1匹の悪魔

愉快な死体。

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3話【冷たい手】

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「ねぇ…貴方は悪い人?」

少女はフードの男に話しかけた。

「俺はHEROじゃねぇ。」フードの男は少女を見て言うと少女はフードの男の手を握ると笑顔を向けた。
「そっか、ヒーローじゃなくても悪い人じゃないんだね」
少女の握られた手は冷たかった。
「冷たい。」
フードの男は一言そう言うと握られた手を振り払わずに歩き始めた。
「貴方のお名前は?」

「俺は…ダンテ」

「ダンテ?」

「あぁ」

ダンテと名乗ったフードの男は少女の手に目をやるとそこには

「Mary…」
その言葉を発すると少女は首をかしげる

「めありー?誰かのおなまえ?」







続く
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