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オマケ
ペルー1
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「ペルー、お前に見合いが来てる。」
「お断りしてください。」
城に務める父に呼び出された時、その話の内容は半分はアイリーン様の警護に関する事、半分は私自身の結婚についてだ。
明日からエリールに向かうアイリーン様の警護についてだと想定したけれど、それは思いっきり外れたらしい。
「まだ結婚したいとは思えません。」
「そんな事を言っているうちに行き遅れるぞ。別にお前じゃなくてもアイリーン様は護れる。」
クッ、と歯を食いしばる。
この先の話は幾度も聞いた。
私の過去の失敗をつらつらと並べ上げて、「もっと適任者がいると思わないか。」と続き、「いつまで騎士にしがみつくつもりだ?」「本当にアイリーン様にお前は望まれているのか?」となる。
右から左に聞き流すつもりで聞いてはいるけれど、父の言葉はグサっと胸に棘をブッ刺してからじゃないと流れ抜けていってはくれない。
クドクドと耳タコの話しを聞かされた挙句、
「お前が誰よりも頑張っている事は知っている。働きぶりにアイリーン様が満足されているとも聞いている。」と一旦持ち上げたかに見えて、
「でもな、もう十分だろう?そろそろ違う道にやりがいや幸せを見出すべきだ。
アイリーン様やお前に何起きてからでは遅いのだ。」
結局父は私ではアイリーン様を守れないし、返り討ちにでも合うのではないか?と心配しているだけだ。
エリールから戻ったら答えを聞く。それまでによく考えろ。
と、いつも通りにこちらの意見を聞く間も与えずに、言いたいことだけを言って父は私を下がらせた。
言いたい文句はいくつもある。
そもそも、最初にアイリーン様の護衛の任務を私に与えたのは父だ。
「城に入るコンラン伯爵令嬢の護衛をしろ。決して死なすな、誰にも傷付けさせるな。
おそらく短期間だとは思うが、無傷で城から解放しなければならない。」
短期間と言われながらも、結局は生涯を掛けても惜しくない任務になった。
アイリーン様とアリストリア殿下のご結婚は、父には苦い、ペルーには望外の誤算となった。
切れ者宰相と言われる父にはなかなか珍しい読み間違いなのは確かで。
それをなかったことにしたいのだろうか、この所執拗に引退と結婚を勧めて来るのが、うざくて煩くて堪らない。
父が言うように、ペルーはかつて任務中に2度大きな失態を犯してしまっている。
ひとつ目は就寝中のアイリーン様にカレンが襲い掛かる事を許してしまった事。
もうひとつ目は護衛対象であったアイリーン様の王妃宮からの脱出を見逃してしまったことだ。
脱出は想定されていた事なのに、父から見れば、知らぬ間に脱出されてしまった事は、護衛騎士としての私の失態という事になるらしい。
もちろん、反論の余地はない。
この2つを理由に父は、事態がのっぴきならなくなる前に仕事を辞め、早く結婚しろと執拗に迫っている。
もう潮時なのかも。
これが私の限界なのかも。
王妃宮からの脱出を許した時に、ペルーはかなり落ち込んで弱気になっていた。
王妃様やセオドアス様からの叱責がなかった事も期待されていなかった現れにしか思えない。
あの時一度ペルーは騎士を辞めようと思っていた、というか辞めた。
しかしアイリーン様が再びアリストリア殿下の婚約者となった時、アリストリア殿下から直接汚名をそそぐ機会を与えていただいた。
ありがたいことに他にはいないとまで言われて、迷いつつも引き受けた。
父はかなり渋ったけれど、アリストリア殿下には強く逆らえなかったのか、「しばらくの間だけだ。」と認めてくれた。
こうして再びアイリーン様の護衛の任務に就くことになり、現在に至っている…。
「お断りしてください。」
城に務める父に呼び出された時、その話の内容は半分はアイリーン様の警護に関する事、半分は私自身の結婚についてだ。
明日からエリールに向かうアイリーン様の警護についてだと想定したけれど、それは思いっきり外れたらしい。
「まだ結婚したいとは思えません。」
「そんな事を言っているうちに行き遅れるぞ。別にお前じゃなくてもアイリーン様は護れる。」
クッ、と歯を食いしばる。
この先の話は幾度も聞いた。
私の過去の失敗をつらつらと並べ上げて、「もっと適任者がいると思わないか。」と続き、「いつまで騎士にしがみつくつもりだ?」「本当にアイリーン様にお前は望まれているのか?」となる。
右から左に聞き流すつもりで聞いてはいるけれど、父の言葉はグサっと胸に棘をブッ刺してからじゃないと流れ抜けていってはくれない。
クドクドと耳タコの話しを聞かされた挙句、
「お前が誰よりも頑張っている事は知っている。働きぶりにアイリーン様が満足されているとも聞いている。」と一旦持ち上げたかに見えて、
「でもな、もう十分だろう?そろそろ違う道にやりがいや幸せを見出すべきだ。
アイリーン様やお前に何起きてからでは遅いのだ。」
結局父は私ではアイリーン様を守れないし、返り討ちにでも合うのではないか?と心配しているだけだ。
エリールから戻ったら答えを聞く。それまでによく考えろ。
と、いつも通りにこちらの意見を聞く間も与えずに、言いたいことだけを言って父は私を下がらせた。
言いたい文句はいくつもある。
そもそも、最初にアイリーン様の護衛の任務を私に与えたのは父だ。
「城に入るコンラン伯爵令嬢の護衛をしろ。決して死なすな、誰にも傷付けさせるな。
おそらく短期間だとは思うが、無傷で城から解放しなければならない。」
短期間と言われながらも、結局は生涯を掛けても惜しくない任務になった。
アイリーン様とアリストリア殿下のご結婚は、父には苦い、ペルーには望外の誤算となった。
切れ者宰相と言われる父にはなかなか珍しい読み間違いなのは確かで。
それをなかったことにしたいのだろうか、この所執拗に引退と結婚を勧めて来るのが、うざくて煩くて堪らない。
父が言うように、ペルーはかつて任務中に2度大きな失態を犯してしまっている。
ひとつ目は就寝中のアイリーン様にカレンが襲い掛かる事を許してしまった事。
もうひとつ目は護衛対象であったアイリーン様の王妃宮からの脱出を見逃してしまったことだ。
脱出は想定されていた事なのに、父から見れば、知らぬ間に脱出されてしまった事は、護衛騎士としての私の失態という事になるらしい。
もちろん、反論の余地はない。
この2つを理由に父は、事態がのっぴきならなくなる前に仕事を辞め、早く結婚しろと執拗に迫っている。
もう潮時なのかも。
これが私の限界なのかも。
王妃宮からの脱出を許した時に、ペルーはかなり落ち込んで弱気になっていた。
王妃様やセオドアス様からの叱責がなかった事も期待されていなかった現れにしか思えない。
あの時一度ペルーは騎士を辞めようと思っていた、というか辞めた。
しかしアイリーン様が再びアリストリア殿下の婚約者となった時、アリストリア殿下から直接汚名をそそぐ機会を与えていただいた。
ありがたいことに他にはいないとまで言われて、迷いつつも引き受けた。
父はかなり渋ったけれど、アリストリア殿下には強く逆らえなかったのか、「しばらくの間だけだ。」と認めてくれた。
こうして再びアイリーン様の護衛の任務に就くことになり、現在に至っている…。
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