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28.日常が幸せすぎるんですが!?
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昼過ぎになり、やっとベッドから起き上がる。王子は満足げに笑みを浮かべた。
「さすがに少し疲れたな……。しかし、最高に気持ち良かった……」
「俺も気持ち良かったよ……」
「ミノルもか?それは良かった……。ミノルに気に入って貰えて嬉しいぞ……」
王子はそう言いながら頭を撫でてくる。俺は気持ち良くて目を細めた。
「はははっ!ミノルは可愛いな……」
「えへへ……。もっと可愛がって欲しい……」
俺は甘えた声を出す。王子はさらに激しく俺を撫で回した。
「ミノル……。大好きだぞ……」
「俺も王子が大好き……」
以前の俺がこんなところを見たら信じられないだろう。許しがたい程のバカップルである。
この世界に来た時には、まさか王子とこんな関係になるとは思わなかった。
でも、今は王子と一緒にいるだけで幸せだ……。
ずっとイチャイチャしていたかったが、そうもいかない。
「今後の作戦を練らないといけないな……」
俺達はベッドの上で話し合いを始めた。
「たぶん、魔王を倒すためには、勇者の力が必要だと思うんだ……」
俺は王子に自分の考えを話す。
「そうだな……。魔王の居場所が分からない以上、まずは勇者を探すしかないだろうな……」
ゲームの通りなら、最初の村に勇者がいるはずだ。しかし、だいぶ展開が変わっている今、必ずしもそこに勇者がいるとは限らない。
「まずは情報収集だね……。この国に何か情報はないかな?」
「うーむ……。確か隣国のフラン国には、勇者に関する伝承があった気がするが……」
「おお!じゃあ、フラン国に行ってみようよ」
フラン国といえば、王子の婚約者だったリュネット姫が住んでいる国だ。
「あ、でも、王子はリュネット姫に会うのは気まずい……?」
一応確認しておく。フラン国に行けば、きっと姫にも会うことになるだろう。
「大丈夫だ。円満に解決できたからな。それに、私はもうミノルのものだ。他の女性には興味が無いよ」
王子の言葉を聞いて安心する。しかも、俺が少し不安になっていたところも汲み取ってくれていたようだ。
「ありがとう……。俺ももう王子のものだよ……」
「ふっ、照れるじゃないか……」
王子は嬉しそうな表情をする。ああ、本当に幸せだな……。
「でも、その前に……。お腹が空いたからご飯食べよう?」
俺は照れ隠しに話題を変えた。王子も微笑んでくれる。
「あははっ、分かったよ。では、食堂に行こうか」
俺と王子は着替えると、部屋を出て食堂に向かった。
ちょっとお昼にしては遅い時間なので、食堂には誰もいないようだ。料理長にお願いして、軽食を用意して貰った。2人きりでのんびりと食事をする。
朝ご飯を食べていなかったので、お腹がペコペコになっていた。朝からずっと王子とイチャイチャしていたからな……。
「美味しいね……」
美味しい料理が空腹に染み渡る。
「ああ、とても美味いな……」
王子も幸せそうな表情をしていた。2人で仲良く食べる。
こんなに穏やかな時間が過ごせるなんて……と、俺は改めて幸せを感じていた。
食事を終え、早速フラン国へ出発する事にする。2人だけなので、馬で行くことになった。
「さぁ、出発しようか」
「俺、馬に乗るのは初めてだよ……」
「そうなのか?私が手綱を握るから、心配はいらないよ」
「うん、お願いします……」
俺は王子の後ろに座った。王子は馬をゆっくりと走らせる。
「ミノル、しっかり掴まってるんだよ……」
「あ、待って……。これ……恥ずかしいんだけど……」
思った以上に不安定で、王子に密着して抱き着くような格好になってしまったのだ。
「何を言っているんだ。私たちは恋人同士だろう?もっとくっついても良いくらいじゃないか……」
「うーん……。誰もいないし、いいか……」
俺は王子にしっかりとしがみついた。すると、王子は嬉しそうにする。
「ミノル……。可愛いよ……」
「うぅ……。そんな事言われたら、余計に恥ずかしくなるよ……」
俺はさらに顔が熱くなった。しばらく無言の時間が続く。
「どうしたんだい?緊張しているのかい?」
「うん……。初めてだし……。それに王子に抱きついてるから……」
「はははっ、嬉しい事を言ってくれるね……。私もミノルと同じ気持ちさ……。こうして一緒にいられる事が、本当に嬉しいよ……」
王子は優しく囁いてくれる。初めての馬に乗っての移動は少し不安もあったが、それ以上に幸せな気持ちになった。
「さすがに少し疲れたな……。しかし、最高に気持ち良かった……」
「俺も気持ち良かったよ……」
「ミノルもか?それは良かった……。ミノルに気に入って貰えて嬉しいぞ……」
王子はそう言いながら頭を撫でてくる。俺は気持ち良くて目を細めた。
「はははっ!ミノルは可愛いな……」
「えへへ……。もっと可愛がって欲しい……」
俺は甘えた声を出す。王子はさらに激しく俺を撫で回した。
「ミノル……。大好きだぞ……」
「俺も王子が大好き……」
以前の俺がこんなところを見たら信じられないだろう。許しがたい程のバカップルである。
この世界に来た時には、まさか王子とこんな関係になるとは思わなかった。
でも、今は王子と一緒にいるだけで幸せだ……。
ずっとイチャイチャしていたかったが、そうもいかない。
「今後の作戦を練らないといけないな……」
俺達はベッドの上で話し合いを始めた。
「たぶん、魔王を倒すためには、勇者の力が必要だと思うんだ……」
俺は王子に自分の考えを話す。
「そうだな……。魔王の居場所が分からない以上、まずは勇者を探すしかないだろうな……」
ゲームの通りなら、最初の村に勇者がいるはずだ。しかし、だいぶ展開が変わっている今、必ずしもそこに勇者がいるとは限らない。
「まずは情報収集だね……。この国に何か情報はないかな?」
「うーむ……。確か隣国のフラン国には、勇者に関する伝承があった気がするが……」
「おお!じゃあ、フラン国に行ってみようよ」
フラン国といえば、王子の婚約者だったリュネット姫が住んでいる国だ。
「あ、でも、王子はリュネット姫に会うのは気まずい……?」
一応確認しておく。フラン国に行けば、きっと姫にも会うことになるだろう。
「大丈夫だ。円満に解決できたからな。それに、私はもうミノルのものだ。他の女性には興味が無いよ」
王子の言葉を聞いて安心する。しかも、俺が少し不安になっていたところも汲み取ってくれていたようだ。
「ありがとう……。俺ももう王子のものだよ……」
「ふっ、照れるじゃないか……」
王子は嬉しそうな表情をする。ああ、本当に幸せだな……。
「でも、その前に……。お腹が空いたからご飯食べよう?」
俺は照れ隠しに話題を変えた。王子も微笑んでくれる。
「あははっ、分かったよ。では、食堂に行こうか」
俺と王子は着替えると、部屋を出て食堂に向かった。
ちょっとお昼にしては遅い時間なので、食堂には誰もいないようだ。料理長にお願いして、軽食を用意して貰った。2人きりでのんびりと食事をする。
朝ご飯を食べていなかったので、お腹がペコペコになっていた。朝からずっと王子とイチャイチャしていたからな……。
「美味しいね……」
美味しい料理が空腹に染み渡る。
「ああ、とても美味いな……」
王子も幸せそうな表情をしていた。2人で仲良く食べる。
こんなに穏やかな時間が過ごせるなんて……と、俺は改めて幸せを感じていた。
食事を終え、早速フラン国へ出発する事にする。2人だけなので、馬で行くことになった。
「さぁ、出発しようか」
「俺、馬に乗るのは初めてだよ……」
「そうなのか?私が手綱を握るから、心配はいらないよ」
「うん、お願いします……」
俺は王子の後ろに座った。王子は馬をゆっくりと走らせる。
「ミノル、しっかり掴まってるんだよ……」
「あ、待って……。これ……恥ずかしいんだけど……」
思った以上に不安定で、王子に密着して抱き着くような格好になってしまったのだ。
「何を言っているんだ。私たちは恋人同士だろう?もっとくっついても良いくらいじゃないか……」
「うーん……。誰もいないし、いいか……」
俺は王子にしっかりとしがみついた。すると、王子は嬉しそうにする。
「ミノル……。可愛いよ……」
「うぅ……。そんな事言われたら、余計に恥ずかしくなるよ……」
俺はさらに顔が熱くなった。しばらく無言の時間が続く。
「どうしたんだい?緊張しているのかい?」
「うん……。初めてだし……。それに王子に抱きついてるから……」
「はははっ、嬉しい事を言ってくれるね……。私もミノルと同じ気持ちさ……。こうして一緒にいられる事が、本当に嬉しいよ……」
王子は優しく囁いてくれる。初めての馬に乗っての移動は少し不安もあったが、それ以上に幸せな気持ちになった。
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