もふもふ至上主義ですが、なにか?

犬丸大福

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道中、ばぁちゃん無双。いえ、孫もです

カラスの名前は 2

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「火はすごく便利だが、使い方次第で大災害になる。よっく注意しないと全て灰塵に帰すからね。
まぁ、でもウェルの魔力がそんなに有るわけじゃないからなぁ。

…いやまてよ、コイツは精霊じゃない。

ウェルの魔力を使って何かを成すわけじゃない?リーパーやヴァンと同じ幻獣系なら、自分でやっちまうのか?」
ばぁちゃんが慌てたようにウェルとカラスに確認する。

「おい、八咫烏はウェルと契約してるんだね?」
「うん?」
「カァ!」『パパはパパだよ!』
首をかしげるウェルと、そのウェルに頬ずりするカラス。

「ウェル、早急に名前を決めるんだ!
八咫烏との繋がりを強化して、完全に制御しないまでも、ある程度のは聞いて貰うようにするんだ。
この子が暴走して討伐対象、なんてならないように」

「ぬぁ?!討伐対象?」
ウェルは速攻で肩にいたカラスを隠すように両手で抱える。

「あぁ、制御不能の暴走状態になったら有り得るよ。
八咫烏はウェルのこと大好きなようだからね、ウェルを守るのに幻獣基準で何かされたら不味いかもしれん。
だから名前をつけて絆を作って、この世界の常識を教えて、ウェルと一緒に成長していきな」
ばぁちゃんがウェルとカラスの頭を撫でながら言う。

「わかったよ師匠!!まずは名前だね。
神様の遣い、なら、教会とか?でも教会って白っぽいイメージ。黒じゃないなぁ…」
ウェルがカラスを撫でながらブツブツ考えてると

「あぁ…神様ったら、教会になるのかぁ…そうだ、そうだったね…」
苦笑いしたばぁちゃんが

「教会…大聖堂?なんだっけな、カランドーラ?いや違うな、消炭色でカテドラル?」
腕を組み、ウーンと空を見上げて思い出そうと頑張っていると

「カランドーラ、良いかも!愛称はドーラ!!」
ウェルが、ばぁちゃんを見てパッと笑顔になる。

「40秒で支度しな?」
コテン、と首をかしげて言うばぁちゃん。

「何の支度すれば良い?」
同じように首をかしげて、不思議な顔になってばぁちゃんを見返すウェル。

「ああ、すまない、こっちの話だよ。
いや、カランドーラはただの言い間違いなんだがね?」

「でも言葉の響きが気に入った!
どう?カランドーラ!ドーラって呼ぼうと思うんだ!」
ウェルがカラスを目の前まで持ち上げて尋ねている。

「カァ!カァァ!!」『私ドーラ!カランドーラよ。パパ大好き!!』
カラスは羽を広げて一声鳴くと、そのまま翼でウェルの頭を抱き締めるように、ばさばさ翼を動かす。

「うわぁ!ドーラの胸毛ふわっふわ!温かい!
ドーラ、オレだけじゃなくて、オレの仲間も好きになってくれ!」
頭をぐちゃぐちゃにされたウェルは、目線を合わせてカラスに言う。

「カァァ!カァァ♪」
『良いわよ!リーは最初にミミズくれたし、ユズリハも大きなご飯を出してくれたし、シショーは名前をくれたもの♪』
「ご飯をくれたからって、ヒョコヒョコ誰かについて行っちゃダメだからね?!」
僕は思わずツッコむ。

「カァ!カァァァ!」
『失礼ね!善人か、そうでないかくらい、わかるわ!』

「「わかるの?!」」
僕とウェルが同時に聞き返す。

「カァ♪…カァァァ!」
『もちろん♪魔力が濁ってないもの!パパの仲間は皆澄んでるわ!でも、あっちはダメね!!』

ドーラの翼が示した先は、お猿さんが入った檻があった。

「うぉい?!檻が増えてる?!
ってか、そういやなんでお前達だけなんだい?!タチバナはどうした?!!」


あ、ばぁちゃんにセンバ商会襲撃を教えてないね。
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