もふもふ至上主義ですが、なにか?

犬丸大福

文字の大きさ
91 / 190
道中、ばぁちゃん無双。いえ、孫もです

性格の悪いウマモドキ

しおりを挟む
「ヒヒン、ヒッヒーーーン!!」『だあぁ、クッソーーー!!』
お馬さんはさっきガタガタしてたのが嘘のように、イライラとカッポラカッポラ大地を踏む。
え、お馬さん的な地団駄?

「ヒヒンヒンヒン!ヒヒィン!ヒヒヒヒヒーーーン!!!」
『結局、破壊神の言う通りになっちまった!しかぁし!俺様が弱いヤツの言うことを大人しく聞くと思うなよ!!!』

「破壊神?なんだ、それは?」
ばぁちゃんが魔力球を用意したまま首をかしげる。

「ヒヒン!ヒヒヒヒ…、……、ヒヒン!?」
『俺様を使役してたチビの破壊神だよ!
アイツが死にそうだったから、俺様はやっと自由だ!と思ったらヤツめ、
〝次の魔獣暴走スタンピードの時、リーパーの名前を呼ぶ人に出会ったら、また助けに来てね、絶対だよ!〞
って、呪いじみた契約をかけやがった!
そしてお前が現れた!!だがしかし!!俺様は強くなった!!易々と言いなりに、って、おいこらちょっと待て!?』

お馬さんの話を聞いていたばぁちゃんのこめかみに、青筋立ってきたなー、イライラしてるなー、なんて思ってたら、

お馬さんの身体が沈み始めた。

「ばぁちゃん、なにしたの?」
さすがにびっくりしてばぁちゃんに聞くと

「ああん?ちょっとイライラしたからね、松雪と栗之助に簡易底なし沼を頼んで、沈めたよ。
動けないだろう?
そんでもって、鼻先に激辛魔力を…」
ばぁちゃんがおおきく振りかぶると、

「ヒヒヒヒヒン!ヒヒン!!」『待て待て待て!話し合おう!!』
慌てるお馬さん。

「ねぇ、ばぁちゃん。説明して?」
うん、僕、意味がわからないよ?ウェル達も、ぽっかーんとお口開いてるよ?

「ああ、そうだね、説明の間、リーパーはちょっと沈ませておこう「ヒヒン?!」
うるさいよ、大人しくしな。
コイツの名前はリーパー。
本来なら脚が8本あるはずなのに慢性魔力不足で6本しかないスレイプニルさね」

「スレイプニル?」
僕は初めて聞いた名前に首をかしげる。

「ああ、神馬って言われてる種族なんじゃないか?なんで地上にいるのかは知らん。

前にタチバナから聞いたろう?
ああ、ウェル達は聞いてないのか。じゃぁ、ユズリハもおさらいだ。

アタシ達の目的地、センバという地には魔の森という魔獣蔓延る森があって、そこでは魔獣暴走と呼ばれる魔獣の大発生が定期的に起こる。
その魔獣暴走から領地を守るために〝勇者の再来〞と呼ばれるとんでもなく強い人間がセンバには生まれる。

前回の魔獣暴走の時に活躍した勇者の再来がイチイ様とシラヌイ様。アタシも世話になったお人だ。

そのイチイ様に服従してたのが、このリーパー。性格の悪いウマモドキだ」

「「「ウマモドキ…」」」
僕達全員が思わず憐れみの目を向ける。

「ヒヒン!」『ガキども!後で覚えてやがれ!!』

「な?性格悪いだろう?
コイツはイチイ様に服従してたクセに、態度は悪いわ、初対面の人間を見下して馬鹿にするわ、まぁ、センバの人間は大抵強かったからな、すごすご負けてたけど。
アタシも最初に会った時は唾をかけられそうになったからね、顔を水球で覆ってやった」

「ヒヒンッ?!」『お前、いきなり俺様を殺そうとしたヤツかっ?!!』

「侮辱するんだ、ヤられる覚悟は出来てんだろう?」

「ヒヒン?!」『ソッコーで殺しに来たのはお前だけだったぞ?!』

「うるさいよ!
じゃぁ、アタシの実力はわかってんだろ。お前、大人しくユズリハの乗り物になりな!!」

「ヒヒン!ヒヒヒヒヒーーーン!!」『イヤだ!ガキんちょ、勝負だーーーー!!』

「わかった!!リーが戦うよ!!」


おおぅ、僕じゃないんだ?!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

授かったスキルが【草】だったので家を勘当されたから悲しくてスキルに不満をぶつけたら国に恐怖が訪れて草

ラララキヲ
ファンタジー
(※[両性向け]と言いたい...)  10歳のグランは家族の見守る中でスキル鑑定を行った。グランのスキルは【草】。草一本だけを生やすスキルに親は失望しグランの為だと言ってグランを捨てた。  親を恨んだグランはどこにもぶつける事の出来ない気持ちを全て自分のスキルにぶつけた。  同時刻、グランを捨てた家族の居る王都では『謎の笑い声』が響き渡った。その笑い声に人々は恐怖し、グランを捨てた家族は……── ※確認していないので二番煎じだったらごめんなさい。急に思いついたので書きました! ※「妻」に対する暴言があります。嫌な方は御注意下さい※ ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇なろうにも上げています。

最弱白竜ですが、なぜか学園最強の銀竜に番認定されました

斉藤めめめ
恋愛
竜の血を引く者だけが貴族になれるこの世界で、白竜は最も格の低い竜の証。 白竜の男爵令嬢リーゼロッテは、特待生として国内最高峰の王立竜騎学園に入学する。待っていたのは上位貴族からの蔑みと、学園を支配する四人の御曹司「四竜」。 その筆頭、銀竜公爵家の嫡男ルシアンに初日から啖呵を切ったリーゼは、いじめと嫉妬の嵐に巻き込まれていく。 それでも彼女は媚びない、逃げない、折れない。 やがてルシアンはリーゼから目が離せなくなり―― 白竜の少女が、学園と王国の運命を変える。 身分差×竜×学園ラブファンタジー、開幕。

悪役令嬢の慟哭

浜柔
ファンタジー
 前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。  だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。 ※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。 ※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。 「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。 「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。

不器量で可愛げが無くて僻みっぽくて小賢しい私の話

あんど もあ
ファンタジー
王太子が真実の愛とか言って婚約破棄を宣言。廃太子と決まりました。おかげで妹の私に王太子になれと言われたのですが、不器量で可愛げが無くて僻みっぽくて小賢しくて政略結婚の役にも立たないと言われていた私がですか?

とある中年男性の転生冒険記

うしのまるやき
ファンタジー
中年男性である郡元康(こおりもとやす)は、目が覚めたら見慣れない景色だったことに驚いていたところに、アマデウスと名乗る神が現れ、原因不明で死んでしまったと告げられたが、本人はあっさりと受け入れる。アマデウスの管理する世界はいわゆる定番のファンタジーあふれる世界だった。ひそかに持っていた厨二病の心をくすぐってしまい本人は転生に乗り気に。彼はその世界を楽しもうと期待に胸を膨らませていた。

大好きなおねえさまが死んだ

Ruhuna
ファンタジー
大好きなエステルおねえさまが死んでしまった まだ18歳という若さで

【完結】勇者と国王は最悪。なので私が彼らを後悔させます。

凛 伊緒
ファンタジー
「お前はこのパーティーに相応しくない。今この場をもって、追放とする!それと、お前が持っている物は全て置いていってもらうぞ。」 「それは良いですわね、勇者様!」 勇者でありパーティーリーダーのゼイスに追放を宣言された。 隣にいる聖女メーシアも、大きく頷く。 毎日の暴行。 さらに報酬は平等に分けるはずが、いつも私だけかなり少なくされている。 最後の嫌味と言わんばかりに、今持っている物全てを奪われた。 今までの行いを、後悔させてあげる--

誰にも口外できない方法で父の借金を返済した令嬢にも諦めた幸せは訪れる

しゃーりん
恋愛
伯爵令嬢ジュゼットは、兄から父が背負った借金の金額を聞いて絶望した。 しかも返済期日が迫っており、家族全員が危険な仕事や売られることを覚悟しなければならない。 そんな時、借金を払う代わりに仕事を依頼したいと声をかけられた。 ジュゼットは自分と家族の将来のためにその依頼を受けたが、当然口外できないようなことだった。 その仕事を終えて実家に帰るジュゼットは、もう幸せな結婚は望めないために一人で生きていく決心をしていたけれど求婚してくれる人がいたというお話です。

処理中です...