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道中、ばぁちゃん無双。いえ、孫もです
兄妹の生い立ち
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「またずいぶん可愛い最強だねぇ。まぁ、ダンジョン入るに当たってのチーム名だから良いがねぇ。
構成員は、ブルーメ、ユズリハ、ウェルズ、イリィンの4人だ。これで頼むよ。
さて、ウェル、まずはアンタ達の両親について話してくれるかい」
ばぁちゃんが紙を書き上げてクマおじさんに渡すと、クマおじさんが「ちょっと待ってくれ」と紙を持って部屋を出てすぐに戻ってきた。
「ああ、俺達の両親…生みの親達は普通の黒い狼だったんだ。
気づいたら、父親が母親を独り占めしてて、俺が母親に抱っことかせがんでも、父親が居ると絶対にさせてくれない、子供は外で遊んでろ、って追い出される。父親に抱っこされた記憶もねぇ。
家ん中でいつも1人で、母親は、ごめね、ってアタシがアンタに構うと父親が俺に嫉妬して殺しちまいそうだ、抱っこしてアタシの匂いがアンタについてたら殴られるだろう、って俺を守るためだって、触れてもこねぇ。
朝飯はテーブルにあったが3日位帰って来ない事もあった。
そん時に、飯食わしてくれたのがキツネの夫婦。
笑顔が胡散臭かったけど、ひもじくてそれどころかじゃなくて、ウサギとか狩れたら持ってって焼いて貰った。
4歳の時、お腹が大きくなった母親を連れて父親が帰って来て、子供が産まれる、って邪魔だ、って家を追い出されたけど、窓から見てた。
しばらくして赤ちゃんの泣き声がして、待ってても全然泣き止まなくて、家に入ったら、血の匂いが酷くて、ガキを泣き止ませろ、って押し付けられて、父親は母親に泣きすがってた。
いつものキツネ夫婦の所に行って、ヤギのミルク貰って、オムツの仕方を習って、帰ったら、母親が死んだって、父親は呆然としてて動かなくて、仕方ないから、妹と一緒に寝たら、夜中にぐずって泣いて。そしたら、父親が、母親が死んだのはお前のせいだ!!っていきなり部屋に入ってきたから、咄嗟に妹を抱っこして窓から逃げてたら、キャッキャ喜んでさ、妹が寝るまで走って、軒下で寝て、朝、家に帰ったら、父親が血の海で倒れててさ、そっからキツネ夫婦に飯貰って世話になってた。
まぁ、自分の食い扶持は持ってこい的なスタンスだったから、ウサギとかはその頃から狩ってた」
「…」
「……」
僕とクマおじさんが呆然とウェルの顔を見ていたら
「アンタ達、その生い立ちでよくここまで素直に育ったね?!偉いよ!頑張った!」
ばぁちゃんが立ち上がり、ウェルとリーを抱き締める。
「リーには兄ちゃんがいたからね!リーの名前は兄ちゃんがつけたの!」
リーはウェルをぎゅっとする。
「本当だね、リーにはウェルが居て良かったね!ウェルはずっとリーを守ってたんだね、すごいね!兄ちゃんってカッコいいね!!」「そう!カッコいいの!」
僕もウェルの手を握ってぶんぶん上下に振り、リーも握り拳をぶんぶんしながらキラキラした目でウェルを見る。
ウェルは、ぐっと袖で目を拭うと「なんたって俺は兄ちゃんだからな!」ニカッと笑った。
「ぐおぉぉーー」
低い叫び声が聞こえて、びっくりして振り向くと
「おばえだ、だいべんだったなぁ!!あじぎのぼう、えだがっだなぁ!うおぉいおいおいおい。ぢーーーん」
クマおじさんがめっちゃ泣いてて、最後にひとつ、盛大に鼻をかんだ。
「泣き虫クマは健在だったね。クマ、アンタ何言ってるかわかんないよ」
ばぁちゃんが呆れたように言いながら、ソファに座り直して
「で、キツネ夫婦は?」
ウェルに尋ねる。
「2ヶ月ぐらい前に、部屋の大家さんってのが来て、キツネ夫婦がダンジョンで死んだ、すまないがこの部屋から出てってくれ。孤児院とか有るだろうって、追い出されて、孤児院いったら、定員いっぱいだって言われて、森で食いつないでたら、ブルーメ様に拾って貰った」
「孤児院が一杯だ?断られたのか?」
クマおじさんが怪訝な顔で聞くと、
「うん、リーだけでもって言ったんだけどね、リーが俺と一緒じゃなきゃ嫌だって。結局一緒に森に入った」
「お前達、本ッ当によく無事だったな…これも白狼の成せる業か…」
クマおじさんが額に手を当て天を仰ぎ、その様子をばぁちゃんが怪訝な顔で見ている。
構成員は、ブルーメ、ユズリハ、ウェルズ、イリィンの4人だ。これで頼むよ。
さて、ウェル、まずはアンタ達の両親について話してくれるかい」
ばぁちゃんが紙を書き上げてクマおじさんに渡すと、クマおじさんが「ちょっと待ってくれ」と紙を持って部屋を出てすぐに戻ってきた。
「ああ、俺達の両親…生みの親達は普通の黒い狼だったんだ。
気づいたら、父親が母親を独り占めしてて、俺が母親に抱っことかせがんでも、父親が居ると絶対にさせてくれない、子供は外で遊んでろ、って追い出される。父親に抱っこされた記憶もねぇ。
家ん中でいつも1人で、母親は、ごめね、ってアタシがアンタに構うと父親が俺に嫉妬して殺しちまいそうだ、抱っこしてアタシの匂いがアンタについてたら殴られるだろう、って俺を守るためだって、触れてもこねぇ。
朝飯はテーブルにあったが3日位帰って来ない事もあった。
そん時に、飯食わしてくれたのがキツネの夫婦。
笑顔が胡散臭かったけど、ひもじくてそれどころかじゃなくて、ウサギとか狩れたら持ってって焼いて貰った。
4歳の時、お腹が大きくなった母親を連れて父親が帰って来て、子供が産まれる、って邪魔だ、って家を追い出されたけど、窓から見てた。
しばらくして赤ちゃんの泣き声がして、待ってても全然泣き止まなくて、家に入ったら、血の匂いが酷くて、ガキを泣き止ませろ、って押し付けられて、父親は母親に泣きすがってた。
いつものキツネ夫婦の所に行って、ヤギのミルク貰って、オムツの仕方を習って、帰ったら、母親が死んだって、父親は呆然としてて動かなくて、仕方ないから、妹と一緒に寝たら、夜中にぐずって泣いて。そしたら、父親が、母親が死んだのはお前のせいだ!!っていきなり部屋に入ってきたから、咄嗟に妹を抱っこして窓から逃げてたら、キャッキャ喜んでさ、妹が寝るまで走って、軒下で寝て、朝、家に帰ったら、父親が血の海で倒れててさ、そっからキツネ夫婦に飯貰って世話になってた。
まぁ、自分の食い扶持は持ってこい的なスタンスだったから、ウサギとかはその頃から狩ってた」
「…」
「……」
僕とクマおじさんが呆然とウェルの顔を見ていたら
「アンタ達、その生い立ちでよくここまで素直に育ったね?!偉いよ!頑張った!」
ばぁちゃんが立ち上がり、ウェルとリーを抱き締める。
「リーには兄ちゃんがいたからね!リーの名前は兄ちゃんがつけたの!」
リーはウェルをぎゅっとする。
「本当だね、リーにはウェルが居て良かったね!ウェルはずっとリーを守ってたんだね、すごいね!兄ちゃんってカッコいいね!!」「そう!カッコいいの!」
僕もウェルの手を握ってぶんぶん上下に振り、リーも握り拳をぶんぶんしながらキラキラした目でウェルを見る。
ウェルは、ぐっと袖で目を拭うと「なんたって俺は兄ちゃんだからな!」ニカッと笑った。
「ぐおぉぉーー」
低い叫び声が聞こえて、びっくりして振り向くと
「おばえだ、だいべんだったなぁ!!あじぎのぼう、えだがっだなぁ!うおぉいおいおいおい。ぢーーーん」
クマおじさんがめっちゃ泣いてて、最後にひとつ、盛大に鼻をかんだ。
「泣き虫クマは健在だったね。クマ、アンタ何言ってるかわかんないよ」
ばぁちゃんが呆れたように言いながら、ソファに座り直して
「で、キツネ夫婦は?」
ウェルに尋ねる。
「2ヶ月ぐらい前に、部屋の大家さんってのが来て、キツネ夫婦がダンジョンで死んだ、すまないがこの部屋から出てってくれ。孤児院とか有るだろうって、追い出されて、孤児院いったら、定員いっぱいだって言われて、森で食いつないでたら、ブルーメ様に拾って貰った」
「孤児院が一杯だ?断られたのか?」
クマおじさんが怪訝な顔で聞くと、
「うん、リーだけでもって言ったんだけどね、リーが俺と一緒じゃなきゃ嫌だって。結局一緒に森に入った」
「お前達、本ッ当によく無事だったな…これも白狼の成せる業か…」
クマおじさんが額に手を当て天を仰ぎ、その様子をばぁちゃんが怪訝な顔で見ている。
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