もふもふ至上主義ですが、なにか?

犬丸大福

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道中、ばぁちゃん無双。いえ、孫もです

それぞれの分野で

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「まぁ、ヴァンここまで言ってくれてるんだ、ユズリハとウェルは貰っておきな。それで、それぞれで出来る事を返せば良いさ」
「「出来る事?」」
ばぁちゃんに言われて、僕とウェルは首をかしげた。

「あぁ、ウェルはこれから解体を覚えてくれるんだろう?それにユズリハも、新しい料理を覚えようとしてるんだ。
2人共、これからの道中、頼りにしてるよ」
ばぁちゃんが僕とウェルの頭をわっしわっしと撫でてくれる。

「そうだ!狩ったものが食えるかどうかはウェルにかかってるものな!
それにユズリハは俺様の大事なご飯係だ!仲良しで美味しいもの食おうな!!」
ヴァンもそこに飛び込んでくる。

「リーは?リーはどうすればいい?!」
仲間外れはイヤだと言わんばかりに、リーはばぁちゃんの背中をよじ登ってくる。

「リーはまず、ヴァンと一緒に世間の常識と文字を学ぶんだよ。そっからだね。
あと、ヴァンが子分の強さを望んでやるのなら、リーにはお金じゃなく、後であの双剣を渡しな。今じゃないよ、ずっと、ずっと後でだ。
リーについてる精霊が元気を取り戻して、契約が出来たご褒美に、ヴァンから子分に渡してやるんだ」
ばぁちゃんが、今度はリーとヴァンの頭をわっしわっしと撫でる。

「おおぉ!!俺様が子分にご褒美をあげるのか!それは良いな!よし、リー!頑張るんだぞ!!」 
「うん!!リー頑張る!!!」
ヴァンもリーもニッコニッコだけど、

「多分、リーはあんま意味わかってねぇぞ?」
「僕もそんな気がする。まず、文字を覚えるってちゃんと聞いてたかな?」
「それな!」
僕とウェルは後ろでコソコソ話していた。

そんな訳で、目の前にある金貨50枚は、カヤさんに食材費として前払いした残りを、リー以外の4人で分ける事になった。

「さぁてねぇ、あと売れるもんだが…まず、ユズリハ。魔力増加指輪は全部売っちまって良いのかい?一応、自分の分は1個残しておいちゃどうだい?」
「あ、忘れてた。うん、それで、いいよ!」
僕が元気に答えると

「ま、ま、ままままま…」
タチバナさんが、ま、を連呼して固まってる。

「是非ともお売りくださいませ!!!」
そこを押し退けてカヤさんが身を乗り出してくる。

「おぅ、効果が魔力増加…ブッホ、魔力増加の指輪は査定してなかったか…ちょっと待ちな。うん、残しておくのは腕輪で良いね。
ってすまないね、魔力増加の効果がある指輪が3つだ。いくらだい?」
ばぁちゃんが指輪を3つテーブルに置いた。

「魔力増加の効果がどのくらいあるかで金額が変わります。一度確認をさせて頂いても?」
立ち直ったタチバナさんが、今度はカヤさんを押し退けて身を乗り出してくる。

「かまわないよ」
ばぁちゃんがズイっと指輪をタチバナさんとカヤさんの前に押しやる。

「「拝見します!!」」
それぞれ指にはめるタチバナさんとカヤさん。
はめるごとに、ブッファとか、ふおぉぅとか変な声をあげる。

2人とも1個づつ全部はめてみてから

「全て魔力増加の効果がございます。しかも、増加の効果は50%と判断致します。
1つ、金貨15、いや18枚で買い取りいかがでしょう。すみません20枚は出せません」
タチバナさんはキラキラした目でばぁちゃんを見つめる。

「あぁ、さすがタチバナとカヤ。
1つ、金貨13枚で売るよ。
その代わり、ウェルの解体の指導と、あと、フエゴは料理を教えてくれそうかい?」
ばぁちゃんが腕を組んで尋ねる。

「ウェル君の解体指導は、獲物を頂けるという事で相殺出来るのですよ?!よろしいのですか?!」
タチバナさんとカヤさんが驚愕の表情。

「タチバナとカヤには世話になってるし、これからも世話になる。この家だって使用料払わないとね。
ユズリハもそれで良いかい?」
「うん!フエゴさんに茄子のかば焼き丼と、それから、お魚料理も教えて欲しい!」
「ック、魚食いたい…魚だけじゃなくてトマトソースパスタなんかも習っておくれ」
ばぁちゃんが悔しそうに言う。

「ありがとうございます!このタチバナとカヤ、これからも誠心誠意、ブルーメ様御一行のために尽くして参ります!!

それでは明日、同じ時間に食材の追加とフエゴを連れて参ります。
フエゴは明日から3日間、食堂はお休みし、こちらに通いますので、ここで料理を習ってください。
食堂には常に誰かがいます、ここで料理をしたほうがユズリハぼっちゃんもよろしいでしょう。

ウェル君は、食材を届けに来たカヤが一緒に倉庫へご案内致します。そこで解体の技術を学んでください。

では、明日、指輪の買取り金額をお持ち致しますので、指輪も明日頂戴します」
そこで2人は立ち上がり

「「今後ともセンバ商会をよろしくお願い致します!!」」

礼儀正しくお辞儀をして、紺色の宝石のついた剣と盾を大事そうに抱えて2人は帰って行った。
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