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コハク島
島へ
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島へ渡れる橋へ向かう道辺りから、人混みがすごい事になった。
流石にゴールデンウィーク。
逸れないようにと和津くんのシャツを掴ませてもらいながら歩いた。
(手を繋いだ方が楽じゃない?)
優ちゃんがこっそり耳打ちするけど、子供じゃないんだから、これで充分。
島全体が御神体で、中にいくつかの宮がある。全部周ってお参りすることが大切なんだけど、今日は流石に無理だから、ふたつくらいに絞ろう、と北斗くんが提案した。
学業成就の神社に向かう途中に金運をあげるお地蔵様がいるそうで、そのコースを歩く。
でね。
いつもは私や和津くんが揶揄われる事が多いんだけど、今日は違った。
小学生までこの辺りに住んでいた北斗くんは至る所に知り合いだらけ。
高校生になった同級生は家業のお手伝いやバイトをしてて、縁日の屋台で食べ歩き用の名物を売ったり、警備をしていたりする。
「あれっ?北斗じゃね?」
「おー!久しぶり、なにバイト中?」
と、久しぶりの再会を喜んで、
「どっちが北斗の彼女なん?」
と聞かれて、疾風くんが優ちゃんを差し出す、という流れが何回もあった。
その度に北斗くんは顔を真っ赤にして怒って、釣られて優ちゃんも照れたり怒ったりしてる。
ラーメン食べたばっかりだったから、少しだけ買ってみんなで分け合ったり、あれ可愛い、あれ美味しそう、と楽しく参道を上へ上へ上がっていった。
流石にゴールデンウィーク。
逸れないようにと和津くんのシャツを掴ませてもらいながら歩いた。
(手を繋いだ方が楽じゃない?)
優ちゃんがこっそり耳打ちするけど、子供じゃないんだから、これで充分。
島全体が御神体で、中にいくつかの宮がある。全部周ってお参りすることが大切なんだけど、今日は流石に無理だから、ふたつくらいに絞ろう、と北斗くんが提案した。
学業成就の神社に向かう途中に金運をあげるお地蔵様がいるそうで、そのコースを歩く。
でね。
いつもは私や和津くんが揶揄われる事が多いんだけど、今日は違った。
小学生までこの辺りに住んでいた北斗くんは至る所に知り合いだらけ。
高校生になった同級生は家業のお手伝いやバイトをしてて、縁日の屋台で食べ歩き用の名物を売ったり、警備をしていたりする。
「あれっ?北斗じゃね?」
「おー!久しぶり、なにバイト中?」
と、久しぶりの再会を喜んで、
「どっちが北斗の彼女なん?」
と聞かれて、疾風くんが優ちゃんを差し出す、という流れが何回もあった。
その度に北斗くんは顔を真っ赤にして怒って、釣られて優ちゃんも照れたり怒ったりしてる。
ラーメン食べたばっかりだったから、少しだけ買ってみんなで分け合ったり、あれ可愛い、あれ美味しそう、と楽しく参道を上へ上へ上がっていった。
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