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道中、ばぁちゃん無双。いえ、孫もです
白狼とは
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「で、白狼ってのは、何か特別なのかい?」
ばぁちゃんがクマおじさんに尋ねる。
「ああ~、迷信みたいなもんなんだが〝白狼は幸運を連れてくる〞みたいな言い伝えが一部にあってな、白狼を誘拐しようとする奴らがいるから、お前達、十分気をつけるんだ。
しかも、そんだけ酷い親の元でちゃんと育ってるのを見ちゃ、あながち嘘とも思えなくなったな。
しかも、キツネの話を聞くとなぁ…。
お前達にはちょっと嫌な話かもしれんが、どっかで真偽不明の噂で聞くより、ギルドマスターの俺がわかってる事を話した方がいいだろう。
お前達を世話したキツネ夫婦はロックとモリーじゃないか?」
ため息混じりのクマおじさんがウェルに確認する。
「あ、うん。知ってるの?」
ウェルがちょっとびっくりしてる。
「探索者界隈じゃ、小悪党として、ちょっとした有名人だったんだよ。詐欺、美人局の常習犯だな。
一攫千金だの、強さを求める奴だの、ダンジョンには常に新しい奴らが来る。カモには事欠かなかっただろうよ。
いっつも、スルっと逃げられてな、逃げ足の早さが、危険を察知する感覚が尋常じゃなかったというか。
それが2ヶ月ぐらい前に、やっと捕まってな、強制労働に送られた。
ダンジョンで死んだんじゃない。犯罪者として捕まってる。
その大家ってのは、お前達子供を不憫に思ったのかもな。犯罪者に面倒見て貰ってる別種族の貧相な子供。モリーなんざ美人局するくらいだ、ツヤツヤだったからなぁ。もしかしたら拐われて来て働かされてる子供かも、とか思ったんじゃねぇか?
だから孤児院を進めたのかもな。
でも孤児院じゃ、犯罪者に囲われてた子供って面倒を嫌った。
ロックとモリーの話は大分広まってたし、お前達もなんで孤児院に来たか、理由を説明しなきゃなんねぇから、ロックらに育てられたってこと孤児院で言ったんだろう?で、受け入れ拒否された、って所じゃねぇかなぁ」
クマおじさんが腕を組んで言う。
「でも、森にいたからリハに会えたよ!!ね!兄ちゃん!」
リーがウェルを見上げながら言う。
「ああ、確かに。孤児院に居たらブルーメ様に拾って貰えなかったかも」
「孤児院に行く理由がないねぇ。そうさね、きっと会わなかったね」
ばぁちゃんもウェルに返事をする。
「うん、だからきっと、森の生活も必要だったんだと思う事にする。あの生活、俺が成人するまで3年続くと思ってたんだ、2ヶ月ぽっちで終わってラッキーだったんだよ」
「うん、ラッキー!!」
ウェルがリーの頭を撫でながら、リーもニコニコと返事をしてから
「「ブルーメ様、拾ってくれてありがとう!」」
2人してばぁちゃんにお礼を言う。
「うん、このポジティブさ、すごいね。
それと、リーが8歳にしちゃ幼いと思ってたんだよ。アンタ達、ほぼなんの教育も受けてないね?これからダンジョンで戦うだけじゃなく、読み書きに計算、もろもろも覚えてもらうよ!」
「ハイ!!」
「え~」
ばぁちゃんの言葉にウェルは勢いよく返事したけど、リーは不満げだ。
「え~、じゃないよ。リーがお馬鹿だと、ウェルも馬鹿にされるよ?」
「兄ちゃんを馬鹿にするヤツは許さない!」
リーは立ち上がり、拳を突き上げる。
「言葉の攻撃に暴力で反撃してちゃ、リーが犯罪者で捕まっちまうよ!
そうならないように、騙されたりしないように、自分と兄貴を守るために学ぶんだよ!」
「あ、うん、リーはソッコーで殴りそうだ。それはダメだ。うん、リー。俺はリーが犯罪者として連れてかれるのはヤダ」
「リーも!リーが殴ったら兄ちゃんと離ればなれになるの?!リーは殴らないように頑張る!」
やっぱり拳を突き上げるリー。えっと、頑張る方向性が…
「戦わなくちゃいけない時、我慢する時、社会を学ばなきゃいけないよ。
そもそもお馬鹿じゃなかったら我慢しなきゃいけないような状況を回避できたりするんだよ。
まぁ、アタシがついてる。なんとかしてやる。何事も経験していこう!」
「「ハイ!!」」
上手にまとめて胸を張るばぁちゃんに、ウェル達が元気よく返事を返すけど
「うん、昔より大分丸くはなったが、大王の本質は変わってない気がする…
大王の沸点を、逆鱗を、早急に把握しないと、あっさり街が半壊する気がする…死人に口無し…
こういうときの俺の勘は間違ってないんだよ」
クマおじさんがブツブツつぶやいていた。
ばぁちゃんがクマおじさんに尋ねる。
「ああ~、迷信みたいなもんなんだが〝白狼は幸運を連れてくる〞みたいな言い伝えが一部にあってな、白狼を誘拐しようとする奴らがいるから、お前達、十分気をつけるんだ。
しかも、そんだけ酷い親の元でちゃんと育ってるのを見ちゃ、あながち嘘とも思えなくなったな。
しかも、キツネの話を聞くとなぁ…。
お前達にはちょっと嫌な話かもしれんが、どっかで真偽不明の噂で聞くより、ギルドマスターの俺がわかってる事を話した方がいいだろう。
お前達を世話したキツネ夫婦はロックとモリーじゃないか?」
ため息混じりのクマおじさんがウェルに確認する。
「あ、うん。知ってるの?」
ウェルがちょっとびっくりしてる。
「探索者界隈じゃ、小悪党として、ちょっとした有名人だったんだよ。詐欺、美人局の常習犯だな。
一攫千金だの、強さを求める奴だの、ダンジョンには常に新しい奴らが来る。カモには事欠かなかっただろうよ。
いっつも、スルっと逃げられてな、逃げ足の早さが、危険を察知する感覚が尋常じゃなかったというか。
それが2ヶ月ぐらい前に、やっと捕まってな、強制労働に送られた。
ダンジョンで死んだんじゃない。犯罪者として捕まってる。
その大家ってのは、お前達子供を不憫に思ったのかもな。犯罪者に面倒見て貰ってる別種族の貧相な子供。モリーなんざ美人局するくらいだ、ツヤツヤだったからなぁ。もしかしたら拐われて来て働かされてる子供かも、とか思ったんじゃねぇか?
だから孤児院を進めたのかもな。
でも孤児院じゃ、犯罪者に囲われてた子供って面倒を嫌った。
ロックとモリーの話は大分広まってたし、お前達もなんで孤児院に来たか、理由を説明しなきゃなんねぇから、ロックらに育てられたってこと孤児院で言ったんだろう?で、受け入れ拒否された、って所じゃねぇかなぁ」
クマおじさんが腕を組んで言う。
「でも、森にいたからリハに会えたよ!!ね!兄ちゃん!」
リーがウェルを見上げながら言う。
「ああ、確かに。孤児院に居たらブルーメ様に拾って貰えなかったかも」
「孤児院に行く理由がないねぇ。そうさね、きっと会わなかったね」
ばぁちゃんもウェルに返事をする。
「うん、だからきっと、森の生活も必要だったんだと思う事にする。あの生活、俺が成人するまで3年続くと思ってたんだ、2ヶ月ぽっちで終わってラッキーだったんだよ」
「うん、ラッキー!!」
ウェルがリーの頭を撫でながら、リーもニコニコと返事をしてから
「「ブルーメ様、拾ってくれてありがとう!」」
2人してばぁちゃんにお礼を言う。
「うん、このポジティブさ、すごいね。
それと、リーが8歳にしちゃ幼いと思ってたんだよ。アンタ達、ほぼなんの教育も受けてないね?これからダンジョンで戦うだけじゃなく、読み書きに計算、もろもろも覚えてもらうよ!」
「ハイ!!」
「え~」
ばぁちゃんの言葉にウェルは勢いよく返事したけど、リーは不満げだ。
「え~、じゃないよ。リーがお馬鹿だと、ウェルも馬鹿にされるよ?」
「兄ちゃんを馬鹿にするヤツは許さない!」
リーは立ち上がり、拳を突き上げる。
「言葉の攻撃に暴力で反撃してちゃ、リーが犯罪者で捕まっちまうよ!
そうならないように、騙されたりしないように、自分と兄貴を守るために学ぶんだよ!」
「あ、うん、リーはソッコーで殴りそうだ。それはダメだ。うん、リー。俺はリーが犯罪者として連れてかれるのはヤダ」
「リーも!リーが殴ったら兄ちゃんと離ればなれになるの?!リーは殴らないように頑張る!」
やっぱり拳を突き上げるリー。えっと、頑張る方向性が…
「戦わなくちゃいけない時、我慢する時、社会を学ばなきゃいけないよ。
そもそもお馬鹿じゃなかったら我慢しなきゃいけないような状況を回避できたりするんだよ。
まぁ、アタシがついてる。なんとかしてやる。何事も経験していこう!」
「「ハイ!!」」
上手にまとめて胸を張るばぁちゃんに、ウェル達が元気よく返事を返すけど
「うん、昔より大分丸くはなったが、大王の本質は変わってない気がする…
大王の沸点を、逆鱗を、早急に把握しないと、あっさり街が半壊する気がする…死人に口無し…
こういうときの俺の勘は間違ってないんだよ」
クマおじさんがブツブツつぶやいていた。
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