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優しい北斗七星
計画はねえちゃん頼み 北斗視点
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潮干狩り3日の干潮は早朝だった。
7時過ぎから9時過ぎがベスト、頑張って10時くらいまで。
早いかなぁ、と電話で相談したのは従姉妹のねえちゃん。
「うーん、大丈夫じゃない?混む前に引き上げて、店寄って、島を周れば?」
早い分一日が長く過ごせるし、疲れたら帰れば良いんだし。
「3日って縁日出るよね?」
「ゴールデンウィーク中は毎日出るよ。」
「…混むか。」
「混むけど…。良いところあるじゃん。」
「どこ?」
「望ヶ崎の四阿。」
「えっ?あそこ?ねえちゃんの初チュウの…。」
「はっ?なんであんた知ってんの?って話したっけ?」
「そこかぁ。」
確かにあそこは地元住民のための施設だから観光ガイドには載ってない。
景色は綺麗だし上手くいけば富士山も見える。翠ちゃんなんかは喜びそうだ。
「良いじゃん、吊り橋の彼女来るんでしょ?」
「あーーーーー、聞こえない!」
「ハハハっ。ホントまだまだだね。」
「まさか、ウメ婆の駄菓子屋とか、落ち武者の自害場所とか考えてないよね。」
「うっ!か、考えてないよ。」
「ふーん。ま、良いけど。
あ、縁結び神社はダメだよ。」
「えっ?ダメ?」
「あからさまなのと、あそこは縁切りしてからの縁結びだから2度参り必須!」
「あ、そうだった。」
後は悩みな、少年。
そう言ってねえちゃんには電話を切られた。
7時過ぎから9時過ぎがベスト、頑張って10時くらいまで。
早いかなぁ、と電話で相談したのは従姉妹のねえちゃん。
「うーん、大丈夫じゃない?混む前に引き上げて、店寄って、島を周れば?」
早い分一日が長く過ごせるし、疲れたら帰れば良いんだし。
「3日って縁日出るよね?」
「ゴールデンウィーク中は毎日出るよ。」
「…混むか。」
「混むけど…。良いところあるじゃん。」
「どこ?」
「望ヶ崎の四阿。」
「えっ?あそこ?ねえちゃんの初チュウの…。」
「はっ?なんであんた知ってんの?って話したっけ?」
「そこかぁ。」
確かにあそこは地元住民のための施設だから観光ガイドには載ってない。
景色は綺麗だし上手くいけば富士山も見える。翠ちゃんなんかは喜びそうだ。
「良いじゃん、吊り橋の彼女来るんでしょ?」
「あーーーーー、聞こえない!」
「ハハハっ。ホントまだまだだね。」
「まさか、ウメ婆の駄菓子屋とか、落ち武者の自害場所とか考えてないよね。」
「うっ!か、考えてないよ。」
「ふーん。ま、良いけど。
あ、縁結び神社はダメだよ。」
「えっ?ダメ?」
「あからさまなのと、あそこは縁切りしてからの縁結びだから2度参り必須!」
「あ、そうだった。」
後は悩みな、少年。
そう言ってねえちゃんには電話を切られた。
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