もふもふ至上主義ですが、なにか?

犬丸大福

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道中、ばぁちゃん無双。いえ、孫もです

箱の中身はなんだろな♪ 3

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「次はリーだよ!ヴァンより良いのだすぞ、おぉ!」
自分で言って、自分に気合いを入れて拳を突き上げるリー。

「最初は、これ!!」
そして開けた宝箱の中身は白い玉で綺麗に飾られてる宝飾品。

「ん?あんまりキラキラじゃない?」
取り出して、いろんな角度から眺めるリー。

「キラキラじゃなくても、なんかすっごい綺麗だよ!可愛いじゃなくて、上品なお姉さん!って感じ!!」
僕が思ったことを言うと

「リー、お姉さんになった?!リーは上品なお姉さん?!」
キラキラした目で僕の手を取るリー。

「うん、リーなら、それが似合うお姉さんになれるよ!」
コクコクとうなずいて答えてあげたら

「キャー!!リーはお姉さん!!」
宝飾品を持ったまま、両手を上げてくるくる回るリー。
うん、可愛い。

「ブルーメ様、次開けるから、これ持ってて!」
一通り騒いで満足したリーは、ばぁちゃんに宝飾品を預けて次に行く。

「うん、うちの子達は皆素直なんだよ。うん、良い子すぎる。
…真珠の髪飾りだね。かなり大粒のを使ってある。これもお高いよ…」
ばぁちゃんが額に手を当て天を仰ぐ。

ばぁちゃんがブツブツ言ってる間に

「ばぁちゃん、リーも全部開けちゃったよ?」
「うん、全部、白い玉だわ」
「ブルーメ様!!これ着けたらリーは上品なお姉さん?!」
「ふむ、これ、たまに貝に入ってるヤツだろ?食った時、ガリって、腹立つんだよなー。こんな腹立つもんでも人間は好きなのか?」

リーが次々開けるから、僕の手にはイヤリング、ウェルにはブローチ、リー自身はネックレスを持って、ばぁちゃんに駆け寄る。
隣でヴァンが腕を組んで不思議そうな顔をしてる。

「おおぉぅ…。これは真珠っていうもんだ。貴重なもんだよ。これもきっとお高いよ。
リー、良くお聞き。
確かにリーは強いし、文字も覚えてお姉さんになってはきた。
でもね、世間的にはまだまだ小さい。子供の部類に入るだろう?
子供がこんなにお高いものを身につけていると、盗んでやろう、って悪い奴らが狙うんだよ」

「おおぉ!!正義の味方の出動だね!!ヴァン、一緒に」「最後までちゃんとお聞き!」「ハイ!」

「良いかい?狙うのはリーだけじゃない。
一緒にいる弱そうなユズリハや、美人なアタシを狙うかもしれない。寝ている時を襲おうとするかもしれない。街で店を見ているほんのちょっと離れた隙を狙ったり、1日中、寝る時でさえ、全員が警戒してなくちゃいけないんだよ。
アタシはそんな気詰まりな旅はイヤなんだが、リーはどうだい?」

「ん!!面倒くさい!!ブルーメ様に全部あげる!!」

「あ、いや、欲しくて言ってるわけじゃないよ。
預かっとくから、リーの身長がもっと大きくなって、自分の持ち物を管理出来るぐらいお姉さんになってから身に付けな」

「うん!ブルーメ様ぐらい大きくなってからにする!」

「良い子だ」

ばぁちゃんがリーの頭をわっしわっし撫でて、僕達もばぁちゃんに真珠の宝飾品を渡す。

「ふむ。
リーも全部開けちまったね。
じゃぁ、ハズレだと分かってるムク達の宝箱を開けてみようか!」

ばぁちゃんが仕切り直し、

「ハズレ♪ハッズレ♪」
「ハズレってなんだろうな!逆にワクワクするな!」
「ムク!危なくないように、慎重にね!」
「む、こんなに嬉しそうなら、俺様がハズレを開ければ良かったか?」

皆でワイワイとムクの所に行く。

「メェ♪」『ユズリハ、開けるよ♪』

ムクは器用に爪をロックに引っ掻けて外し、2歩後ろにいる僕達を振り返ってから「メェ!」と一声鳴いて蓋を蹴飛ばし、後ろに飛び去る。

すると、宝箱の中から、ぴちょん、と何かが跳ねた。

ん?
と思って皆で覗き込むと、そこには、宝箱の中でどくろを巻いてる長い魚がいた。

「ああぁー、こりゃウツボじゃないかねぇ?
まぁ確かに?モノって言うよりナマモノだわな。
ウツボは獰猛な肉食魚だ。確かに、海中で宝箱を開けりゃ、これが襲って来るんだろう。
でもここじゃ、周りに水がないからねぇ。ウツボも出られないだろうさ」
ばぁちゃんが苦笑いしている。

「この魚も食えたはずだ。このまま蓋を閉めて持って帰ろう!」

この子は将来、僕達のご飯になるらしい。
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