もふもふ至上主義ですが、なにか?

犬丸大福

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道中、ばぁちゃん無双。いえ、孫もです

技の名前があったの?

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「ユズリハぼっちゃぁーん!おぉ!ブルーメ様、お帰りなさいませ!!」
そこにタチバナさん、カヤさん、オロシさんがそれぞれ荷馬車でやって来た。

「そろそろ食材の補充も必要かと思いまして、お持ちしました!
あとですね、あそこの猿達ですが、って、檻が1つ増えてますね?!マジかぁ…」
タチバナさんが肩を落として話し出す。

「タチバナ達は食料の調達に行ってたのかい?ヴァンが居ないのにこの量はなんだい?」
ばぁちゃんが仁王立ちでタチバナさんに問い質すと

「あぁ、昨日ですね、ユズリハぼっちゃんの精霊様のご助言にて、センバ商会に襲撃が有るとわかりまして。
その対策の為にここを離れるのを躊躇ったのですが、ユズリハぼっちゃんの精霊様が任せろ、と。
ですのでお言葉に甘えました。

無事に返り討ちに致しまして、えぇ、イタチやキツネまで加勢しておりました。

ご領主様が全部引き取られまして、ここにも100人近い猿がいると申し上げましたら、
死なないように飯だけは出してやってくれ、と。
全ての経費を捕まえたヤツラに借金として背負わせる、しかし返済まで待たせるわけにはいかないから、ヤツラの拠点を制圧し没収した家財で補うが、すまんが立て替えてくれ、と言われまして。
とりあえずセンバが負担致しますので!
コイツらの食事も持ってきました。100人分のパンと、スープはこれからカヤが作ろうかと」

タチバナさんがしゃべってる間、カヤさんとオロシさんはせっせと荷物をおろしている。

「…アタシが居ない間に色んな事が起こりすぎじゃないかい?」

「ですね!
いやぁ、ユズリハぼっちゃんのご助言助かりました。
そうそう!カヤについて下さった亀様が大活躍だったんですよ!!」
ニッコニッコのタチバナさんに

「「亀様?」」
僕とばぁちゃんの声が揃った。

すると、シュタっとカヤさんが飛んできて

「ハイ!!
裏口付近でコソコソと放火をしようとしてたイタチやキツネを、なんと亀様が見つけて下さいまして!
そのまま竜巻のように空中に巻き上げて、店の入り口で暴れていた猿の上に降らせて潰し、一気に制圧出来たのです!
さすが亀様、素晴らしい!!」

両手で亀さんを掲げて、ばぁちゃんの目の前に差し出してみせると、亀さんは「よっ!」って感じて片手を上げて、挨拶してくれた。
あら、愛嬌あって可愛いね!!

「…うん、まぁ、亀だね?
この子はなんなんだい?…精霊かい?」
ばぁちゃんが困ったような、なんとも言えない顔でカヤさんに聞いている。

「ハイ!!
恐れ多くも、私の魔力を気に入って頂けたらしく、亀様に魔力を提供しましたところ、このような可愛らしいお姿で顕現してくださり、しかも私とご一緒してくださるとのこと!!
有難いことです!!」
カヤさんは、亀さんを両手で掲げたまま、クルクルと楽しそうに回っている。

「…うん、まぁ、本人達が納得済みなら言うことないんだがねぇ。

竜巻を使ったって事は風の精霊だろう?

亀って、お前…
速さ、しなやかさやら軽さ、風の属性と真逆の質の生き物の姿になるって、それでいいのか?」
イマイチわからん、って、仁王立ちのばぁちゃんが言ってると

「あぁ、それは、センバ流魔力放出のせいかもしれません!
亀様への魔力提供を含め、ブルーメ様にご覧頂くためにもここで披露致しましょうか?」

あぁ、アレやるの?亀を抱えて投げるやつ。

「ユズリハぼっちゃん!亀を投げるのではございません!気合いで放出するのです!
さぁさぁ亀様はこちらでお待ちくださいね!」
カヤさんはいそいそと亀を地面に置いて、3メートルほど離れる。

「それではご覧頂きましょう!センバ流魔力放出でございます!」

カヤさんはスクワット状態で「ぬぬぬぬ…」と気合いを溜める。

「オイオイオイオイ、嘘だろう…?!」
ばぁちゃんが驚愕の表情でカヤさんを見てる。

「あそこ、両手で包むように亀を乗せてるイメージなんだって。だから、亀さんの姿になったんだと思うよ。
あ、そうしたら、センバの人が精霊と契約するときは、みぃんな亀の姿になるかもねぇ」
ばぁちゃんに説明していたら

「亀、発射!!」
ズゴォっと、亀さんめがけて、カヤさんの両手から魔力弾が発射される。

「まるっきり亀の必殺技じゃないかい!!!」
ばぁちゃんが叫ぶと

「やはりご存知でしたか?!」
「流石、脳筋のセンバの為にと考案されたユーディリア様とご交遊が合ったブルーメ様!!」
カヤさんとタチバナさんは非常に嬉しそうなのに対し。

「ユーディリア様…なにしてんのさ…」

ばぁちゃんが額に手を当て天を仰いでいた。
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