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優先順位
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「おはよー!ひーちゃん!」
「あっ、お、おはよう。螭。」
今日も隣の家の螭はとてもかっこいい。私は小学生のとき、クラスメイトに言われたことが原因で螭の隣にはいちゃだめだと思っている。
でも、螭のことが好きだから離れられなくて困ってる。ただ、一つ決めていることもある。
それは・・・螭に好きな人、または恋人ができたら離れる。ということ。じゃないと離れられない気がして・・・。
「ひーちゃん?考え事?」
「あっえっと、ごめん。どうしたの?」
何か話してたみたいだけど私が聞いていなかったから、少しだけ拗ねているみたい。
「僕といるのに何考えてたの?」
「えっと、螭は好きな人とかいないのかなと思って。いるなら私・・・」
「いるよ」
えっ?ちょっと待って。いるって言った?
「えっいるの?」
「うん、いる。小さい頃からずっと好きなんだけど本人に伝わってないからどうしようって思ってたんだ」
・・・小さい頃から?じゃあ私はずっと邪魔だったんだ。
そう思ってしまった私は、
「ひーちゃん?何で泣いてるの?ごめん。嫌なこと言った?」
「ぅぅん、ちがうの。螭、好きな人がいるなら私と学校行ってる場合じゃないよ。その子のこと優先しないと」
涙を流す面倒くさい私に呆れたりしなかった優しい螭。でも、優先する順位が違う。そう言ったら螭はちょっと怖い笑顔になった。
「大丈夫。僕の優先順位はいつまでもひーちゃんが一番だから」
「あっ、お、おはよう。螭。」
今日も隣の家の螭はとてもかっこいい。私は小学生のとき、クラスメイトに言われたことが原因で螭の隣にはいちゃだめだと思っている。
でも、螭のことが好きだから離れられなくて困ってる。ただ、一つ決めていることもある。
それは・・・螭に好きな人、または恋人ができたら離れる。ということ。じゃないと離れられない気がして・・・。
「ひーちゃん?考え事?」
「あっえっと、ごめん。どうしたの?」
何か話してたみたいだけど私が聞いていなかったから、少しだけ拗ねているみたい。
「僕といるのに何考えてたの?」
「えっと、螭は好きな人とかいないのかなと思って。いるなら私・・・」
「いるよ」
えっ?ちょっと待って。いるって言った?
「えっいるの?」
「うん、いる。小さい頃からずっと好きなんだけど本人に伝わってないからどうしようって思ってたんだ」
・・・小さい頃から?じゃあ私はずっと邪魔だったんだ。
そう思ってしまった私は、
「ひーちゃん?何で泣いてるの?ごめん。嫌なこと言った?」
「ぅぅん、ちがうの。螭、好きな人がいるなら私と学校行ってる場合じゃないよ。その子のこと優先しないと」
涙を流す面倒くさい私に呆れたりしなかった優しい螭。でも、優先する順位が違う。そう言ったら螭はちょっと怖い笑顔になった。
「大丈夫。僕の優先順位はいつまでもひーちゃんが一番だから」
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追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。
今更ですが、閲覧の際はご注意ください。
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