もふもふ至上主義ですが、なにか?

犬丸大福

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道中、ばぁちゃん無双。いえ、孫もです

本当にここはダンジョンか?

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湿地帯ゾーンは精霊を回収しながらガンガン進む。

どうやらひとつも狩らないのはいかがなものか、とでも思ったのか、松雪と栗之助が、嘴が凶悪な鳥とか、もはや小型恐竜?っていうトカゲとか、牙と爪がとんでもなく鋭くてデカイ肉食カワウソの群れとか、大物を階段前に置いてくれるようになった。

下の階層に進むごとに、精霊の数は減っていき、ウェルに寄り添った子はここでは現れなかった。

目に見えて落ち込むウェルに、ばぁちゃんが
「うん、まぁなんだ。これから会うかもしれないじゃないか」
「そうだよね!少なくなってるけど全く居ない訳じゃないもんね!俺と出会う子はもっと下にいるかもしれないよね!明日からもガンガン進むぞ!!」
ウェルは立ち直った!

湿地帯の最後の階層で、一晩休む事にした。

「一度、木の上で寝てみようか。精霊の助けがないときは、身体を預けられる大木を探すか、木の板があれば、枝の間に渡して寝床にするとか、毛布を縄でしっかり縛って簡易ハンモックにするとか、まぁ、交代で寝ずの番をしている者は必要だろうね。
アタシらはこの子達の助けが借りられるからね、
桜子!大きめの木を1本切って、長さを揃えて、こことここの木の間が良いかね、運んで、ああ、表面を平らにしてくれるかい?
松雪!切った木を少し乾燥させてくれるかい?
栗之助!木がズレないように粘土で固定して、簡易竈を作ってくれるかい?
ああ、皆なんて良い子達なんだろう、本当に助かるよ、ありがとう!」

木の上になかなかの床が出来ちゃった。

「さぁ、ユズリハ、晩御飯にしよう。ウェルと一緒にスープを作っておくれ。リー、こっちで一緒に小麦粉を水でこねよう。これをスープに落とすんだよ。あ、もう一つ簡易竈を。ありがとう栗之助。紅葉、火を頼むよ。助かるよ。さぁ、肉はこっちだ。スープは野菜のみで、肉はこっちで焼いたものを食っとくれ。
本当に精霊様々だよ」
皆、ありがとう!って全員でわっしゃわっしゃ全力で撫でる。

リーパーにも魔力をあげて、全員でご飯を食べる。

「ヒヒン!」『ダンジョンで温かい出来立ての食事を、しかも木の上で!のんびり食ってるやつらなんてなぁ!』

「うるさいよ!なにか文句がおありかい?!」

「ヒヒン!ヒンヒン!」
『俺様にはねぇよ!ただお前達をみてたら、ここが本当にダンジョンなのか頭がおかしくなりそうだと思っただけだよ!』

「リーパー、お前、案外まじめなんだねぇ」

「ヒン!ヒンヒンヒヒン!」
『お前こそうるせぇよ!伊達に長くダンジョンにいたわけじゃねぇ、苦労してる人間どもを山ほど見てきたんだ、こんな簡単な攻略が出来るヤツラがいるなんて、お前ら、夜道に気をつけな!』

「なんだい、心配してくれてたのかい?お前に乗ってる限り危なくないだろう?」

「ヒン!ヒヒン!」『当たり前だ!俺様は最高だからな!』

「頼りにしてるよ!」

「ヒン?ヒヒン!」
『ま、まぁなんだ、俺様の実力ならお前らぐらい簡単に守ってやれるし?頼りにされちゃぁ、しょうがねぇ、俺様に任せろ!』

「リーパー!ありがとう!よろしくね!」
僕が素直にお礼をいうと

「リーも頑張るよ!」「ヒヒン!」『チビには負けん!』
リーとリーパーが張り合う。

「チョロいな?」「チョロいね!」
ばぁちゃんとウェルがささやきあってる。


静かな明けない夜を、賑やかに過ごした。
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