この身体俺のでは無いようです!ー異世界転生ってここは何処!?ー

柚ノ木 碧/柚木 彗

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焔ノ章

鮮紅2

 咄嗟に飛んできた直径15センチ程の火の魔法をジャンプし、人垣の真上、つまり空中三メートルまで飛び跳ねて回避。

 あ、しまった!?
 後ろに沢山の人が居た筈!
 火魔法が当たってしまったかも!

 どーしよう!と思ったら、その火は僕が居た場所からちょっと前に急に現れた光り輝く壁に当たったと思ったら、その場で消滅した。


「あ、あれ?」


 急いで火の魔法が当たったと思われる場所に戻って確認してみるけど、何も無い。

 え?何で??

 と思っていたら、


「モチ君!?」


 カリナタさんが数メートル先で杖持ったまま固まってました。
 と言うことは、今の火はカリナタさんが?
 あれ?買い出しは?
 どーいう事ですか?


「凄いジャンプ力だな~」

「流石ウサギ!」

「可愛い!」

「ピンクの肉球見えた!」

「何だとっ!見たかった!!」

「もふもふしたい!」


 んんんんん?
 何か最後のはまた?って気分になるんですけど…
 すると、カーターさんが教えてくれました。


「この広場では時々ああやって景品等を掛けた腕試しがあるんだよ、でな、大抵土系統の頑丈なシールドが張ってあるんだ」


 だから当たらなかった、と言うわけらしいです。


「知らなかった…です」


 あれ?土?でも僕に当たる前に光り輝いてましたよ?
 不思議に思ったのでカーターさんに聞いてみたら、


「そう言えば光ってたな」


 そう言って「うーん」と唸り出し、「誰か光魔法でモチ君のこと庇ったのかな?でも街の者なら知ってるだろうし」と、何やらボソボソ言ってます。


「こう言う試合腕試しはこの街だと基本土系統の魔法で覆うんだ。勿論もっと高等な魔法を使う場合は違う場所でやるんだけどね」


 何時の間にか横にケンネルさんが来て居ました。
 ちなみに公認?とかで、この場所でやるのは街の皆で認めて居るのだそうです。
 そうでないと娯楽が少ないので住人のストレスが貯まり、妙なことになるかも知れないとかなんとか。

 人間や獣人さんって大変なんだなぁ…

 獣人と言えば今更ですが、僕ケンネルさんとカーターさんの見分け出来ません。
 何度見ても同じ人(犬族)に見えるんです。
 他の犬族の方は違いがわかるのですが、このお二人様は余りにもソックリです。
 精々装備が違うってくらいなんですが。


「こんにちはケンネルさん。あのぅ、唐突ですがカーターさんとケンネルさんのお二人は双子ですか?」


 すると、カーターさんとケンネルさんが、お互いに顔を見合わせて………


「「親子だからなあ!」」


 多分僕はかなり変な顔をしてしまったのでしょう。
 お二人が腹を抱えて大笑いしていました。











「カーターさんがケンネルさんのお父さんですか?」


 先程の場所から少しだけ離れた店舗に移動しました。
 店舗の外側にテーブルと椅子があって、ちょっと遠いですがカリナタさん達が腕試しをしているのが見えます。

 そうそう、そのカリナタさんですが。
 何故試合をして居るのかというと、今日の商品が何でも貴重な薬である増血剤等を作る事が出来る品だとかで、是可否にも欲しいらしいです。
 …ご主人の為かな?そう聞いたら「ハク君には秘密にしてね」って照れくさそうに笑ってました。
 ーー何か嬉しいです。えへへ。

 試合が見えるのが売りのお店の席なので、流石に何か注文しないと駄目みたいなので、何か頼もうかな?でも僕壁にある板に書いてある注文書の横にある文字?えーと?300とか書いてあるけど何だろ?何かの記号かな?読めないし、お金持ってきて無いんですよね。
 それに人間の習慣とかまだよくわかりませんし。
 どうしたらいいのかな?と試案してたら、ケンネルさんが変わったお水を奢ってくれました。
 ハーブ水って言うらしいです。
 僕みたいなテイムされた獣(草食系)でも飲めるタイプらしいです。


「冷たくて美味しいです」

「それは良かった」


 魔法で作った氷が何故かウサギの形してますけど、コップに1個だけ入っていて、綺麗に光ってます。
 高等技術なのかな?
 よくわからないけど、何か嬉しいです。
 御機嫌になって尻尾をフリフリしていたら、「かわいー!」って声が聞こえました。
 …何で店舗のお客さんとか皆、こっち見てるんでしょ?不思議です。


「モチ君は人気者だなぁ」


 カーターさんがニヤニヤしながら言って来ますが、僕はよく分かりません。


「そうですか?」

「そうだな、モチ君の主人も人気あるし」

「ご主人ですか?」

「人気ってより不思議に思われてるって感じじゃね?」


 最後にカーターさんがそういや、と僕の方を向いて、


「さっき光ったっていったろ?」

「火の魔法の件ですか?」

「そう、それ。あの時さ、モチ君の上空に銀髪のすっげー別嬪さんが居たんだけど、見なかった?」

「ーーへ?」

「目がこう、赤くてだな。色白で、んー子供っぽかったけど、あれ育ったら其処らの人間の女なんて目じゃないぞ?」



 ご主人の『今の』特徴ソックリ何ですけど………

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