もふもふ至上主義ですが、なにか?

犬丸大福

文字の大きさ
121 / 190
道中、ばぁちゃん無双。いえ、孫もです

箱の中身はなんだろな♪ 2

しおりを挟む
「よし、次は俺様だな!」
ヴァンが手を上げて前に出て、ふんぞり返り、

「人間はキラキラしたものが好きなんだろう!
よし、不甲斐ないユズリハに代わって俺様が出してやるからな、ユズリハ、ちゃんと見ておけよ!」
へこんでる僕をぐいぐい引っ張るヴァン。

「ユズリハ、ちゃんとロック解除出来るか隣で見ておあげ」
苦笑いするばぁちゃんに促され、ヴァンの隣にしゃがみこむ。

「まずは、この金具に指をかけ?こうか?こうか?」
「うんうん、優しくね。ヴァンの力で壊したら、中身も壊れそうだから」
「そうかそうか、優しくだな?壊れたらユズリハは嫌か?」
「そうだねぇ、イヤっていうより、残念な気持ちになるかなー」
隣にいる僕に確認しながら、ヴァンは恐る恐るロックに触れる。

カチン、とロックが解除される。

「「「おおおおぉぉぉー!!!!」」」
僕、ウェル、リーが拍手で健闘を称える。

「どうだ!俺様だってやれば出来るんだ!!」
立ち上がり拳を突き上げるヴァン。

「わかったから、丁寧に蓋をお開け。開ける時に乱暴にして中身を壊したら元も子もないよ!」
「ふむ!任せておけ!」
ばぁちゃんに言われて再びしゃがみこみ、蓋に手をかけるヴァン。

「よし!皆、良く見ておけよ!」
ヴァンが皆の注目を集める。

「なんで宝箱開けるだけでこんなに手間がかかるんだろうねぇ…」
ばぁちゃんは苦笑いだ。

「キラキラ、出てこい!!」
ヴァンが蓋を開けると

「うぉー…お?」「真っ赤なうねうね?」「でも、光沢はあるな?」
僕、リー、ウェルが首をひねりながら顔を見合わせる。

宝箱の中身は、見たことない真っ赤なうねうねしたオブジェが鎮座していた。

「オイオイオイオイ、こりゃ凄いぞ、赤珊瑚じゃないか!!
原木の形のままじゃないか!こんなに見事なのは見たことないよ!
って、こっちでも珊瑚は価値が高いのかね?これもタチバナ案件だよ!
いやぁ、宝箱を壊して開けなくて良かったよ!たぶん、形が壊れてたら価値が下がったんじゃないかね?」
覗き込んだばぁちゃんが、感心したように言う。

「そうか!良いものか!!ユズリハ聞いたか!よし、ご飯のお礼にお前にやろう!!」
ヴァンがにっこにっこで宝箱ごと、ずいっと僕に押し付ける。

「ぬえぇぇぇぇーーー!!!
いやまぁ、ご飯を作ってるのは主に僕だけど、ばぁちゃんに作らせたら酷いことになるけれど!!「一言余計だよ!」
僕だけのものってのは、なんか違うよ?!
じゃぁさ、これが高く売れたら、皆で美味しいご飯食べに行こうよ!!」

「おおぉ、そうか、旨いものを皆で食べるか!うんうん、ならブルーメ、お前が預かっとれ!」
今度はばぁちゃんに宝箱をずいっと押し付ける。

「…うん。そうさせてもらうよ。
タチバナに買い取って貰って、チームの資金としよう。
なんっつーか、うちの子達は欲が無さすぎて不安になるよ。悪意に耐性が無さすぎるのもマズイ気がしてきたよ…」

ばぁちゃんが、後半なんかブツブツ言ってたけど、気にしないことにする。

「よし!続けてこれを開ける!」
ロックの解除や蓋の力加減をわかったヴァンが続けて開けた宝箱には、紺碧の宝石がついた剣と楯が、

「この調子で最後も開けるぞ!」
3つ目の宝箱には、水色の宝石のついた双剣が入っていた。

「「「おおぉぉぉーーー!!!!」」」
僕達子供軍団は大きな拍手でヴァンを褒めて、キラキラでかっこいい剣を眺めていた。

「んにゃ!」『ユズリハの宝箱の中身とだいぶ違うわね!』
「わん!」『見た目って大事なのねー!』

かえでともみじ!僕の傷口えぐるの止めてくれないかな?!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

授かったスキルが【草】だったので家を勘当されたから悲しくてスキルに不満をぶつけたら国に恐怖が訪れて草

ラララキヲ
ファンタジー
(※[両性向け]と言いたい...)  10歳のグランは家族の見守る中でスキル鑑定を行った。グランのスキルは【草】。草一本だけを生やすスキルに親は失望しグランの為だと言ってグランを捨てた。  親を恨んだグランはどこにもぶつける事の出来ない気持ちを全て自分のスキルにぶつけた。  同時刻、グランを捨てた家族の居る王都では『謎の笑い声』が響き渡った。その笑い声に人々は恐怖し、グランを捨てた家族は……── ※確認していないので二番煎じだったらごめんなさい。急に思いついたので書きました! ※「妻」に対する暴言があります。嫌な方は御注意下さい※ ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇なろうにも上げています。

最弱白竜ですが、なぜか学園最強の銀竜に番認定されました

斉藤めめめ
恋愛
竜の血を引く者だけが貴族になれるこの世界で、白竜は最も格の低い竜の証。 白竜の男爵令嬢リーゼロッテは、特待生として国内最高峰の王立竜騎学園に入学する。待っていたのは上位貴族からの蔑みと、学園を支配する四人の御曹司「四竜」。 その筆頭、銀竜公爵家の嫡男ルシアンに初日から啖呵を切ったリーゼは、いじめと嫉妬の嵐に巻き込まれていく。 それでも彼女は媚びない、逃げない、折れない。 やがてルシアンはリーゼから目が離せなくなり―― 白竜の少女が、学園と王国の運命を変える。 身分差×竜×学園ラブファンタジー、開幕。

悪役令嬢の慟哭

浜柔
ファンタジー
 前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。  だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。 ※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。 ※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。 「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。 「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。

不器量で可愛げが無くて僻みっぽくて小賢しい私の話

あんど もあ
ファンタジー
王太子が真実の愛とか言って婚約破棄を宣言。廃太子と決まりました。おかげで妹の私に王太子になれと言われたのですが、不器量で可愛げが無くて僻みっぽくて小賢しくて政略結婚の役にも立たないと言われていた私がですか?

とある中年男性の転生冒険記

うしのまるやき
ファンタジー
中年男性である郡元康(こおりもとやす)は、目が覚めたら見慣れない景色だったことに驚いていたところに、アマデウスと名乗る神が現れ、原因不明で死んでしまったと告げられたが、本人はあっさりと受け入れる。アマデウスの管理する世界はいわゆる定番のファンタジーあふれる世界だった。ひそかに持っていた厨二病の心をくすぐってしまい本人は転生に乗り気に。彼はその世界を楽しもうと期待に胸を膨らませていた。

大好きなおねえさまが死んだ

Ruhuna
ファンタジー
大好きなエステルおねえさまが死んでしまった まだ18歳という若さで

【完結】勇者と国王は最悪。なので私が彼らを後悔させます。

凛 伊緒
ファンタジー
「お前はこのパーティーに相応しくない。今この場をもって、追放とする!それと、お前が持っている物は全て置いていってもらうぞ。」 「それは良いですわね、勇者様!」 勇者でありパーティーリーダーのゼイスに追放を宣言された。 隣にいる聖女メーシアも、大きく頷く。 毎日の暴行。 さらに報酬は平等に分けるはずが、いつも私だけかなり少なくされている。 最後の嫌味と言わんばかりに、今持っている物全てを奪われた。 今までの行いを、後悔させてあげる--

誰にも口外できない方法で父の借金を返済した令嬢にも諦めた幸せは訪れる

しゃーりん
恋愛
伯爵令嬢ジュゼットは、兄から父が背負った借金の金額を聞いて絶望した。 しかも返済期日が迫っており、家族全員が危険な仕事や売られることを覚悟しなければならない。 そんな時、借金を払う代わりに仕事を依頼したいと声をかけられた。 ジュゼットは自分と家族の将来のためにその依頼を受けたが、当然口外できないようなことだった。 その仕事を終えて実家に帰るジュゼットは、もう幸せな結婚は望めないために一人で生きていく決心をしていたけれど求婚してくれる人がいたというお話です。

処理中です...