元勇者はのんびりとしたもふもふライフを送りたい!〜魔王倒したら手の平返ししてきた方々?特に仕返しはしませんが助ける気もないですよ〜     

おいどんべい

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第1章

山小屋にて

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地図通り進んでいくと、山小屋がある山の前まで来る事ができた。
やはり、山の近くだと魔物が沢山いる…。
といっても、かわいい姿のモフモフとした魔物ばかりだ。
可愛くなった魔物を眺めながら、山を登って行く。
やっぱ、魔王を倒して良かったと思う。

「おっあれが。ディードさんの言っていた山小屋か!」

地図に書いてある周りの光景と見比べてみる。
大きな大きな一本杉におむすびのような岩。
近くに流れる小川。

「ここであってるな!」

ディードさんの山小屋は思ったよりも大きく、手入れされていて綺麗だ。
バルコニーもついていて山小屋というより家と言った感じだ。
小屋の隣には薪があり、丁寧に斧も置かれてある。
反対側には洗面所があった。
とまぁ、小屋の周りを見るのはこのくらいにしてっと。
小屋の扉を開けて小屋の中に入っていく。
中に入ると、木の落ち着く香りが出迎えてくれた。
入ってすぐ左のところには受付があった。
まぁ受付の人はいないのだが。
小屋の奥には暖炉があり、その前には向かい合うようにして置かれたソファがある。
部屋の右側には上へ続く階段があった。
部屋の左右には部屋へ続くのれんがかかっている。
左隣の部屋へ行くと台所があり、その前にはカウンター席のようになっている。

「山小屋って行った事がなかったけど、こんなに充実してるんだな」

カウンター席の奥には沢山の机と椅子があった。
きっとここは食堂なのだろう。
右隣の部屋に行くと男湯と女湯に分かれた風呂があった。
風呂は、シャワーと湯船があり、かなり充実していた。
階段を登って行くと沢山の部屋があり、全て寝室となっていた。

「一応全ての部屋を見てみたけど、凄かったなぁ」

食堂にあったコーヒー豆からコーヒーを作った僕は暖炉前のソファに腰をかける。
穏やかな気持ちでコーヒーを飲むのはいつぶりだっけ。
ソファに腰をかけ、うとうととしている首にかけていた魔王のペンダントが光出したのが目に入った。

「うわっ!なんだ?」

ペンダントはさらに光を強め部屋全体に広がっていった。
咄嗟に目を閉じた僕は光が止んできた頃にまた目を開けた。

「なっ⁈なんだこれ?」

目の前にはパン色に染まった毛玉?のようなものがあった。
恐る恐る手を伸ばし触ってみると。

「あっすごい!気持ちいい、この触り心地すっごく良い!」

毛玉のような外見からは予想ができないお餅のような触り心地。
大きさは両手の手のひらぐらいの大きさですごくいい。
しばらく触っていると、

「クゥ~ん」

と毛玉?から鳴き声が聞こえてきた。
よく見てみると、犬のような顔があり肉球もついていた。
だが、ほとんど毛で隠れていた。
毛玉?はしばらく手に乗って寝た後、手から降りて階段を登って行ってしまった。

「あっおい!どこ行くんだよ!」

追いかけようかと思ったけど、自分のペットでもない訳だからやめておいた。
そのあと、僕は風呂に入り食堂にあった保存食を食べてねた。








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