もふもふ至上主義ですが、なにか?

犬丸大福

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道中、ばぁちゃん無双。いえ、孫もです

亀??

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そこにかえでがシュトンと頭の上に乗ってきた。

「んんにゃ!」
『桜子姐さんにね、定期的に幹部のアジトを見てなさい、って言われたんだけど、アタクシ、ユズリハの側にいたいもの。
だからね、その辺の野良精霊捕まえてお願いしてきたのよ、変なことしそうな時教えて、って。
そしたらね、その子が、今教えに来てくれたわ。
今日、センバ商会を襲うらしいわよ!』

「はぁぁぁあああ?!!!なんで?!」
僕は驚いて、かえでを頭からおろして脇を持ち、びろーんと伸ばした状態でかえでと向き合う。

「んにゃ?」『知らないわ?』

「え、野良ちゃんはなんて言ってるの?」

「んにゃ?にゃ、んにゃ?!」
『野良精霊はまだまだ赤ちゃんだもの。難しいことは覚えられないわ。今日、センバ商会襲う、だけでも頑張って覚えた方よ?
ユズリハ、ご褒美あげ、え?あっちが良いの?!アナタも物好きね?!』

確かに、かえでの周りをチカチカ飛んでる光の玉があるね?
あぁ、そうだよね、ご褒美って魔力で良いのかな?

「ご褒美って魔力で良いの?僕のあげれば良いのかな?」
かえでに聞いてみると

「にゃにゃ!んんにゃ!!」
『ユズリハじゃないんですって!物好きよね、カヤが良いって!!』

「ええぇ?!」
僕は驚いてカヤさんの方を振り返ると、カヤさんをはじめとしたタチバナさんとオロシさんが僕を凝視していて、僕が急に振り返ったから、こっちもこっちで驚いていた。

「カヤさん!カヤさんって、魔力扱える?手のひらから魔力出せる?」
「はい?出来なくはないですが、あまり得意ではないので外でやっても良いですか?」
「うん!野良ちゃん、くれるってよ!」

かえでを改めて抱き抱えて、ふわふわ浮かぶ野良ちゃんと、カヤさん達3人で庭に出る。

「というか、何があったので?」
タチバナさんが聞いてきた。そうだよ、大事なこと伝えてないじゃん!!

「あのね、ここに野良精霊ちゃんがいるの」
手のひらを出すと、野良ちゃんが手のひらに乗る。

「「「はぁ…?」」」
うん、3人は見えてないんだものね。そうなるよね。

「この子にかえでがお猿さんの見張りをお願いしたら、この子が〝今日、お猿さんがセンバ商会を襲う〞って聞いたんだって」

「「「はぁぁぁああああああ?!!!!」」」
3人がびっくりして僕を凝視する。

「だからね、そのお礼に魔力をあげたいんだけど、僕じゃなくてカヤさんの魔力が欲しいんだって」
「ハイ?!ワタクシですか?!」
「うん」
僕がうなずくと

「承知致しました!!そのような大事な情報をお持ち頂いた精霊様に、全身全霊を持って魔力を捧げさせて頂きます!
参ります!!

足広げて!腰を落として、スクワットの状態をキープ!

左小脇にスイカを抱え、手のひらは上に向け、そこに亀を一つ載せ!」

「亀?!!なんで亀?!」
ってか、何を始めるの、カヤさん?!

「ユズリハぼっちゃん、亀はですね、適度な重さと程よい丸みがある上に甲羅で固い、けど生き物でございます!
リンゴなら、あ、潰れちゃったテヘペロ♪で済みますが、亀は生き物、命がございます!!

続けます!!

亀を潰さないように右手で包み!!
潰さないように、けど気合いを溜めます!!

溜めたら!!
一気に両手を伸ばし、腕力じゃなく気合いで亀を押し出すのです!!」

…はい???

「参ります!カメ、ハッ!」

バッフォーー!!

カヤさんの伸ばした両手から魔力弾が放出され、地面に3メートル位のキズが出来た。

「これがセンバ流魔力放出です!!精霊様!!ご満足頂けましたか!!ん?亀?」
やりきった感満載で額の汗を拭う仕草をするカヤさんが何かに気づく。


地面に出来たキズの先端に、ちょこんと鎮座する亀。


「んにゃ♪」『あら、契約成功よ♪』


…え?契約ぅ?!!
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