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食後、片づけを終えた僕たちは、並んで家の外に出た。
朝の空気はひんやりしていて、山の静けさに包まれている。吐いた息が白くなるほどではないけれど、頬にあたる風は冷たい。
「気持ちいいね」
思わず口にすると、グレンは無言で空を仰いだ。いつもの無表情だけど、どこかその横顔がやわらかく見えるのは、きっと気のせいじゃない。
「今日の訓練は……軽めの内容にしておきましょう」
ふいにグレンがそう言ったので、僕は驚いて彼の顔を見た。
「え、いいの?」
「無理を重ねては意味がありません。まだ先日の影響も残っているでしょうから」
「う、うん……ありがとう」
まさか彼の口から「軽め」なんて言葉が出てくるとは思わなかった。
思えば、ずっとついていくのが精一杯で、グレンが加減してくれることなんて、ほとんどなかったような……。
(……いや、してくれてたのかもしれないけど……あれで)
ふと、そんな考えが頭をよぎり、口元がゆるむ。
「今日は基礎の確認と、魔力の循環を安定させる呼吸法を重点的に」
「なるほど、ゆる修行だね」
「……その表現は殿下らしいですね」
「今ちょっとバカにしたでしょ!?」
グレンがわずかに目を細めた。その仕草は、もしかしたら笑っているのかもしれない――なんて最近思う。気のせいかもしれないけど。
(……でも、なんか、ちょっとだけ嬉しいかも)
少しずつ、彼との距離が変わってきている。そんな気がした。
木陰の草地に、持参した厚手の敷物を広げる。毛織の手作りらしい布は、村の市場で見かけたもので、どこか素朴で温かみがあった。
地面に座ると、風が木の葉を揺らし、さらさらと心地よい音を立てている。鳥のさえずりと、遠くの沢の水音。まるで修行というより、昼寝の準備のような雰囲気だった。
グレンは向かいに腰を下ろすと、いつものように姿勢を整えた。僕も見よう見まねで背筋を伸ばす。
「では、始めましょう。まずは目を閉じて、呼吸を整えてください。魔力の流れを意識しながら、ゆっくり吸って……吐いて……」
静かな声が、風に乗って耳に届く。言われた通りに呼吸を繰り返していると、心なしか身体の内側が穏やかになっていくのを感じた。
(……うん、これは意外と、悪くないかも)
そう思ったのも束の間。
「少し姿勢が崩れています。失礼します」
そう言ったかと思うと、グレンが僕の背後にまわり、そっと手を添えてきた。腰の位置を整えるように背中を押し、肩の力を抜くように手が滑る。
「……ひゃっ」
背中越しに感じる体温。息が止まりそうになる。
そもそも、グレンがこんなに近くにいること自体、魔力の流れ以前に僕の心臓が危うい。
(……え、ちょっと待って……これ、すごく、距離が……!)
思わず振り返った僕の顔と、グレンの顔が――あまりにも近すぎた。
あと少しでも動けば、唇が触れてしまいそうな距離。グレンの銀色の瞳が、すぐそこにあって、こちらを静かに見ていた。
(ちょ、ちょっと待って、まさか今……キス……!?)
僕が固まっていると、グレンがふっと口元を緩める。そして、さらりとした声で言った。
「……では、殿下。今のうちに、今日の分も済ませておきましょうか?」
「なっ……!?」
心臓が飛び出るかと思った。顔中に血がのぼるのを感じて、僕は慌てて後ずさる。
「し、しないっ、今は訓練中でしょ!?こ、ここは真面目にやるところであって、そ、そういうのは……!」
しどろもどろになりながら訴える僕に、グレンはわずかに肩をすくめる。
「冗談です。そんなに焦られるとは思いませんでした」
グレンはいつもの落ち着いた声で、さらりとそう言った。
けれど、焦らされたこっちはたまったものじゃない。
(いやいや、今のは絶対、焦らせにきてたよね!?)
そういえば今朝だって、「朝のキスはどういたしましょう」とか言い出していたし――
(まさか、隙あらばキスしようとしてない!?)
冗談にしてはタイミングが良すぎるというか、狙ってるというか。
落ち着け、僕。深呼吸だ。訓練中なのに、まるで一人だけ別の戦場にいるみたいな気分になってきた。
その時、ふと、さっきのグレンの顔が脳裏によみがえる。あの至近距離。真っ直ぐで、からかうような光の奥に、どこか本気のような気配が見えた気がして――。
(……ずるい。あんな顔して、さらっと冗談言うなんて。こっちが何も考えられなくなるの、わかっててやってるんじゃ……)
胸の奥がむず痒い。なんか悔しい。
だから僕は、なんとか気持ちを立て直して、言い返してやることにした。
「……そ、そっちこそ……気をつけたほうがいいよ。そんな、からかってばかりだと、いつか僕だって――」
「いつか?」
「い、いつか……グレンが慌てる番、来るんだからね……っ!」
我ながら謎の宣言だった。でももう止められない。こういうとき、引いたら負けな気がして、勢いのまま言い切る。
グレンは一瞬だけまばたきをし、それから……ほんの少しだけ、表情の端が緩んだ。
滅多に変わらないその顔に、かすかに愉しげな色が差す。これは、明らかに面白がっている顔だ。
「では、楽しみにしています。……そのいつかとやらを」
「~~~っ!!」
言い返された上に、まるで先を期待されたような目をされて、僕はもう限界だった。
顔から火が出そうで、魔力よりも先に体温が暴走しそう。
「と、とにかく、呼吸の続き!早く、始めてよ!」
「……はい、では深呼吸を。吸って、吐いて……落ち着いて」
グレンはあくまで真面目に戻った風を装っていたけれど、絶対、笑いをこらえてるに決まってる。
その証拠に、耳がほんの少しだけ赤くなっていた。
――それを見てしまった僕の心臓は、また一段と騒がしくなるのだった。
(……慣れたい、とは思うけど。こんなの、慣れるわけがない……)
でも。
こんな時間が、もう少し続けばいいのに――そう思ってしまう自分がいるのも、確かだった。
朝の空気はひんやりしていて、山の静けさに包まれている。吐いた息が白くなるほどではないけれど、頬にあたる風は冷たい。
「気持ちいいね」
思わず口にすると、グレンは無言で空を仰いだ。いつもの無表情だけど、どこかその横顔がやわらかく見えるのは、きっと気のせいじゃない。
「今日の訓練は……軽めの内容にしておきましょう」
ふいにグレンがそう言ったので、僕は驚いて彼の顔を見た。
「え、いいの?」
「無理を重ねては意味がありません。まだ先日の影響も残っているでしょうから」
「う、うん……ありがとう」
まさか彼の口から「軽め」なんて言葉が出てくるとは思わなかった。
思えば、ずっとついていくのが精一杯で、グレンが加減してくれることなんて、ほとんどなかったような……。
(……いや、してくれてたのかもしれないけど……あれで)
ふと、そんな考えが頭をよぎり、口元がゆるむ。
「今日は基礎の確認と、魔力の循環を安定させる呼吸法を重点的に」
「なるほど、ゆる修行だね」
「……その表現は殿下らしいですね」
「今ちょっとバカにしたでしょ!?」
グレンがわずかに目を細めた。その仕草は、もしかしたら笑っているのかもしれない――なんて最近思う。気のせいかもしれないけど。
(……でも、なんか、ちょっとだけ嬉しいかも)
少しずつ、彼との距離が変わってきている。そんな気がした。
木陰の草地に、持参した厚手の敷物を広げる。毛織の手作りらしい布は、村の市場で見かけたもので、どこか素朴で温かみがあった。
地面に座ると、風が木の葉を揺らし、さらさらと心地よい音を立てている。鳥のさえずりと、遠くの沢の水音。まるで修行というより、昼寝の準備のような雰囲気だった。
グレンは向かいに腰を下ろすと、いつものように姿勢を整えた。僕も見よう見まねで背筋を伸ばす。
「では、始めましょう。まずは目を閉じて、呼吸を整えてください。魔力の流れを意識しながら、ゆっくり吸って……吐いて……」
静かな声が、風に乗って耳に届く。言われた通りに呼吸を繰り返していると、心なしか身体の内側が穏やかになっていくのを感じた。
(……うん、これは意外と、悪くないかも)
そう思ったのも束の間。
「少し姿勢が崩れています。失礼します」
そう言ったかと思うと、グレンが僕の背後にまわり、そっと手を添えてきた。腰の位置を整えるように背中を押し、肩の力を抜くように手が滑る。
「……ひゃっ」
背中越しに感じる体温。息が止まりそうになる。
そもそも、グレンがこんなに近くにいること自体、魔力の流れ以前に僕の心臓が危うい。
(……え、ちょっと待って……これ、すごく、距離が……!)
思わず振り返った僕の顔と、グレンの顔が――あまりにも近すぎた。
あと少しでも動けば、唇が触れてしまいそうな距離。グレンの銀色の瞳が、すぐそこにあって、こちらを静かに見ていた。
(ちょ、ちょっと待って、まさか今……キス……!?)
僕が固まっていると、グレンがふっと口元を緩める。そして、さらりとした声で言った。
「……では、殿下。今のうちに、今日の分も済ませておきましょうか?」
「なっ……!?」
心臓が飛び出るかと思った。顔中に血がのぼるのを感じて、僕は慌てて後ずさる。
「し、しないっ、今は訓練中でしょ!?こ、ここは真面目にやるところであって、そ、そういうのは……!」
しどろもどろになりながら訴える僕に、グレンはわずかに肩をすくめる。
「冗談です。そんなに焦られるとは思いませんでした」
グレンはいつもの落ち着いた声で、さらりとそう言った。
けれど、焦らされたこっちはたまったものじゃない。
(いやいや、今のは絶対、焦らせにきてたよね!?)
そういえば今朝だって、「朝のキスはどういたしましょう」とか言い出していたし――
(まさか、隙あらばキスしようとしてない!?)
冗談にしてはタイミングが良すぎるというか、狙ってるというか。
落ち着け、僕。深呼吸だ。訓練中なのに、まるで一人だけ別の戦場にいるみたいな気分になってきた。
その時、ふと、さっきのグレンの顔が脳裏によみがえる。あの至近距離。真っ直ぐで、からかうような光の奥に、どこか本気のような気配が見えた気がして――。
(……ずるい。あんな顔して、さらっと冗談言うなんて。こっちが何も考えられなくなるの、わかっててやってるんじゃ……)
胸の奥がむず痒い。なんか悔しい。
だから僕は、なんとか気持ちを立て直して、言い返してやることにした。
「……そ、そっちこそ……気をつけたほうがいいよ。そんな、からかってばかりだと、いつか僕だって――」
「いつか?」
「い、いつか……グレンが慌てる番、来るんだからね……っ!」
我ながら謎の宣言だった。でももう止められない。こういうとき、引いたら負けな気がして、勢いのまま言い切る。
グレンは一瞬だけまばたきをし、それから……ほんの少しだけ、表情の端が緩んだ。
滅多に変わらないその顔に、かすかに愉しげな色が差す。これは、明らかに面白がっている顔だ。
「では、楽しみにしています。……そのいつかとやらを」
「~~~っ!!」
言い返された上に、まるで先を期待されたような目をされて、僕はもう限界だった。
顔から火が出そうで、魔力よりも先に体温が暴走しそう。
「と、とにかく、呼吸の続き!早く、始めてよ!」
「……はい、では深呼吸を。吸って、吐いて……落ち着いて」
グレンはあくまで真面目に戻った風を装っていたけれど、絶対、笑いをこらえてるに決まってる。
その証拠に、耳がほんの少しだけ赤くなっていた。
――それを見てしまった僕の心臓は、また一段と騒がしくなるのだった。
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でも。
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