もふもふ至上主義ですが、なにか?

犬丸大福

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道中、ばぁちゃん無双。いえ、孫もです

大人の実情を垣間見る?

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「オジさん、スゴいね!リーの本気の突進かわすなんて!どうやったの?!」
興奮気味にしゃべるウェルに対して

「オジさん…俺、まだ24歳…」
本気で落ち込み、地面に膝をつくオロシさん。
カヤさん、そっぽ向いて肩を震わせてるね?

「兄ちゃん!リー、オジさんに当てれなかった!!」「うん、これはオジさんが凄いんだよ!」
走ってくるリーを抱き止め、オロシさんを讃えるウェル。

「オジさん…2人にオジさんって思われてた…」
あ、讃えてなかった、トドメ刺してた。

「オロシさん!大丈夫!僕はちゃんとお兄さんだと思ってたよ!」「ブフッ」
「ぼっちゃんの気遣いが逆に刺さる…」
え、余計に落ち込むの?!どうしよう!ってカヤさん、笑ってる?!

「なんだ、どうした?もしやオロシ、負けたのかい?」
ちょうどそこにばぁちゃんとタチバナさんがやってきた。

「無邪気な子供の、言葉の暴力に惨敗です」
カヤさんが、キリっとした顔で答えると、

「チキショー、面白がってやがる!!」
オロシさんが頭を抱え、

「ブルーメ様!俺ら、オジさんに当て、あ、俺は受け止められたのか。リーの本気は当たらなかったんだ!このオジさんスゲーよ!!」「オジさんスゲーの!」
「連呼する、ぼっちゃんの気遣いを聞いても連呼するんだ…」
興奮してぶんぶん尻尾を振りながらばぁちゃんに報告するウェルに、キラキラした目で追随するリーと、余計に落ち込むオロシさん。

「…結局、なんなんだい?」
ウェルとリーの頭を撫でながら、オロシさんを見るばぁちゃんが余計に混乱している。



「結論から言うと、オロシは子供達に勝負では勝ってますが、オジさんと言われて撃沈したんです。
ええ、24歳、未だ20代前半のオロシがオジさんと!」
力強くばぁちゃんに報告するカヤさんにばぁちゃんが

「…カヤ?アンタ、オロシに怨みでもあるのかい?」

「いいえ?全く!ちょっと強いからって、モテるんだぜオーラを醸し出すオロシにイラっとしたことなんか一度も!私の可愛い後輩の告白を地味な子は好みじゃないと振ったオロシに、言い方ってもんがあるだろうが、ああぁん?デリカシーの無さが、純粋な子供の意見として自分に返ってきてザマァみろだなんて思ってません!」
「めっちゃ怨んでるな?!」「カヤ、気づかなくてごめんよ?」
怒涛の勢いで話すカヤさんに、ツッコむばぁちゃんと、謝るタチバナさん。

「公私は分けて考えてますので。オロシの実力は残念な事に本物ですので」
「残念なのかい!」「認めてはいるんだね…」
キリっと答えるカヤさんに、ツッコむばぁちゃんと、ちょっと安心してるタチバナさん。

「この本音を聞かされた俺は、これからどんな顔して仕事をすれば?」
めっちゃ困惑のオロシさんに

「あ、うん、別にそのままでいいよ?」
「変われるものなら変えて下さい?ちなみに私は変えませんが?」
「うん、今までひとつも気づかせなかったカヤは凄いと思うよ、うん。そのままの君でいてくれ」
「もちろんです」
優しいタチバナさんと辛辣なカヤさん。

「よし、みんな、人に対して優しさは大事、っていう見本として見ておきな!」
「「「ハイ!!」」」
ばぁちゃんが僕達に見ておけっていうんだ、オロシさんを観察しよう!!

「ええ?!俺、めっちゃ素直に生きてんのに?!」

「素直な子供の言葉でへこんだじゃないですか。まだ子供だから許されても、大人の無邪気は時と場合によって怨まれるんですよ。夜道とかプレゼントに気をつけた方が良いんじゃないですかね?」

「…カヤ、アンタ、誰かに何かを相談されてないかい?」
ばぁちゃんがカヤさんにジト目で問いかけると

「いいえ?何も?」
真顔で答えるカヤさん。

「やべー、やべーかもしれん。俺、何したっけ?」
頭を抱えるオロシさん。

「兄ちゃん、リー、喉かわいたの…」
「ダメだよ、今、シュラバってヤツだから、大人しくしてないと!!」
「うん、リー。ちょっと我慢しようね、後でばぁちゃんにオレンジジュース買って貰おうね!」
僕達がこそこそ話してたら

「子供達に気を使わせてんじゃないよ!!」バリバリッ
文字通り、ばぁちゃんの雷が落ちた。
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