のルーカスの態度は、年頃になっても相変わらず気安い。
彼のその変わらぬ態度のお陰で、周りから男女の仲だと勘違いされて、公爵令嬢エーデルトラウトの相手はなかなか決まらない。
そんな現状をヤキモキしているというのに、ルーカスの方は素知らぬ顔。
彼は思いのままに平民の娘と恋人関係を持っていた。
いっそそのまま結婚してくれれば、噂は間違いだったと知れるのに、あちらもやっぱり公爵家で、平民との結婚など許さんと反対されていた。
のらりくらりと躱すがもう限界。
いよいよ親が煩くなってきたころ、ルーカスがやってきて『偽装結婚しないか?』と提案された。
彼の愛人を黙認する代わりに、贅沢と自由が得られる。
これで煩く言われないとすると、悪くない提案じゃない?
エーデルトラウトは軽い気持ちでその提案に乗った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる