もふもふ至上主義ですが、なにか?

犬丸大福

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道中、ばぁちゃん無双。いえ、孫もです

魔力切れ

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ウェルとユズリハが明日から本格的に学ぶため、今日はゆっくり、と思いきや。

「さぁて、時間がもったいないからね!ウェルとリーは魔力制御の練習をするよ!」
パンパンと、ばぁちゃんが手を叩いて言いきった。

「「まりょくせいぎょ?」」
ウェルとリーは、同じ方向に、こてんと首をかしげる。うん、こういう所が兄妹だね!

「あぁ、ウェルはタマゴに、リーは弱った精霊に魔力をあげなくちゃいけないだろう?
身につけてたり、側に居るだけで、まぁ多少は魔力のおこぼれが貰えてるだろうが、それじゃいつまでたっても十分な魔力は与えられないよ。
今日は何もないんだ、魔力を制御して与える感覚を掴むんだよ。
ここは安全なんだ、寝る前、限界まで魔力を与えて気絶するように眠ったって死にゃしない。
一晩眠りゃ、魔力は回復、日中だって行動出来るからね。
だから今日中に覚えるんだよ。

まずはウェルとリーが何の属性を持ってるかだね。

松雪!解るかい?」
ばぁちゃんが松雪を呼ぶと

「俺様は解るぞ!なんせ、魔力を見る目はピカイチだからな!!」
ヴァンがふんす、と胸を張って答える。

「おや、属性も解るかい?なら教えておくれよ」
ばぁちゃんがヴァンの頭を撫でながら言う。

「うむ!俺様が教えてやろうな!
リーは俺様と同じ水だな!
それからウェルは、俺様がちょっとだけ苦手な火だな!」
ビシっと指差して答えるヴァン。

「え?ヴァン、お前、火が苦手って海で生きてたのに、逆に火も使えるのかい?!」
ばぁちゃんがまじまじとヴァンの顔を見る。

「ふふん、驚いたか!土も、まぁちょっと、ちょっと苦手だが、俺様に使えない魔法はないぞ!」
天井を見上げちゃうんじゃないかな、ぐらいに胸を張りすぎて、若干のけぞってるヴァン。

「へぇ、スゴいじゃないあ!あぁ、だからユズリハの魔力が乗った料理が好みに合うのか。ユズリハも4属性だからね。
じゃぁ、まずはリーはアタシと、ウェルはユズリハと手を繋ぐんだ。
ユズリハ、ウェルと魔力循環をして、魔力を動かす事を覚えさせるんだよ。
さぁ、リーはアタシとだ。精霊に会いたいだろう?」
「うん!!」
ばぁちゃんと両手を繋いだリーは元気よくうなずく。

「じゃぁ、ウェル、やってみようか。手を貸してね」
僕がウェルの手を取ると

「俺様は?!俺様を仲間外れにするのか?!」
ヴァンが焦ったように、ばぁちゃんの服の裾を引っ張る。

「ヴァンにはヴァンの役割があるから、待ってな!あぁ、ヴァンは土魔法がちょっと苦手なんだっけか。
栗之助!ヴァンと一緒に庭に出て、ユズリハ達の土人形作っておくれ。
ヴァンは同じものが作れたら、アタシらにその実力を披露してもらおう」
ばぁちゃんがうんうんとうなずきながら言えば

「そうか!俺様の実力が見たいのか!そうだな、スゴいのを見せてやろう!
おい、栗之助とやら!ぬ?!お前か?!お前顔が怖いな!!だがしかし!俺様は恐れたりはしないぞ!よし、栗之助、案内せぃ!!」「ワン♪」
ヴァンと栗之助は走って庭に出ていった。

「うん、まぁ、邪魔されないで良かったが、うん、松雪と桜子、見張っといてくれないかい?なにかあったら止めとくれ」
「ワン」「わっふぅ」
苦笑いのばぁちゃんが呼ぶと、松雪は勢いよく、桜子はやれやれというように庭に出ていく。

「さぁ、まずは魔力循環だ、集中して始めるよ!」
ばぁちゃんの合図で僕はウェルに魔力を流し込む。

「にゅわ?!なんかさらさらぐるぐるする!」
「リーは水属性って言ってたからね、水の魔力だけながしてみたよ。感覚を掴みな」
ばぁちゃんとリーは順調なようだ。

「ウェル、どう?」
「うん、これが魔力。流れてるのわかるよ。そうか、身体使う時のぎゅっとしてバンって、これか…」
ウェルは目を閉じて自分の身体に集中してる。

「お前達、筋が良いね。
よし、次だ。そして魔力の流れを掴んだら、それをウェルはタマゴに、リーは精霊に魔力循環の応用で魔力を流し込む。
相手が受け取れる魔力の量と、自分の魔力量を見極めるのが大事だよ。
欲しがってるからって、一度に大量に流したら、すぐに自分がひっくり返っちまうからね。
座って、落ち着いて、少しずつ、全体に行き渡るように流してやるんだよ」
「「ハイ!!」」
ウェルもリーも手を離し、元気よく返事をする。

「オレのタマゴ!オレが孵化させてやるからな!」
「リーの精霊さん!元気になって一緒に居ようね!」
ウェルはタマゴを、リーは弱々しく光る玉を手に乗せてそっと包み込む。

と。

いきなり、後ろにひっくり返った。
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