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04 勇者、100年分の欲を貰い受ける *

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「勇者よ、どうした?我のモノが気になるのか?」
じっと見つめていることに気付かれてしまい、焦る。
「べ、別にそういうわけじゃ……」
「正直になって良いぞ。我のコレを見て、興奮しているのだろう?」
「そんなこと……」
否定しようとするが、言葉が出てこなかった。魔王の巨根から目が離せない。見ているだけで胸がドキドキしてくる。
そのうちに、俺の下半身も熱を帯びてきた。おかしい……どうしてこんなモノを見せられているのに、興奮してしまうのだろう。
「フッ……可愛い奴め……」
魔王は俺の顔の前に腰を突き出す。むわりとした熱気が顔に当たった。濃厚な雄臭さが鼻腔を刺激する。
「あっ……すごい臭い……」
嗅いでいるうちに頭の中がボーっとしてきた。何も考えられない。ただひたすらに、目の前にある巨大な肉棒のことしか考えられなくなっていた。
無意識のうちに舌を出してしまい、先端をチロリと舐める。その瞬間、舌に電流が流れるような衝撃を感じた。
「ひゃうんっ!?」
甘美な衝撃に思わず声を上げてしまう。
なんだこれ……凄い……気持ちいい……もっと味わいたい……。
本能のままに、ぺろぺろと竿の部分やカリ首を舐め回す。口の中に独特な味が広がり、同時に強い幸福感を覚えた。
もっと欲しい……。夢中でしゃぶりつくと、口の中でぐんと大きくなった。口の中いっぱいに広がる圧迫感。苦しいはずなのに、なぜかそれが心地よかった。
「勇者よ……もっとしゃぶってくれ……」
「んぶぅっ!?むぐっ……」
突然後頭部を掴まれ、喉の奥まで突き入れられる。反射的に吐き出そうとするが、魔王の手の力は強く、逃れられなかった。涙目になりながら必死に抵抗するが、魔王の動きは止まらない。
「うぶっ、んむぅっ……」
「ああ……、なんと心地よいのだ……!」
魔王は目を閉じて感じ入っているようだった。夢中になって俺の口を使い、快楽に浸っている。
頭を揺すられ、何度もピストンされた。そのたびに極太な先端で喉奥を突かれ、苦しい。しかし、それが快感に変わっていった。
「んぐ……あえぇ……♡」
苦しさと快楽が入り混じった不思議な感覚。次第に意識がぼんやりとしてきて、何も考えられなくなる。
「勇者よ……何か出そうだ……受け止めてくれるか……」
「んんっ……」
もうすぐ射精しそうなのだろう。口の中に入ったままの肉棒が大きく膨らんでいく。俺は舌を絡め、吸い付いた。
「ぐっ……イクぞ……100年分の我の欲を、受け取ってくれ……!!」
100年分!?嘘だろ!?それは無理だ、絶対に無理――そう思った時にはもう遅く、喉奥に剛直がねじ込まれる。
「んんっ!?んぐううううううーッ!!」
魔王に頭を押さえつけられ、そのまま大量の白濁を流し込まれた。ドクドクと飲みきれないほどの量が流れ込んでくる。生暖かい液体が食道を通って胃へと落ちていく感触が伝わってきた。
身体の中が熱いもので満たされていく。まるで、内側から全身を犯し尽くされているようだ。
あまりの量の多さに意識を失いかけるが、ギリギリのところで耐えていた。
胃の中が精液でパンパンになり、食道まで精液で塞がったところで、ようやく喉から先端が引き抜かれる。やっと解放されるかと思いきや、今度は口の中を埋め尽くすように大量に注ぎ込まれた。
「んぼおおおっ!?」
口から溢れ出し、鼻からも精液が逆流する。苦しいのに気持ちいい。魔王の臭いに支配され、頭がおかしくなりそうだ。
魔王の精液は濃厚で、口の中にへばりついてくる。子種が元気よく暴れまわっているような気がした。
「ああ、これが射精か……なんと甘美な……」
魔王は満足げに呟き、口から引き抜く。射精は止まらず、ビュルビュルと顔面も犯されていった。べっとりと白い粘液で覆われる。髪にも絡みつき、ドロリと垂れ落ちた。

「あへぇ……♡しゅごいぃ……♡」
あまりの快感に放心状態に陥っていると、再び魔王のものが視界に入る。
こんなに大量に射精したのに、まだ萎える気配がない。むしろ、さっきよりも大きくなっているように感じる。
「どうやらお前から少し離れると射精出来なくなるようだ……」
魔王は、その今にも破裂しそうなほど膨れ上がったものを見ながら言った。苦しそうに顔を歪めている。こんな状態で射精出来ないなんて、一体どんな地獄だ……。想像するだけでも辛い。
「魔王……」
心配になって声をかけると、魔王はこちらを見て、苦笑いを浮かべた。
「大丈夫だ。100年もの間射精出来なかったのだ。少しくらい我慢できる……」
なんて可哀想な魔王なんだ……。顔中白濁まみれにされているけど、許してあげよう。
「100年って……魔王は100歳なのか?」
「そうだ。肉体はお前と同じくらいの状態だがな」
確かに、魔王の見た目は20代くらいに見える。肉体の成長は遅く、長生きなのだろう。
「そうなのか……そんなに長く一人で……」
俺が呟くと、魔王は遠い目をした。
「我は……負の連鎖を断ち切りたいのだ。魔王が存在しているせいで、人間たちは怯えている。だが、我は自分で自分の命を絶つことが出来ない。だから、勇者が来るのを待っていた……」
「そうだったんだ……」
やはり魔王は良い奴らしい。話しているうちに情が湧いてきてしまう。
「子供を孕むことが無いように、男の勇者を望んだのだが……」
はぁ、とため息をつく。そして、精液まみれの俺の顔を見て、申し訳なさそうな表情になった。
「すまない……こんなことをさせて……」
「謝るなよ。100年分……俺が全部受け止めるよ」
「勇者……」
魔王は俺の言葉を聞いて感動しているようだ。瞳がうるっと揺らいでいる。
なんだか魔王が愛おしくなり、立ち上がってぎゅっと抱き締めてあげた。すると、屈んで俺の胸元に頭を擦り付けてくる。ちょっと可愛いかもしれない……。
「ありがとう……勇者よ……」
頬を赤く染めて照れくさそうにしている姿に、胸がきゅんとなってしまった。
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