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第1章
第5話:ここが魔界
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「アリアー、良い加減起きなよー」
「うーん、もう少し……」
このやり取りもこれで一体何回目だろうか。
昨日は色んなことがあったためか身体が酷く疲弊しきってしまったのだろう、こっちに戻ってからすぐに眠った。
そして何時間も経って今に至る。
初めは優しく起こしてくれたリリーも、その声に若干の怒りが混じっているように感じる。
でも仕方がない、眠いんだもん。
「昨日のあいつ……。まったくもう!」
そしてリリーは昨日の一件でよっぽど傷付いたのか、朝から何回も同じ文句をちくちくと言っていた。
「もー、リリーさん。いい加減忘れてくださいよー、こっちは眠ってるんですよ?」
ぬくぬくとしたお布団に俺は逆らえない。
背中でつぶしてしまっている翼と尻尾の存在が若干気になるがまあ時と共に慣れていくだろう。
「アリア! そろそろ本当に起きなさーい!」
ドスンと何かがお腹に落下してきた。
「うわっ!」
落下物はそのまま俺の脇腹に手をやると布団の上からいじり始めた。
「ほーら、こしょこしょこしょ」
「いやー、ごめんなさいいぃい!」
慌てて跳ね起きる。
何だろう、この身体になってからやけに肌が敏感になっている気がする。
「はいおはよう。じゃあさっさと髪とか整えてね。今日こそは男を仕留めにいくわよ!」
「ふぁーい……」
ごしごしと目をこすって大きく伸びをする。
あー、よく寝た。
「あ」
この俺が初めてこの世界で目覚めた部屋には等身大の鏡がある。
サキュバスというもの、身だしなみは超大切よ、ということらしい。
そして今の俺の姿は、
「うわ……」
とても人様に見せられるようなものではなかった。
本来はとても奇麗なはずの金髪がぼさぼさだ。
さらに頬にはよだれの跡がついている。
ま、まあ、逆にこれはこれでかわいいのでは……?
「……水ってどこにあるんですか?」
まあちゃんと直しますよ、どうせやらなきゃ怒られるし。
「ん? あー、そっかって、アリアは外に出たことないのよね」
こくんと頷く。
人間界に行くときも、魔界に戻ってくるときもこの部屋からだった。
そしてこの部屋は魔界だと呼ぶにはあまりにも人間の部屋に似ていたのだ。
だから俺はここに来てサキュバス以外の魔界らしさと出会っていない。
正直見た目以外は人間界と然程変わりはないのだ。
ただ部屋に水道や電気が通っていないなど、科学技術はだいぶ遅れているっぽい。
部屋の天井には照明代わりの白い炎が灯っているだけなのだ。
「んじゃあ、せっかくだし、お外案内してあげるわ」
「ありがとうございます」
リリーがドアを開けて外に出る。
俺もそれに倣う。
さあ、初めての外の世界、いったいどんな摩訶不思議な物たちが待ち受けているのかな。
意気揚々と出たは良いものの、そこは、
「あれ……?」
「なに首傾げてんのよ。水はこの下にあるわ」
カンカンとリリーは階段を下りて行ってしまう。
「ま、待ってくださーい」
魔界とは言うものの何だこれは。
普通のマンションだった。
ドアの外には落下防止の柵があって廊下にはところどころ錆がついている。
それは階段も同じで、階段はところどころに小さな穴が開いていた。
「なんていうか、普通ですね……」
うん、人間界と同じだ。
魔界っていうくらいだからもっと禍々しい紫色に包まれたりしているのかと思ったが。
「あー、たしかにね。でも外の植物とかは結構違うかも」
この場は四方を壁や階段で覆われているためか全く外の様子が分からない。
天からの光的なものもなく、これまた白い炎が足元を照らしているだけだった。
「あの、この白い炎ってなんですか? 部屋にも同じのありましたけど」
「これは魔光っていう光の玉よ。私も詳しいことはよく知らないんだけど、なんか魔力を宿していて半永久的に光り続けるんだって。だからよく照明に使われるわ」
「へぇ」
まあ、異なる世界だから当たり前だが、前の世界の常識が通じないというのに慣れないとな。
そして少しずつでいいから勉強もしていかないと、この世界で生きていけなくなってしまう。
「はい、これが外の世界よ」
「うわ……」
初めの印象は緑と紫だった。
天を占める空の色が不気味なほどの紫色で、周りに生い茂る植物が濃すぎるくらいの緑だった。
紫色の空にはところどころに闇色の雲がぷかぷか我が物顔で浮いていた。
「今日は快晴よ」
「これでですか……?」
快晴というのはもっと背伸びしたくなるような天気ではなかったか?
少なくともこんなにドロッとした空間に似合う言葉ではない。
「あの紫は魔力の色なの。そして今日は雲に覆われていない。つまり邪魔がなく魔力が大地に舞い落ちるということね」
リリーはそういうとうーんと背伸びをした。
とっても気持ちの良さそうな顔をしている。
「は、はぁ……」
俺がこの悪魔の世界に慣れる日なんて果たして来るのだろうか。
今のところ全くと言っていいほど趣味が合わない。
「あ、今日だったら魔王城が見えるかもー。アリア、付いてきな」
ふわふわと宙に浮くリリーについてゆく。
昨日覚えたてのこの空中移動もだんだんと様になってきた。
最初は怖くて仕方がなかったけど今となってはもうなんともない。
リリーが降り立ったのはマンションの屋上だった。
この周りにはマンション以外の建物がなく、辺りはずっと大きな平野に覆われている。
そのためかこんな天気といえど見晴らしは最高に良かった。
この平野をずっと行った先には大きな丘があり、逆側には大河が、その右隣には山と自然に囲まれた土地だ。
そしてさらに奥側にあり、少しだけ見える建物の先端から禍々しさを放っているのが、
「あれが魔王城よ。かっこいいでしょ」
「……」
なんというかもう建物自体にもオーラがあった。
近寄りがたいオーラが。
山の陰に隠れてはいるがその圧倒的な存在感と禍々しきオーラに俺は少しビビった。
「い、行ったことあるんですか?」
「流石にないわよ。てか私たちみたいな下級悪魔が気楽に訪れて良い場所じゃないのよ」
へー、俺らって下級悪魔だったんだな。
これは不幸中の幸い。
一体だれが好き好んであんなところに行きたがるだろうか。
「だけど一回は行ってみたいわね」
「え……」
「ま、私たちも頑張ればいつか行けるようになるわ。上の悪魔たちに認めらるように頑張りましょ! アリア!」
「……は、はい」
♂→♀
「なんかもっといい方法ないんですか!? なんかこう、魔力を使った画期的な!」
「魔力の無駄遣いはダメなの! さあ運ぶわよ!」
俺とリリーが抱きかかえるは一つのおおきな樽。
樽自体だけでこの重さだ、さらにこれに今から水を満杯に入れるって? 無理無理!
「じゃあいっせいので飛ぶわよ」
「えぇっ!?」
「いっせーの!」
うわうわ本当に飛んじゃったよ……。
こんな樽を抱えたまま向かい合った状態で。
「リリーさん……、頭に血が上ります……」
そしてまさかの俺は下側。
背中を地面に向けて飛ぶのは例えようのない恐ろしさがあった。
「た、たまたまそうなっちゃったのよ。運が悪かったわね」
明らかに飛ぶ前に俺を下にした気がするんだけど。
そしてこの状態であの大河まで……?
こんな飛行をあと何分続ければよいのだろうか。
「うぇ、吐きそ」
割と本気で頭がぐわんぐわんしてきていた。
「頑張って! 男でしょ!」
「……」
都合の良いときだけ男扱いしやがって。
具合悪いので心の中でだけ毒を吐く。
なんかあれだ、お腹いっぱいにご飯を食べた後に乗ったジェットコースターに散々回転を繰り返されたときの感覚に似ている。
要するに、ひどく具合が悪いのだ。
「アリア、もうすぐよって、顔色悪!」
なんかもう空気も美味しくないし、深呼吸も全くやる気にならない。
とりあえず目を瞑って何も考えようにしよう。
「ちょ、ちょっとアリア!? だ、大丈夫!?」
ばさばさと飛ぶことだけを考える。
今はもうなにもしたくないし考えたくもない。
「も、もう少しだから、まだ吐かないで」
ばさばさ、ばさばさ。
ああ、だんだん高度が下がっている。
そして、
「ちゃくりーく!」
ドスン!
「ほぇっ!?」
背中には地面の衝撃で正面からは樽の衝撃。
俺は樽と地面に挟まれた。
「うぅっ……」
「あ、アリアっ!」
口を手で押さえて急いで大河に駆け寄る。
そして流れる水に向かって、
「……」
俺は盛大に吐き散らした。
「あーあ、やっちゃった」
俺はこのときまだ知らなかった。
ここで吐いたことによってまさかあんなことになるとは。
俺は一生ここで吐いたことを後悔するのだろう。
「うーん、もう少し……」
このやり取りもこれで一体何回目だろうか。
昨日は色んなことがあったためか身体が酷く疲弊しきってしまったのだろう、こっちに戻ってからすぐに眠った。
そして何時間も経って今に至る。
初めは優しく起こしてくれたリリーも、その声に若干の怒りが混じっているように感じる。
でも仕方がない、眠いんだもん。
「昨日のあいつ……。まったくもう!」
そしてリリーは昨日の一件でよっぽど傷付いたのか、朝から何回も同じ文句をちくちくと言っていた。
「もー、リリーさん。いい加減忘れてくださいよー、こっちは眠ってるんですよ?」
ぬくぬくとしたお布団に俺は逆らえない。
背中でつぶしてしまっている翼と尻尾の存在が若干気になるがまあ時と共に慣れていくだろう。
「アリア! そろそろ本当に起きなさーい!」
ドスンと何かがお腹に落下してきた。
「うわっ!」
落下物はそのまま俺の脇腹に手をやると布団の上からいじり始めた。
「ほーら、こしょこしょこしょ」
「いやー、ごめんなさいいぃい!」
慌てて跳ね起きる。
何だろう、この身体になってからやけに肌が敏感になっている気がする。
「はいおはよう。じゃあさっさと髪とか整えてね。今日こそは男を仕留めにいくわよ!」
「ふぁーい……」
ごしごしと目をこすって大きく伸びをする。
あー、よく寝た。
「あ」
この俺が初めてこの世界で目覚めた部屋には等身大の鏡がある。
サキュバスというもの、身だしなみは超大切よ、ということらしい。
そして今の俺の姿は、
「うわ……」
とても人様に見せられるようなものではなかった。
本来はとても奇麗なはずの金髪がぼさぼさだ。
さらに頬にはよだれの跡がついている。
ま、まあ、逆にこれはこれでかわいいのでは……?
「……水ってどこにあるんですか?」
まあちゃんと直しますよ、どうせやらなきゃ怒られるし。
「ん? あー、そっかって、アリアは外に出たことないのよね」
こくんと頷く。
人間界に行くときも、魔界に戻ってくるときもこの部屋からだった。
そしてこの部屋は魔界だと呼ぶにはあまりにも人間の部屋に似ていたのだ。
だから俺はここに来てサキュバス以外の魔界らしさと出会っていない。
正直見た目以外は人間界と然程変わりはないのだ。
ただ部屋に水道や電気が通っていないなど、科学技術はだいぶ遅れているっぽい。
部屋の天井には照明代わりの白い炎が灯っているだけなのだ。
「んじゃあ、せっかくだし、お外案内してあげるわ」
「ありがとうございます」
リリーがドアを開けて外に出る。
俺もそれに倣う。
さあ、初めての外の世界、いったいどんな摩訶不思議な物たちが待ち受けているのかな。
意気揚々と出たは良いものの、そこは、
「あれ……?」
「なに首傾げてんのよ。水はこの下にあるわ」
カンカンとリリーは階段を下りて行ってしまう。
「ま、待ってくださーい」
魔界とは言うものの何だこれは。
普通のマンションだった。
ドアの外には落下防止の柵があって廊下にはところどころ錆がついている。
それは階段も同じで、階段はところどころに小さな穴が開いていた。
「なんていうか、普通ですね……」
うん、人間界と同じだ。
魔界っていうくらいだからもっと禍々しい紫色に包まれたりしているのかと思ったが。
「あー、たしかにね。でも外の植物とかは結構違うかも」
この場は四方を壁や階段で覆われているためか全く外の様子が分からない。
天からの光的なものもなく、これまた白い炎が足元を照らしているだけだった。
「あの、この白い炎ってなんですか? 部屋にも同じのありましたけど」
「これは魔光っていう光の玉よ。私も詳しいことはよく知らないんだけど、なんか魔力を宿していて半永久的に光り続けるんだって。だからよく照明に使われるわ」
「へぇ」
まあ、異なる世界だから当たり前だが、前の世界の常識が通じないというのに慣れないとな。
そして少しずつでいいから勉強もしていかないと、この世界で生きていけなくなってしまう。
「はい、これが外の世界よ」
「うわ……」
初めの印象は緑と紫だった。
天を占める空の色が不気味なほどの紫色で、周りに生い茂る植物が濃すぎるくらいの緑だった。
紫色の空にはところどころに闇色の雲がぷかぷか我が物顔で浮いていた。
「今日は快晴よ」
「これでですか……?」
快晴というのはもっと背伸びしたくなるような天気ではなかったか?
少なくともこんなにドロッとした空間に似合う言葉ではない。
「あの紫は魔力の色なの。そして今日は雲に覆われていない。つまり邪魔がなく魔力が大地に舞い落ちるということね」
リリーはそういうとうーんと背伸びをした。
とっても気持ちの良さそうな顔をしている。
「は、はぁ……」
俺がこの悪魔の世界に慣れる日なんて果たして来るのだろうか。
今のところ全くと言っていいほど趣味が合わない。
「あ、今日だったら魔王城が見えるかもー。アリア、付いてきな」
ふわふわと宙に浮くリリーについてゆく。
昨日覚えたてのこの空中移動もだんだんと様になってきた。
最初は怖くて仕方がなかったけど今となってはもうなんともない。
リリーが降り立ったのはマンションの屋上だった。
この周りにはマンション以外の建物がなく、辺りはずっと大きな平野に覆われている。
そのためかこんな天気といえど見晴らしは最高に良かった。
この平野をずっと行った先には大きな丘があり、逆側には大河が、その右隣には山と自然に囲まれた土地だ。
そしてさらに奥側にあり、少しだけ見える建物の先端から禍々しさを放っているのが、
「あれが魔王城よ。かっこいいでしょ」
「……」
なんというかもう建物自体にもオーラがあった。
近寄りがたいオーラが。
山の陰に隠れてはいるがその圧倒的な存在感と禍々しきオーラに俺は少しビビった。
「い、行ったことあるんですか?」
「流石にないわよ。てか私たちみたいな下級悪魔が気楽に訪れて良い場所じゃないのよ」
へー、俺らって下級悪魔だったんだな。
これは不幸中の幸い。
一体だれが好き好んであんなところに行きたがるだろうか。
「だけど一回は行ってみたいわね」
「え……」
「ま、私たちも頑張ればいつか行けるようになるわ。上の悪魔たちに認めらるように頑張りましょ! アリア!」
「……は、はい」
♂→♀
「なんかもっといい方法ないんですか!? なんかこう、魔力を使った画期的な!」
「魔力の無駄遣いはダメなの! さあ運ぶわよ!」
俺とリリーが抱きかかえるは一つのおおきな樽。
樽自体だけでこの重さだ、さらにこれに今から水を満杯に入れるって? 無理無理!
「じゃあいっせいので飛ぶわよ」
「えぇっ!?」
「いっせーの!」
うわうわ本当に飛んじゃったよ……。
こんな樽を抱えたまま向かい合った状態で。
「リリーさん……、頭に血が上ります……」
そしてまさかの俺は下側。
背中を地面に向けて飛ぶのは例えようのない恐ろしさがあった。
「た、たまたまそうなっちゃったのよ。運が悪かったわね」
明らかに飛ぶ前に俺を下にした気がするんだけど。
そしてこの状態であの大河まで……?
こんな飛行をあと何分続ければよいのだろうか。
「うぇ、吐きそ」
割と本気で頭がぐわんぐわんしてきていた。
「頑張って! 男でしょ!」
「……」
都合の良いときだけ男扱いしやがって。
具合悪いので心の中でだけ毒を吐く。
なんかあれだ、お腹いっぱいにご飯を食べた後に乗ったジェットコースターに散々回転を繰り返されたときの感覚に似ている。
要するに、ひどく具合が悪いのだ。
「アリア、もうすぐよって、顔色悪!」
なんかもう空気も美味しくないし、深呼吸も全くやる気にならない。
とりあえず目を瞑って何も考えようにしよう。
「ちょ、ちょっとアリア!? だ、大丈夫!?」
ばさばさと飛ぶことだけを考える。
今はもうなにもしたくないし考えたくもない。
「も、もう少しだから、まだ吐かないで」
ばさばさ、ばさばさ。
ああ、だんだん高度が下がっている。
そして、
「ちゃくりーく!」
ドスン!
「ほぇっ!?」
背中には地面の衝撃で正面からは樽の衝撃。
俺は樽と地面に挟まれた。
「うぅっ……」
「あ、アリアっ!」
口を手で押さえて急いで大河に駆け寄る。
そして流れる水に向かって、
「……」
俺は盛大に吐き散らした。
「あーあ、やっちゃった」
俺はこのときまだ知らなかった。
ここで吐いたことによってまさかあんなことになるとは。
俺は一生ここで吐いたことを後悔するのだろう。
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