もふもふ至上主義ですが、なにか?

犬丸大福

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道中、ばぁちゃん無双。いえ、孫もです

ノー!ブラック企業

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「本日、午前中は店を休みにしておいて正解でした…」
タチバナさんがものすごく疲れたように肩を落とす。

「なんだい、貸し切りかい。ならヴァンの口を塞がなくて良かったんだね?」
ばぁちゃんが言うけど

「えぇ、まぁそうなんですが、皆様、もっと自分が特別だという危機感を持っていただかないと、簡単に狙われますよ…。
まぁ、それは置いておきまして。
この宝石の原石はダイヤモンドでしょうか、老婆心ながら申し上げますが、これもこのまま、オークションに出品いたしませんか?
素晴らしい原石。初めて見る大きさ。
この大きさのものを割るとなると…割る依頼をされた職人が心を病むんじゃないでしょうか?」
タチバナさんがものすごく真剣な表情でばぁちゃんに詰め寄る。

「わかったよ、わかったから!んじゃそれもオークションに出品だ!
さてそうなると、お揃いのブローチってなぁ、どうするかね?」
ばぁちゃんが腕を組んで悩み始めた所に

「申し訳ありませんが!」
カヤさんが割って入ってきた。

「どこで聞き付けたのか、ギルドマスターが、どうしてもブルーメ様に会いたいとお越しですが、どうなさいますか?」
誰だ漏らしたの、後でシメる、とカヤさんは拳を握ってる。

「あ?クマが?今、貸し切りなんだろう、ここに呼んでも良いぞ?」
ばぁちゃんが軽く答えると、カヤさんは「では!」とシュパっと走り去って行った。

「とりあえず、ローブは注文するが、首都まで行くのに使うから、今、選んだこれら貰っていくが良いね?」
「承知致しました!」
僕達は、これ、このまま着てって良いんだ♪

「おーい大王!!」
店内に響き渡る大声で叫びながら、クマおじさんがやって来た。

「なんだいクマ、うるさいね。明日進捗を聞きに行こうかと思ってたんだよ」
ばぁちゃんが振り返って聞いてみると

「大王!アンタの引きの強さを見誤ってた俺も悪いが、そもそもあの量の獲物を1週間で査定するのは無理だ!!
あと10日待ってくれ!!」
クマおじさんが、ガバっと頭を下げてきた。

「何か有ったのかい?」
目を細めて、ばぁちゃんがクマおじさんを見下ろしている。

「タグプレートは後回しにしたから、ジャイアントモンキーは滞りなく終わった。
しかしなぁ、虫類が…
虫類に特殊個体がワサワサいたんだよ。
タランチュラの糸袋が異様に発達してるヤツ、これはもう丁寧に解体して糸を取りたい。
サソリの毒性が強いものや、蟻地獄に麻痺毒を持ってたヤツがいてなぁ、知らない器官があると取り出したら麻痺毒よ。
解体師が3人動けなくなっちまった。幸い解毒剤で後遺症は残ってねぇが、ここ5日、解体し通し、疲労の蓄積で判断力が落ちてたんだろう。
査定する他の職員達も、目がバッキバキだ。
逆に効率も落ちてる。休ませてやりてぇ。
頼む、大王!!期日を延ばしてくれ!」
両手を合わせてばぁちゃんを拝みながら懇願するクマおじさん。

「あぁー、クマ、お前いい上司じゃないか。うん、ブラック企業反対。職員の安全確保優先。しょうがないねぇ。

皆!あと10日、ここに留まるがいいかい?」
ばぁちゃんが僕達を見回して聞いてくる。

「「「いいよ!!」」」
僕達は元気に返事をしたら

「なら、ブルーメ、リーパーを借りるぞ?一回に戻ってくる」
ヴァンがばぁちゃんの裾を引きながら言う。

「ん?に戻るのかい?何か忘れたものでも思い出したか?」

「お揃いのブローチを作るのに良いものが有るぞ!俺様が持ってきてやる!!」
ふんす、と胸を張るヴァン。

「俺様とリーパーで、ちゃちゃっと行ってくるからな、ユズリハ達は待っておれ。
そうだ、俺様の魚、料理してないだろう?帰ってくるまでに魚料理を山ほど作っておくように!」

「あぁ、確かに、魚を忘れてたね。タチバナ、もう2日位フエゴを借りられないかい?

そうだねぇまで往復して、余裕を持って2週間としようか。
ヴァンも無理せず行ってくるんだよ。じゃぁ明日、一緒にリーパーの所に行こうか。

おい、クマ!あと2週間の猶予が出来たよ!!」

「大王、助かる!!そうと決まれば、さっそく周知してシフト組み直しだ!じゃぁ大王、2週間後に!」
クマおじさんは、ばぁちゃんの手を取りブンブンと上下に2回振ると、さっさと駆け出して行ってしまった。

ねぇ、ばぁちゃんにヴァン?

って、ダンジョンの最下層だよね?
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