ケータイ小説にありがち展開をギュウギュウに詰めた純度100%のケータイ小説(予想)

人間無味

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その②ぶつかるのは何故かいつもブスでもデブでもなく茶髪か金髪のイケメン。

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 ...........痛ってててて。

 目を覚ますと、保健室のような所にいた。体には、肌触りの良い毛布が掛けられている。ここはどこ?

 「あ!起きた!」

 すぐ横から男子の声がした。声の方へ首を動か.......あれ?首が動かせない。あれれ?なんだこれ?

 私が戸惑っていると、声の主が私にこう言った。

 「あ、君ね、僕とぶつかった時に首をひねったらしくて...治るのに一週間はかかるって...ホントごめん!」

 そうか、私、この男子とぶつかっちゃったのか。私は真正面を向いたまま謝る。

 「ううん、私こそごめんね。すごいスピードで走ってたもんだから、前見てなくって......って、私をここまで運んでくれたの?!あ!まず、ここの学校の人?!あれ?!ていうか、ここどこ?!」

 しまった。すごい勢いで話してしまった、引かれたかな。

 アワアワとしていると、横から笑い声が聞こえた。

 「プッ、ハハハハ。ごめん、あんまり慌てて言うもんだから可笑しくて。うん、ここは北翔高校の保健室だよ。そして僕も今年から入学する新一年生。」

 そう言うと、声の主が私の真正面に来る。初めて、顔が見えた。男っぽいツンとした茶髪とは対照に少し子供のようなクリッとした目だった。そして彼は、私の目を見て自分の名前を言った。

 「水本 春樹です、よろしく。」
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