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スベリダイ・3
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支払いのことが心配だったのだろう。
藤堂は緊張しながら舞台に上がり、その結果再びありえない滑り方をしてしまった。
舞台終わりに、野々村が涙を流した位、散々な状態だった。
お互い、言葉を交わす気力もなく、そのまま帰路についた。藤堂はなだれ込むように部屋に入り、玄関で体を横たえる。食事をする気力すらない。そんな中、目に入ったのがスマホの光だ。メッセージが入っていることに気付き、開くと
『スベリダイ250万円振り込みました』
と書かれていた。
「…!!!」
藤堂は金額を見て思わず体を起こす。何とかウケなければということばかり考えていたため、忘れていたが、滑った場合には1人あたり1万円のスベリダイが貰える契約だった。藤堂は金額を見て震える。1ステージで250万円の収入を得たのだ。
思えば、お笑いを目指してからの藤堂は、節約ばかりの日々だった。バイト代は生活費で消えていくだけ、終わりでは思うように稼げない。なかなか贅沢をする機会もなかった。そんな藤堂の手に舞い降りてきた250万円。
コンビニATMで上限となる50万円まで引き出してみた。数字で見た時とは違い、現金の感触に手が震える。繁華街に繰り出し、まだ営業していたキャバクラに入ってみる。これまでの藤堂なら、お金のことを気にして飲み物の注文ひとつできなかっただろう。でも、今は現金だけで50万円もある。店で一番可愛いと思った女の子を指名し、ドリンクを奢り、感謝された。
「どんなお仕事してるんですか?」と聞かれた時に「芸能関係」と言えば「すごーい!」と言われいい気分になる。この遊び方が正しいか分からないが、高揚した時間を過ごした。
さらに、翌日には前から欲しかった服や家電などを買い漁った。欲しい物が揃う度、人生ってこんなに楽しい物なんだと思った。
そんな時に野々村からメッセージが届いた。
『漫才大会に向けて、ネタ作りをしようよ』
どうやら、野々村はやる気を取り戻しているようだった。お互いの家の中間地点にあるファミレスで待ち合わせをすると、野々村は何冊ものノートを取り出した。そこには、野々村が作ったネタが書かれていた。
「あれから色々考えた。どこがダメなのか。どうすればウケるのか」
真剣な顔で野々村が言う。野々村がやる気になるのは、藤堂にとっても嬉しいことだ。
「野々村…。俺も頑張るよ」
「うん。2人なら何とかなるよ」
そのまま、2人でネタ出しをしていく。色々言いながらすり合わせをしていくと、お笑いを始めることを決めた時のことを思い出す。
そんなネタ合わせは、ファミレスからカラオケ、野々村の部屋へと場所を変え深夜まで続いた。
その結果、完璧なネタができた。これなら、新人の梅☆は勿論、同期や先輩にも引けを取らない。
舞台は、打ち合わせから3日後だった。
絶対に負けないネタだった。
その予定を崩すことになったのは、藤堂の事情だった。
突然入った250万円。受け取った時には大金だと感じたが、一瞬で使い切ってしまった。入ったお金はATMから引き出し使っただけでなく、購買欲などが止まらずカードでも買い物を繰り返した。振り込まれたお金はもう1円も残っていないのに、支払い日には50万円もの支払いが必要な状況となっていた。
そして、もう一つ問題となったのが滑り保険だ。
絶対にウケるネタができたあの日、藤堂は滑り保険の申し込みをした。やる気になった野々村の気持ちに応えたい、そして絶対に成功させたいという気持ちからだ。その時点ではまだ200万円近くスベリダイが残っており、250人のキャパで爆笑をさらっても余裕で保険料を支払える予定だった。
それなのに、舞台当日には現金は使い切り、クレジットカードの支払いという問題まで抱える状態になっていた。この状況で25万円の支払いは辛い。
そこで藤堂が選んだのは、舞台で滑ることだった。
舞台は見事なほど滑り、藤堂は250万円を手に入れた。
野々村に対しては、緊張をし過ぎたためにやらかしてしまったといって詫びた。許して貰えないかと思ったが、野々村もかなり緊張をしていたらしく、今回は仕方ないと言ってくれた。そんな言葉が出た理由の一つは、作ったネタの完成度だ。それだけ自信があったのだろう。
藤堂も、今回は事情があったから仕方ないものの、次からは上手く行くと思ってた。
しかし、一度贅沢を覚えると止めることができない。藤堂は、振り込まれた金額をアッという間に使い切り、舞台に出ると滑ることを繰り返した。
野々村の気持ちを繋ぎとめるため、小さな舞台では笑いを取り、大きなキャパでは滑り大金を手に入れる、そんなことの繰り返した。滑るだけで大金が入ることに慣れると、時給で働くことがばかばかしくなりバイトも辞めてしまった。
そんな状況に対し、野々村が疑問を持たない訳がなかった。
「藤堂、なんでそんなに変わってしまったんだよ?」
舞台終わりに、野々村が藤堂に詰め寄った。
「変わった?どこが?」
「お前、滑った時に嬉しそうにするだろ?僕が気付いていないと思うなよ?」
「悔しがってんだよ」
「ほら、滑った話しても薄ら笑いしてる…」
野々村は、悔しそうな顔で藤堂を見る。藤堂の態度が悔しいのか、違和感の正体が分からないことがもどかしいのか。
「被害妄想じゃないか?」
そう言った時、藤堂のバッグに入っていたスマホが震える音がした。さっきの舞台で滑った分のスベリダイが入ったのだろう。後で確認しようと思っていると、野々村がスマホに手を伸ばした。
「…おい!」
制止しようとしたが、ロックをかけてあるため、中を見られることがないだろうと藤堂はタカをくくっていた。ただ、野々村はあっさりとロックを突破する。
「なんでロックナンバー知ってんだよ!?」
「藤堂が怪しい行動ばかりしてるから、様子を伺っていたんだ」
そう言っている間にも、野々村は届いたばかりのメッセージを開く。
『スベリダイ2000万円振り込みました』
そこに書かれていたのは、スベリダイの振込通知。
「スベリダイ…?2000万円…?」
藤堂は1万円のプランに入り、200人の前で滑った。その補償が2000万円だ。
野々村は、そのまま過去のメッセージを振り返る。その中で、何が起きているのか大体理解したのだろう。
「オマエ…金のために滑っていたのか…」
「…悪いかよ!?あ、金を独り占めしていたことに不満感じてるのなら、1000万円くらい分けてやってもいいぜ?」
「そんなこと言ってない」
野々村は、スマホを見ながら涙を浮かべていた。
「お笑いに向き合っていたの、僕だけだったのか。…僕、バカみたいじゃないか…」
「そんなこと言うけど、野々村だって、この金額見たらこうなるって!」
「バカにすんな…!」
と、野々村が言った時に、スマホに再びメッセージが届いた。
そのメッセージを開いた野々村の顔色が変わった。
「お、おい。藤堂…これ…」
野々村が藤堂にスマホを渡す。
そこにはこう書かれていた。
『滑り保険の存在を他者に話したため、1兆円の違約金の支払いを求めます』
藤堂は緊張しながら舞台に上がり、その結果再びありえない滑り方をしてしまった。
舞台終わりに、野々村が涙を流した位、散々な状態だった。
お互い、言葉を交わす気力もなく、そのまま帰路についた。藤堂はなだれ込むように部屋に入り、玄関で体を横たえる。食事をする気力すらない。そんな中、目に入ったのがスマホの光だ。メッセージが入っていることに気付き、開くと
『スベリダイ250万円振り込みました』
と書かれていた。
「…!!!」
藤堂は金額を見て思わず体を起こす。何とかウケなければということばかり考えていたため、忘れていたが、滑った場合には1人あたり1万円のスベリダイが貰える契約だった。藤堂は金額を見て震える。1ステージで250万円の収入を得たのだ。
思えば、お笑いを目指してからの藤堂は、節約ばかりの日々だった。バイト代は生活費で消えていくだけ、終わりでは思うように稼げない。なかなか贅沢をする機会もなかった。そんな藤堂の手に舞い降りてきた250万円。
コンビニATMで上限となる50万円まで引き出してみた。数字で見た時とは違い、現金の感触に手が震える。繁華街に繰り出し、まだ営業していたキャバクラに入ってみる。これまでの藤堂なら、お金のことを気にして飲み物の注文ひとつできなかっただろう。でも、今は現金だけで50万円もある。店で一番可愛いと思った女の子を指名し、ドリンクを奢り、感謝された。
「どんなお仕事してるんですか?」と聞かれた時に「芸能関係」と言えば「すごーい!」と言われいい気分になる。この遊び方が正しいか分からないが、高揚した時間を過ごした。
さらに、翌日には前から欲しかった服や家電などを買い漁った。欲しい物が揃う度、人生ってこんなに楽しい物なんだと思った。
そんな時に野々村からメッセージが届いた。
『漫才大会に向けて、ネタ作りをしようよ』
どうやら、野々村はやる気を取り戻しているようだった。お互いの家の中間地点にあるファミレスで待ち合わせをすると、野々村は何冊ものノートを取り出した。そこには、野々村が作ったネタが書かれていた。
「あれから色々考えた。どこがダメなのか。どうすればウケるのか」
真剣な顔で野々村が言う。野々村がやる気になるのは、藤堂にとっても嬉しいことだ。
「野々村…。俺も頑張るよ」
「うん。2人なら何とかなるよ」
そのまま、2人でネタ出しをしていく。色々言いながらすり合わせをしていくと、お笑いを始めることを決めた時のことを思い出す。
そんなネタ合わせは、ファミレスからカラオケ、野々村の部屋へと場所を変え深夜まで続いた。
その結果、完璧なネタができた。これなら、新人の梅☆は勿論、同期や先輩にも引けを取らない。
舞台は、打ち合わせから3日後だった。
絶対に負けないネタだった。
その予定を崩すことになったのは、藤堂の事情だった。
突然入った250万円。受け取った時には大金だと感じたが、一瞬で使い切ってしまった。入ったお金はATMから引き出し使っただけでなく、購買欲などが止まらずカードでも買い物を繰り返した。振り込まれたお金はもう1円も残っていないのに、支払い日には50万円もの支払いが必要な状況となっていた。
そして、もう一つ問題となったのが滑り保険だ。
絶対にウケるネタができたあの日、藤堂は滑り保険の申し込みをした。やる気になった野々村の気持ちに応えたい、そして絶対に成功させたいという気持ちからだ。その時点ではまだ200万円近くスベリダイが残っており、250人のキャパで爆笑をさらっても余裕で保険料を支払える予定だった。
それなのに、舞台当日には現金は使い切り、クレジットカードの支払いという問題まで抱える状態になっていた。この状況で25万円の支払いは辛い。
そこで藤堂が選んだのは、舞台で滑ることだった。
舞台は見事なほど滑り、藤堂は250万円を手に入れた。
野々村に対しては、緊張をし過ぎたためにやらかしてしまったといって詫びた。許して貰えないかと思ったが、野々村もかなり緊張をしていたらしく、今回は仕方ないと言ってくれた。そんな言葉が出た理由の一つは、作ったネタの完成度だ。それだけ自信があったのだろう。
藤堂も、今回は事情があったから仕方ないものの、次からは上手く行くと思ってた。
しかし、一度贅沢を覚えると止めることができない。藤堂は、振り込まれた金額をアッという間に使い切り、舞台に出ると滑ることを繰り返した。
野々村の気持ちを繋ぎとめるため、小さな舞台では笑いを取り、大きなキャパでは滑り大金を手に入れる、そんなことの繰り返した。滑るだけで大金が入ることに慣れると、時給で働くことがばかばかしくなりバイトも辞めてしまった。
そんな状況に対し、野々村が疑問を持たない訳がなかった。
「藤堂、なんでそんなに変わってしまったんだよ?」
舞台終わりに、野々村が藤堂に詰め寄った。
「変わった?どこが?」
「お前、滑った時に嬉しそうにするだろ?僕が気付いていないと思うなよ?」
「悔しがってんだよ」
「ほら、滑った話しても薄ら笑いしてる…」
野々村は、悔しそうな顔で藤堂を見る。藤堂の態度が悔しいのか、違和感の正体が分からないことがもどかしいのか。
「被害妄想じゃないか?」
そう言った時、藤堂のバッグに入っていたスマホが震える音がした。さっきの舞台で滑った分のスベリダイが入ったのだろう。後で確認しようと思っていると、野々村がスマホに手を伸ばした。
「…おい!」
制止しようとしたが、ロックをかけてあるため、中を見られることがないだろうと藤堂はタカをくくっていた。ただ、野々村はあっさりとロックを突破する。
「なんでロックナンバー知ってんだよ!?」
「藤堂が怪しい行動ばかりしてるから、様子を伺っていたんだ」
そう言っている間にも、野々村は届いたばかりのメッセージを開く。
『スベリダイ2000万円振り込みました』
そこに書かれていたのは、スベリダイの振込通知。
「スベリダイ…?2000万円…?」
藤堂は1万円のプランに入り、200人の前で滑った。その補償が2000万円だ。
野々村は、そのまま過去のメッセージを振り返る。その中で、何が起きているのか大体理解したのだろう。
「オマエ…金のために滑っていたのか…」
「…悪いかよ!?あ、金を独り占めしていたことに不満感じてるのなら、1000万円くらい分けてやってもいいぜ?」
「そんなこと言ってない」
野々村は、スマホを見ながら涙を浮かべていた。
「お笑いに向き合っていたの、僕だけだったのか。…僕、バカみたいじゃないか…」
「そんなこと言うけど、野々村だって、この金額見たらこうなるって!」
「バカにすんな…!」
と、野々村が言った時に、スマホに再びメッセージが届いた。
そのメッセージを開いた野々村の顔色が変わった。
「お、おい。藤堂…これ…」
野々村が藤堂にスマホを渡す。
そこにはこう書かれていた。
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