元勇者はのんびりとしたもふもふライフを送りたい!〜魔王倒したら手の平返ししてきた方々?特に仕返しはしませんが助ける気もないですよ〜     

おいどんべい

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第3章

不穏な雰囲気

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クンタやシープを好きなだけもふもふする日々を送っていたある日の事…。

「はっ!この殺気の数…。この殺気…この国に向かってるな…」

この殺気の塊が首都につくのは後6日程…。
恐らく、6日後にはこの国は終わる事だろう。
うぅん…それまでの間に食料を沢山買っておかないといけないよなぁ。
クルトとリリィには…危ないから家にいてもらうか!

「クルト、リリィ。ちょっと食料を買いに首都に行ってくるから留守番よろしく」
「僕も首都に行きたいです!」
「いきたい!いきたい!」

キラキラとした目でこちらをみてくるクルトとリリィ…。
うっやめてくれ!そんな目をされたら連れて行きたくなっちゃうだろう!

「だめだ!ちゃんとお留守番しなさい!あっ!クンタとシープも留守番させるから、みんなで仲良く良い子で待ってなさい」
「え!なんでお留守番なのメェ!」
「わちも行きたいのだ!」
「だめだ!みんなはシープの結界の中にいるように!シープはこの小屋を結界で囲ってくれ」
「メェェ…分かったメェよ…」
「よろしい」

クルト達はお留守番をすることに不満そうだったが、誰がいるかも分からない首都に連れて行くなんて危険すぎる。
シープはなかなか強い結界を張る事が出来るからその中にいて貰えば大丈夫だろう。
一応、首都の情報をしっかり確認しておきたいし。
僕はみんなにお留守番をする上でのお約束を長々と話したあと首都へ向かった。

門ではまた人が沢山並んでいた。
僕の前には、以前にもいたような冒険者が話していた。

「なぁ、もうこの国から出ようぜ。高ランクの先輩冒険者さん達が次々にこの国から出て行くんだぞ?隣のディガルド国との戦いが近づいているっていう証拠だろ?ここにずっといたって俺らみたいな低ランク冒険者は国の捨て駒にされるに決まってる!」
「捨て駒…?いやいや流石にそんな事はしないだろう?」
「でも、勇者様のことを追い出した国だぞ?少なくとも常識的ではないだろうし…」
「こえぇぇよ!よし!この国から出ていこう!まずギルドから抜けないとな!」
「そうだな!」

やっぱり高ランクの奴らは勘づいてるって事か。
という事は?戦う事になった場合…この国を守れる奴なんて…騎士ぐらいしかいない。
一体何人の犠牲が払われると言うんだ…。
僕の家族の最後の時の光景が頭の中で流れて行く。
別にこの国がどうなろうと僕にはどうでもいい。だけど何も悪くない人までを犠牲にされるのは…嫌だからな。
偽善者だろうと言われてもどうだって良い。
僕は頭の中でやることを決めるとニヤリと笑った。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
どうも作者です…。
気をつけますと言ってすぐにやらかしました…。
申し訳ございません…。
最近、なかなかハードな体育祭練習の疲れによって全然かけていません…。
ご迷惑をお掛けいたしますがもしよろしければこれからも応援よろしくお願い致します。
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