もふもふ至上主義ですが、なにか?

犬丸大福

文字の大きさ
82 / 149
道中、ばぁちゃん無双。いえ、孫もです

探索者の制度

しおりを挟む
「大王「あ"あ"ん?」いや、ブルーメ様御一行、ギルドマスター室へ。
話が長くなりそうだ。すまんが茶とジュースを頼む。
皆は業務に戻ってくれ!!」
クマおじさんがパンパンと手を叩くと「ちぇー」「面白そうだったのに」とかいう声が聞こえながらも人がバラけて行き、僕達を奥へ連れ出す。

連れていかれた部屋にはゆったりしたソファーとテーブル、あと、いかにも仕事します!って感じの机と椅子があった。
ソファに並んで座った僕達の前にお茶とジュースを出してくれた人が退出すると、対面に座ったクマおじさんが話し出す。

「さきに、この用紙にチーム名を書いて、所属構成員の名前を書いてくれ。白狼の坊主の話を聞いてる間に、構成員の人数分だけ探索者証を発行しておく。
ちなみに、探索者の制度の話は聞いてるか?」

「ん?登録したらダンジョンに入れるってだけじゃないのかい?」

「無茶して死んじまう探索者が後を経たなくてな、ランクを設けた。

最初は5級から始まり、ダンジョン3階まで潜って良い事になっている。
4級は5階まで、3級は10階、2級は20階、1級は30階、特級はそれ以降どこまでも、自己責任だ。

ギルドで獲物を売る際に〝真実の玉〞ってのに触れて貰う。〝自分は○階で、自分達で獲物を仕留めた〞と宣言して触れる。本当なら玉は反応しないが、嘘をつくと光る。

階数が嘘ならば、3回目の嘘でランクが1つ下がる。
自分達で仕留めたのが嘘ならば、1発でランク2つ下がる。5級と4級は剥奪だな。1年間は再発行しない。

ランクを上げるには試験がある。ギルド員が同行して先の階数に赴き、問題なく獲物を狩れるようならランクアップだ。

ざっくりした説明は以上だ。チーム名と大王達の名前を書いてくれ」

「チーム名?ユズリハを守る会、でいいだろう?」
「ばぁちゃん、却下ぁ!!」
「なんだい、いいと思ったんだがねぇ?」
「リハの守護神!」
「ウェル、発想を僕から離して?!」
「にく、肉を食べよう!」
「リー?アタシを除け者にする気かい?」

「…大王が、ものすごく楽しそうだ」
わちゃわちゃした僕達を、クマおじさんがぽっかーんとした顔で見ている。

「もふもふ、もふもふの会にしよう!!」
僕が叫んだら、

「ワン!」『もふもふよ永遠に!』
「メェ!」『もふもふと愉快な仲間達!』
「わん!」『もふもふ最強!』
「にゃ!」『至高のもふもふ!』
わびすけ達が皆出てきた。

「うぉ!これ、大王の精霊じゃねぇな?こんだけ居るって事は、白狼達も精霊を従えてんのか?!」
クマおじさんがびっくりしてちょっとのけ反る。

「違うよ、全部ユズリハの契約精霊さ。だから言ったろう?この子はいずれアタシを超えるって」
ばぁちゃんが自慢げに僕の頭を撫でる。

「おおぅ、1人で4体…。そして脇を固める白狼…。
大王、アンタ達5級から始めたって、逆に初心者達の邪魔だわ。俺が使える最大の権限で3級から始めるようにしよう。10階まで降りていいぞ。それに慣れたら声をかけてくれ。直ぐ様ランクアップ試験しよう。
アンタ達、とっとと下層に下ってくれ…」
クマおじさんがソファに寄りかかり、額に手を当て天を仰ぐ。

「さっきから白狼白狼って言ってるが、この子達〝白狼〞ってのはそんなに特別なのかい?」
ってばぁちゃんが聞いてるけど、

「クマおじさん!〝最強のもふもふ軍団〞に決めたよ!」「最強!」「強いよ!」
ウェルもリーも握り拳で援護してくれてるし。

「決めたんかい?!」

うん、ばぁちゃん。多数決だよ!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

『彼を解放して!』とおっしゃいましたが、何から解放されたいのですか?

シエル
恋愛
「彼を解放してください!」 友人たちと教室に戻ろうとしていると、突如、知らない令嬢に呼び止められました。 「どなたかしら?」 なぜ、先ほどから私が問いかける度に驚いているのでしょう? まるで「え!?私のこと知らないの!?」と言わんばかりですけれど、知りませんよ? どうやら、『彼』とは私の婚約者のことのようです。 「解放して」とおっしゃっいましたが、私の目には何かに囚われているようには見えないのですが? ※ 中世ヨーロッパモデルの架空の世界 ※ ご都合主義です。 ※ 誤字、脱字、文章がおかしい箇所は気付いた際に修正しております。

安らかにお眠りください

くびのほきょう
恋愛
父母兄を馬車の事故で亡くし6歳で天涯孤独になった侯爵令嬢と、その婚約者で、母を愛しているために側室を娶らない自分の父に憧れて自分も父王のように誠実に生きたいと思っていた王子の話。 ※突然残酷な描写が入ります。 ※視点がコロコロ変わり分かりづらい構成です。 ※小説家になろう様へも投稿しています。

『婚約者を大好きな自分』を演じてきた侯爵令嬢、自立しろと言われたので、好き勝手に生きていくことにしました

皇 翼
恋愛
「リーシャ、君も俺にかまってばかりいないで、自分の趣味でも見つけて自立したらどうだ?正直、こうやって話しかけられるのはその――やめて欲しいんだ……周りの目もあるし、君なら分かるだろう?」 頭を急に鈍器で殴られたような感覚に陥る一言だった。 彼がチラリと見るのは周囲。2学年上の彼の教室の前であったというのが間違いだったのかもしれない。 この一言で彼女の人生は一変した――。 ****** ※タイトル少し変えました。 ・暫く書いていなかったらかなり文体が変わってしまったので、書き直ししています。 ・トラブル回避のため、完結まで感想欄は開きません。

うちに待望の子供が産まれた…けど

satomi
恋愛
セント・ルミヌア王国のウェーリキン侯爵家に双子で生まれたアリサとカリナ。アリサは黒髪。黒髪が『不幸の象徴』とされているセント・ルミヌア王国では疎まれることとなる。対してカリナは金髪。家でも愛されて育つ。二人が4才になったときカリナはアリサを自分の侍女とすることに決めた(一方的に)それから、両親も家での事をすべてアリサ任せにした。 デビュタントで、カリナが皇太子に見られなかったことに腹を立てて、アリサを勘当。隣国へと国外追放した。

愛する義兄に憎まれています

ミカン♬
恋愛
自分と婚約予定の義兄が子爵令嬢の恋人を両親に紹介すると聞いたフィーナは、悲しくて辛くて、やがて心は闇に染まっていった。 義兄はフィーナと結婚して侯爵家を継ぐはずだった、なのにフィーナも両親も裏切って真実の愛を貫くと言う。 許せない!そんなフィーナがとった行動は愛する義兄に憎まれるものだった。 2023/12/27 ミモザと義兄の閑話を投稿しました。 ふわっと設定でサクっと終わります。 他サイトにも投稿。

あなたの事は好きですが私が邪魔者なので諦めようと思ったのですが…様子がおかしいです

Karamimi
恋愛
公爵令嬢のカナリアは、原因不明の高熱に襲われた事がきっかけで、前世の記憶を取り戻した。そしてここが、前世で亡くなる寸前まで読んでいた小説の世界で、ヒーローの婚約者に転生している事に気が付いたのだ。 その物語は、自分を含めた主要の登場人物が全員命を落とすという、まさにバッドエンドの世界! 物心ついた時からずっと自分の傍にいてくれた婚約者のアルトを、心から愛しているカナリアは、酷く動揺する。それでも愛するアルトの為、自分が身を引く事で、バッドエンドをハッピーエンドに変えようと動き出したのだが、なんだか様子がおかしくて… 全く違う物語に転生したと思い込み、迷走を続けるカナリアと、愛するカナリアを失うまいと翻弄するアルトの恋のお話しです。 展開が早く、ご都合主義全開ですが、よろしくお願いしますm(__)m

断罪の準備は完璧です!国外追放が楽しみすぎてボロが出る

黒猫かの
恋愛
「ミモリ・フォン・ラングレイ! 貴様との婚約を破棄し、国外追放に処す!」 パルマ王国の卒業パーティー。第一王子アリオスから突きつけられた非情な断罪に、公爵令嬢ミモリは……内心でガッツポーズを決めていた。 (ついにきたわ! これで堅苦しい王妃教育も、無能な婚約者の世話も、全部おさらばですわ!)

お嬢様はお亡くなりになりました。

豆狸
恋愛
「お嬢様は……十日前にお亡くなりになりました」 「な……なにを言っている?」

処理中です...