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貴女にしかできないのよ
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Deanが去ってからJudyの心は暗いままだった。Cassieは街に出てお買い物でもして気分を紛らしてくればいい。と提案してきたがその気持ちにもなれなかった。
「貴女が明るいほうがBrainさんも元気でいてくれるんじゃないかしら」
ある日、針仕事に手もつかずぼーっとしているJudyにCassieは言った。
「お姉さま、どうしてそれを?」
何も知らないと思っていた姉からすべて見透かされているような目で見られたことにちょっと顔を赤くしながらJudyはそう聞いた。
「貴女の考えていることぐらいわかるわよ」
「…」
「心の中で応援しているんでしょう。あの方立派な紳士だったものね」
「…身分差さえなかったら」
「あら、そんなことは関係ないと思うけれど」
Judyのお気に入りのソファーに腰掛け、クッションを抱きながらCassieは答えた。Judyは姉が淹れてくれた紅茶を飲みながら、小さく
「…お父様は何ておっしゃるかしら」とつぶやいた。
「さぁ、それはあなたのお話次第よ」
いたずらっ子のように笑いながら言う姉に
「…お姉さま、助けてくれないの?」と聞き、
「自分のことよ?お父様を説得できなかったらそれまでってことよ」
と真剣な目でJudyに言った。
「いじわる…」
半泣きな顔で言う妹にさらに追い打ちをかけるように
「いじわるで結構。貴女がそれくらいしかあの方を見てなかったってことなのよ」と言った。
「…」
Cassieは妹の頭を優しく撫でた。自分よりも年下でまだ子供だって思っていたけれどもう大人なのねと考えていた。
「貴女が明るいほうがBrainさんも元気でいてくれるんじゃないかしら」
ある日、針仕事に手もつかずぼーっとしているJudyにCassieは言った。
「お姉さま、どうしてそれを?」
何も知らないと思っていた姉からすべて見透かされているような目で見られたことにちょっと顔を赤くしながらJudyはそう聞いた。
「貴女の考えていることぐらいわかるわよ」
「…」
「心の中で応援しているんでしょう。あの方立派な紳士だったものね」
「…身分差さえなかったら」
「あら、そんなことは関係ないと思うけれど」
Judyのお気に入りのソファーに腰掛け、クッションを抱きながらCassieは答えた。Judyは姉が淹れてくれた紅茶を飲みながら、小さく
「…お父様は何ておっしゃるかしら」とつぶやいた。
「さぁ、それはあなたのお話次第よ」
いたずらっ子のように笑いながら言う姉に
「…お姉さま、助けてくれないの?」と聞き、
「自分のことよ?お父様を説得できなかったらそれまでってことよ」
と真剣な目でJudyに言った。
「いじわる…」
半泣きな顔で言う妹にさらに追い打ちをかけるように
「いじわるで結構。貴女がそれくらいしかあの方を見てなかったってことなのよ」と言った。
「…」
Cassieは妹の頭を優しく撫でた。自分よりも年下でまだ子供だって思っていたけれどもう大人なのねと考えていた。
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