45 / 55
第一部 借金奴隷編
第38話 夢の話4
しおりを挟む
昼休みになり、学食の券売機の前には行列ができています。
「ミハル様、学食なんて珍しいですね?」
いつも昼食はお弁当のことが多いので、衣織さんが疑問に思って尋ねてきます。
「なんだか、無性に豚骨ラーメンが食べたくなって――」
「わかります! ありますよね、そういうの。私は味噌ラーメンにしようかなー」
朱莉さんが嬉しそうに同意します。
「ミハル様、豚骨ラーメンなんか食べたことありましたか?」
そういえば、いつ食べたのだろう? 衣織さんに聞かれて考え込んでしまいます。
確か、前回は中央広場の屋台で麺なしでしたね――。
ああ、そうか! また学園の夢を見ているのですね。
余り長いこと考え込んでいたので、私が答え難いことだったと捉えたのか、朱莉さんが衣織さんに話を振りました。
「そんなことより、衣織は何にするの?」
「私はAランチにします」
「衣織はラーメンにしないの?」
「今日はご飯の気分なの」
「協調性がないなー」
「協調性って――」
「好きな物を食べればいいと思うわよ」
お昼に何を食べるかで言い争わないでほしいです。
私たちはそれぞれ食券を買って、窓口で料理と引き換えます。
それをトレイに乗せて、空いている席を探します。
「ミハル様、あそこの席でどうでしょう?」
衣織さんが指す先には、六人がけのテーブルがあり、一人の男子生徒がこちらに背を向けて、天ぷらうどんを食べていました。
「相席していいかな?」
朱莉さんが左角に座っている彼に声をかけます。
「どうぞ」
彼の許可が出たので、朱莉さんが真中を開けて、彼と並んで右角に座ります。
私と衣織さんはテーブルを回り込んで、衣織さんが朱莉さんの前へ、私が真ん中の席に座ります。
座って気付いたのですが、天ぷらうどんを食べていたのは同じクラスの人でした。
前髪で顔がよく見えない、目立たない方です。
名前は確か……。なんでしたっけ?
名前が出てきませんでしたが、私たちは彼に構わず食事を始めます。
やはり、豚骨ラーメンは、麺が入っているからこそラーメンといえるのですね。
当たり前のことを、改めて確認いたしました。
「ここ空いてるかな?」
ラーメンを啜っていると、隣の席が空いているか声をかけられました。
「空いてますからどうぞ」
カツ丼を持って現れたのは、一つ先輩で生徒会の会計をしている、億田京先輩でした。
「それじゃあ失礼するよ」
億田先輩は、女性なのに、男子の制服の学ランを着て男装している、少し変わった方です。
一部の女子から大変人気があります。
「あれ、隆二じゃないか。美春君と一緒に食事をする仲だったのかい?」
億田先輩は天ぷらうどんを食べ終わった彼に声をかけます。
彼は隆二というのですね。あれ? そんな名前だったでしょうか――。
「いや、たまたま相席しているだけだよ」
「そうなのか? この際だからもっとお近付きになったらどうだ」
「気まずくなるから、そういう話はやめろよ!」
「そうかい、そうかい」
何やら私のことで言い合っているようですが?
「二人は随分親しそうですね?」
「家が近所同士でね。昔はよく『お兄ちゃん』って頼ってくれたものだよ」
「昔の話はするなって!」
「はいはい。わかりましたよー」
お姉ちゃんでなく、お兄ちゃんだったのですか?
「そういえば、今は陽真里と同じクラスなんだって?」
「そうだ!」
一橋陽真里さんのことでしょうか。二人は何か関係があるのでしょうか。クラスではそんな素振りは見られませんが。
「俺はもう食べ終わったから行くからな。京もさっさと食べないとカツ丼が冷めるぞ!」
「折角一緒になれたのにつれないなー」
彼は、億田先輩を残して、空の器の乗ったトレイを持って行ってしまいました。
「ところで、美春君に相談したいことがあったんだけど」
「私ですか?」
億田先輩はカツ丼を食べる気があるのでしょうか?
「僕は猫舌でね。冷ましてるんだよ」
「そうなのですか――」
思わずカツ丼に視線がいってしまったようです。
「相談というのは、生徒会の会計についてなんだけど。あ、僕が会計をしているのは知ってるよね?」
「まー兄さまから聞いてますが」
「そうか、生徒会長からね――」
億田先輩は一瞬考える素振りを見せます。
「あ、それでね。生徒会の予算が足りそうもないんだ。何かいい収入源はないかな?」
「経費削減でなく、収入増加限定ですか。でしたら、バザーを開いてみたらどうでしょう?」
「バザー?」
「家庭で使わなくなった物を生徒に寄付してもらって、それを欲しい生徒に売って生徒会の予算にするんです」
「不用品のリサイクルということかな?」
「そうですね。それから、寄付してくれた人には何か特典があると、寄付が集まり安いかもしれませんね」
「特典ね――」
「億田先輩との握手券を付ければ、女の子から沢山寄付が集まりますよ」
「それはどうなんだろうね――。でも、参考になったよ」
「そうですか。それはよかったです。もし、本当にバザーをやる気でしたら、私の発案だとは言わないでくださいね」
「それはどうしてだい?」
「絶対に生徒会長と副会長の間で揉めますから」
「まあ、そうだね。わかったよ。ありがとう」
「どういたしまして」
「いや、だが意外だったよ!」
話は終わりかと思いましたが、まだ続くようです。
「何がですか?」
「美春君なら、お金を寄付してくれるかと思ったんだが」
「それがご希望だったのですか?」
「いや、ただ君の反応を確かめたかっただけなんだ」
「何のために?」
「僕にも色々都合があってね」
「はぁ。そうですか――」
「そろそろ冷えたかな? すまなかったね。それじゃあ僕はカツ丼を食べるんで」
億田先輩は何を確かめたかったのでしょう。今一つ理解できませんでした。
私が横を見ると、億田先輩は男らしく、カツ丼をガツガツとかき込んでいました。
実に男らしい食べっぷりに呆れて見ていると、段々と意識が遠のいていきました。
そろそろ、目を覚ますようです。
「ミハル様、学食なんて珍しいですね?」
いつも昼食はお弁当のことが多いので、衣織さんが疑問に思って尋ねてきます。
「なんだか、無性に豚骨ラーメンが食べたくなって――」
「わかります! ありますよね、そういうの。私は味噌ラーメンにしようかなー」
朱莉さんが嬉しそうに同意します。
「ミハル様、豚骨ラーメンなんか食べたことありましたか?」
そういえば、いつ食べたのだろう? 衣織さんに聞かれて考え込んでしまいます。
確か、前回は中央広場の屋台で麺なしでしたね――。
ああ、そうか! また学園の夢を見ているのですね。
余り長いこと考え込んでいたので、私が答え難いことだったと捉えたのか、朱莉さんが衣織さんに話を振りました。
「そんなことより、衣織は何にするの?」
「私はAランチにします」
「衣織はラーメンにしないの?」
「今日はご飯の気分なの」
「協調性がないなー」
「協調性って――」
「好きな物を食べればいいと思うわよ」
お昼に何を食べるかで言い争わないでほしいです。
私たちはそれぞれ食券を買って、窓口で料理と引き換えます。
それをトレイに乗せて、空いている席を探します。
「ミハル様、あそこの席でどうでしょう?」
衣織さんが指す先には、六人がけのテーブルがあり、一人の男子生徒がこちらに背を向けて、天ぷらうどんを食べていました。
「相席していいかな?」
朱莉さんが左角に座っている彼に声をかけます。
「どうぞ」
彼の許可が出たので、朱莉さんが真中を開けて、彼と並んで右角に座ります。
私と衣織さんはテーブルを回り込んで、衣織さんが朱莉さんの前へ、私が真ん中の席に座ります。
座って気付いたのですが、天ぷらうどんを食べていたのは同じクラスの人でした。
前髪で顔がよく見えない、目立たない方です。
名前は確か……。なんでしたっけ?
名前が出てきませんでしたが、私たちは彼に構わず食事を始めます。
やはり、豚骨ラーメンは、麺が入っているからこそラーメンといえるのですね。
当たり前のことを、改めて確認いたしました。
「ここ空いてるかな?」
ラーメンを啜っていると、隣の席が空いているか声をかけられました。
「空いてますからどうぞ」
カツ丼を持って現れたのは、一つ先輩で生徒会の会計をしている、億田京先輩でした。
「それじゃあ失礼するよ」
億田先輩は、女性なのに、男子の制服の学ランを着て男装している、少し変わった方です。
一部の女子から大変人気があります。
「あれ、隆二じゃないか。美春君と一緒に食事をする仲だったのかい?」
億田先輩は天ぷらうどんを食べ終わった彼に声をかけます。
彼は隆二というのですね。あれ? そんな名前だったでしょうか――。
「いや、たまたま相席しているだけだよ」
「そうなのか? この際だからもっとお近付きになったらどうだ」
「気まずくなるから、そういう話はやめろよ!」
「そうかい、そうかい」
何やら私のことで言い合っているようですが?
「二人は随分親しそうですね?」
「家が近所同士でね。昔はよく『お兄ちゃん』って頼ってくれたものだよ」
「昔の話はするなって!」
「はいはい。わかりましたよー」
お姉ちゃんでなく、お兄ちゃんだったのですか?
「そういえば、今は陽真里と同じクラスなんだって?」
「そうだ!」
一橋陽真里さんのことでしょうか。二人は何か関係があるのでしょうか。クラスではそんな素振りは見られませんが。
「俺はもう食べ終わったから行くからな。京もさっさと食べないとカツ丼が冷めるぞ!」
「折角一緒になれたのにつれないなー」
彼は、億田先輩を残して、空の器の乗ったトレイを持って行ってしまいました。
「ところで、美春君に相談したいことがあったんだけど」
「私ですか?」
億田先輩はカツ丼を食べる気があるのでしょうか?
「僕は猫舌でね。冷ましてるんだよ」
「そうなのですか――」
思わずカツ丼に視線がいってしまったようです。
「相談というのは、生徒会の会計についてなんだけど。あ、僕が会計をしているのは知ってるよね?」
「まー兄さまから聞いてますが」
「そうか、生徒会長からね――」
億田先輩は一瞬考える素振りを見せます。
「あ、それでね。生徒会の予算が足りそうもないんだ。何かいい収入源はないかな?」
「経費削減でなく、収入増加限定ですか。でしたら、バザーを開いてみたらどうでしょう?」
「バザー?」
「家庭で使わなくなった物を生徒に寄付してもらって、それを欲しい生徒に売って生徒会の予算にするんです」
「不用品のリサイクルということかな?」
「そうですね。それから、寄付してくれた人には何か特典があると、寄付が集まり安いかもしれませんね」
「特典ね――」
「億田先輩との握手券を付ければ、女の子から沢山寄付が集まりますよ」
「それはどうなんだろうね――。でも、参考になったよ」
「そうですか。それはよかったです。もし、本当にバザーをやる気でしたら、私の発案だとは言わないでくださいね」
「それはどうしてだい?」
「絶対に生徒会長と副会長の間で揉めますから」
「まあ、そうだね。わかったよ。ありがとう」
「どういたしまして」
「いや、だが意外だったよ!」
話は終わりかと思いましたが、まだ続くようです。
「何がですか?」
「美春君なら、お金を寄付してくれるかと思ったんだが」
「それがご希望だったのですか?」
「いや、ただ君の反応を確かめたかっただけなんだ」
「何のために?」
「僕にも色々都合があってね」
「はぁ。そうですか――」
「そろそろ冷えたかな? すまなかったね。それじゃあ僕はカツ丼を食べるんで」
億田先輩は何を確かめたかったのでしょう。今一つ理解できませんでした。
私が横を見ると、億田先輩は男らしく、カツ丼をガツガツとかき込んでいました。
実に男らしい食べっぷりに呆れて見ていると、段々と意識が遠のいていきました。
そろそろ、目を覚ますようです。
11
あなたにおすすめの小説
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
社畜サラリーマン、異世界でパンと魔法の経営革命
yukataka
ファンタジー
過労死寸前の30代サラリーマン・佐藤健は、気づけば中世ヨーロッパ風の異世界に転生していた。与えられたのは「発酵魔法」という謎のスキルと、前世の経営知識。転生先は辺境の寒村ベルガルド――飢えと貧困にあえぐ、希望のない場所。「この世界にパンがない…だと?」健は決意する。美味しいパンで、人々を笑顔にしよう。ブラック企業で培った根性と、発酵魔法の可能性。そして何より、人を幸せにしたいという純粋な想い。小さなパン屋から始まった"食の革命"は、やがて王国を、大陸を、世界を変えていく――。笑いあり、涙あり、そして温かい人間ドラマ。仲間たちとの絆、恋の芽生え、強大な敵との戦い。パン一つで世界を救う、心温まる異世界経営ファンタジー。
神の手違い転生。悪と理不尽と運命を無双します!
yoshikazu
ファンタジー
橘 涼太。高校1年生。突然の交通事故で命を落としてしまう。
しかしそれは神のミスによるものだった。
神は橘 涼太の魂を神界に呼び謝罪する。その時、神は橘 涼太を気に入ってしまう。
そして橘 涼太に提案をする。
『魔法と剣の世界に転生してみないか?』と。
橘 涼太は快く承諾して記憶を消されて転生先へと旅立ちミハエルとなる。
しかし神は転生先のステータスの平均設定を勘違いして気付いた時には100倍の設定になっていた。
さらにミハエルは〈光の加護〉を受けておりステータスが合わせて1000倍になりスキルも数と質がパワーアップしていたのだ。
これは神の手違いでミハエルがとてつもないステータスとスキルを提げて世の中の悪と理不尽と運命に立ち向かう物語である。
《レベル∞》の万物創造スキルで追放された俺、辺境を開拓してたら気づけば神々の箱庭になっていた
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティーの雑用係だったカイは、魔王討伐後「無能」の烙印を押され追放される。全てを失い、死を覚悟して流れ着いた「忘れられた辺境」。そこで彼のハズレスキルは真の姿《万物創造》へと覚醒した。
無から有を生み、世界の理すら書き換える神の如き力。カイはまず、生きるために快適な家を、豊かな畑を、そして清らかな川を創造する。荒れ果てた土地は、みるみるうちに楽園へと姿を変えていった。
やがて、彼の元には行き場を失った獣人の少女やエルフの賢者、ドワーフの鍛冶師など、心優しき仲間たちが集い始める。これは、追放された一人の青年が、大切な仲間たちと共に理想郷を築き、やがてその地が「神々の箱庭」と呼ばれるまでの物語。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
元・神獣の世話係 ~神獣さえいればいいと解雇されたけど、心優しいもふもふ神獣は私についてくるようです!~
草乃葉オウル ◆ 書籍発売中
ファンタジー
黒き狼の神獣ガルーと契約を交わし、魔人との戦争を勝利に導いた勇者が天寿をまっとうした。
勇者の養女セフィラは悲しみに暮れつつも、婚約者である王国の王子と幸せに生きていくことを誓う。
だが、王子にとってセフィラは勇者に取り入るための道具でしかなかった。
勇者亡き今、王子はセフィラとの婚約を破棄し、新たな神獣の契約者となって力による国民の支配を目論む。
しかし、ガルーと契約を交わしていたのは最初から勇者ではなくセフィラだったのだ!
真実を知って今さら媚びてくる王子に別れを告げ、セフィラはガルーの背に乗ってお城を飛び出す。
これは少女と世話焼き神獣の癒しとグルメに満ちた気ままな旅の物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる