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第2章
悲しい顔
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「クルト、食器は僕が魔法で綺麗にしても良いんだぞ?」
クルトはごちそうさまの後、すぐにみんなの皿を回収して洗ってくれている。
「大丈夫です、皿洗いが好きなので」
皿洗いが好きとは…貴族ってメイドさんが皿洗いとかしてくれるんじゃなかったっけ…?
まぁお手伝いが好きって事なのかな?
「そうか、怪我しないように注意しろよ。皿洗いが終わったらここに来てくれ」
「わかりました」
クルトは返事をすると皿洗いを続けた。
ちなみにリリィは食堂の机にうつ伏せになって寝ている。
少し開いた口からはよだれが出てきそうだ。
シープとクンタは寄り添いながら一緒に寝ている。
やばい…すごくもふもふしたい。もふもふダイブしたい…。
シープとクンタを眺め癒されていると皿を全部を洗い終わったクルトが手をハンカチで拭きながらやってきた。
「お待たせしました」
「お疲れ、ありがとうな。じゃあ座ってくれ」
「はい」
クルトは座ると隣のリリィを起こす。
「ん~」
「リリィ、起きて」
「ん~わかった~」
起きたリリィが手を上に伸ばし体を伸ばす。
リリィの体伸ばしとクルトが手を拭きおわるのを確認した僕は話を始めた。
「クルト、リリィ。君たちどうしてここにきたか覚えているかい?」
「どうしてって出て行ってしまった母を探しに行ったら迷子になって」
「しょして、いろいろあってこの家にきた」
「そうだね。君たちは迷子になって僕の所へきた…迷子って事は家に帰らないと親御さんが心配するよね。だからずっとここにいる事はできない」
僕としてはこの2人とこのまま大人になるまで暮らしたっていいけど、この子達は捨てられた子じゃない。
なら親御さんのところに帰してあげないといけない。
ずっとここにいてはいけないというとクルトは一瞬、すごく悲しそうな顔をした。
でもすぐに元の表情に戻した。
「だから明後日、君たちを家まで連れて行く。これは絶対だ」
「家…」
「わたしたちかえるの?」
「そうだね」
またクルトはまた悲しそうな顔をした。
家に帰るのが嫌なのだろうか。
それともお母さん探したいのだろうか…。
僕にはわからない。
ただクルトはとても悲しそうな顔をしていた。
「僕たちの家がどこかは分かるんですか?」
「あぁ」
「どうしてですか?」
どうしてって言われても…。
王都での商人たちからの認知度。
クルトとリリィという兄妹。
この情報で分からない人はあまりいないだろう。
クルトたちはこの国で最も歴史のあるノービット公爵家の子どもだ。
「クルトたちはノービット公爵家の子だろう?僕は何度かそこの近くに行ったことがあって分かるんだよ」
「そうですか…」
「とりあえず、明後日ノービット公爵家に向かうから。これだけは覚えておいてくれ」
「分かりました」
話が終わるとクルトとリリィは歯を磨いたあとすぐに寝てしまった。
終始、クルトの顔はくらいままだった。
クルトはごちそうさまの後、すぐにみんなの皿を回収して洗ってくれている。
「大丈夫です、皿洗いが好きなので」
皿洗いが好きとは…貴族ってメイドさんが皿洗いとかしてくれるんじゃなかったっけ…?
まぁお手伝いが好きって事なのかな?
「そうか、怪我しないように注意しろよ。皿洗いが終わったらここに来てくれ」
「わかりました」
クルトは返事をすると皿洗いを続けた。
ちなみにリリィは食堂の机にうつ伏せになって寝ている。
少し開いた口からはよだれが出てきそうだ。
シープとクンタは寄り添いながら一緒に寝ている。
やばい…すごくもふもふしたい。もふもふダイブしたい…。
シープとクンタを眺め癒されていると皿を全部を洗い終わったクルトが手をハンカチで拭きながらやってきた。
「お待たせしました」
「お疲れ、ありがとうな。じゃあ座ってくれ」
「はい」
クルトは座ると隣のリリィを起こす。
「ん~」
「リリィ、起きて」
「ん~わかった~」
起きたリリィが手を上に伸ばし体を伸ばす。
リリィの体伸ばしとクルトが手を拭きおわるのを確認した僕は話を始めた。
「クルト、リリィ。君たちどうしてここにきたか覚えているかい?」
「どうしてって出て行ってしまった母を探しに行ったら迷子になって」
「しょして、いろいろあってこの家にきた」
「そうだね。君たちは迷子になって僕の所へきた…迷子って事は家に帰らないと親御さんが心配するよね。だからずっとここにいる事はできない」
僕としてはこの2人とこのまま大人になるまで暮らしたっていいけど、この子達は捨てられた子じゃない。
なら親御さんのところに帰してあげないといけない。
ずっとここにいてはいけないというとクルトは一瞬、すごく悲しそうな顔をした。
でもすぐに元の表情に戻した。
「だから明後日、君たちを家まで連れて行く。これは絶対だ」
「家…」
「わたしたちかえるの?」
「そうだね」
またクルトはまた悲しそうな顔をした。
家に帰るのが嫌なのだろうか。
それともお母さん探したいのだろうか…。
僕にはわからない。
ただクルトはとても悲しそうな顔をしていた。
「僕たちの家がどこかは分かるんですか?」
「あぁ」
「どうしてですか?」
どうしてって言われても…。
王都での商人たちからの認知度。
クルトとリリィという兄妹。
この情報で分からない人はあまりいないだろう。
クルトたちはこの国で最も歴史のあるノービット公爵家の子どもだ。
「クルトたちはノービット公爵家の子だろう?僕は何度かそこの近くに行ったことがあって分かるんだよ」
「そうですか…」
「とりあえず、明後日ノービット公爵家に向かうから。これだけは覚えておいてくれ」
「分かりました」
話が終わるとクルトとリリィは歯を磨いたあとすぐに寝てしまった。
終始、クルトの顔はくらいままだった。
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