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焔ノ章
鮮紅3
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「親父、幾らなんでも昼間っから酒飲んでないよな?」
「馬鹿野郎、ついさっきまで仕事で巡回してたっつーの。ま、今休憩してるけどさ」
へらへらと『サボり』だと匂わせ、カーターは片手を空中でヒラヒラさせる。
「あのなあ親父…」
「まあそう言うなケン、これも仕事のうちさ」
「情報収集?」
「そ、今日だけで既に三件、俺も含めて四件だな。目撃情報がある。全て同じ特徴の、綺麗な女の子だとさ」
「全員空中で見たのですか?」
「おかしな話だろ?」
「………」
ケンネルさんはそのまま黙ってしまいました。
これ、どう考えても特徴がご主人ですよね。
でも性別は違いますから、違うのかな?
うーん、ご主人よく性別勘違いされますけども。
ふと視線を感じてケンネルさんの方を見ると、険しい顔をして見詰めて来ます。
「ぴ?」
小首を傾げて何でしょ?とすると、カーターさんがヤベーわカワイーわ、とかブツブツ言ってます。
何か怖いですよ?
「モチ君の主人は今、治療院に居て療養中だったよね?」
「はい」
「黒髪黒目だったよね?」
「…だった、です」
「うん?」
僕、嘘は付きたく無いんですよ…
「三日間寝込んでたご主人の目がやっと覚めたら、髪の毛の色が変わってたんです。あと、目も」
「白髪に?」
「いえ、どちらかと言うと銀髪のような気がします。」
「瞳の色は?」
「赤、です。ミサさん曰く、瞳の方はそのうち戻るわよって言ってましたが」
そこでカーターさんが、ん?って顔をして、
「おい、モチ君の主人って男だろ?」
「親父もハク君に会ってみたらわかるよ」
「まじか」
「ああ」
何だか二人で妙な顔付きで黙ってしまいました。
多分これ、ご主人聞いてたら嫌がりますよね…
「俺は男だって」語尾に多分ってつけて。
「でも何だか幽霊みたいな感じにすぐ消えるって言うからな~…狐に騙されたみたいな?」
ーーご主人、確か自分のこと狐だっていってたような…
僕余計なこと言っちゃったのかな!?
ど、どうしよう?
何か悪いことしちゃったのかな?でも空に居ただけだよね?
あれ?空で何してたんだろ?
でもすぐに消えるって、いや、そもそもご主人では無いのでは?
本当に女の子が空中で居たのでは?
「なっにっ!くっらーーい顔付きしてるのよ!」
「ピッ!」
「ぬおっ」
急に現れたカリナタさんにカーターさんが背中をバンバン叩かれました。
むせてて痛そうです。
「カリナタ何しやがるっ」
「カーターは丈夫だからいいでしょ!それよりこれこれ!じゃーん!」
「お?ゲット出来たのか!」
「へっへー!何とかね!」
「おー」
カリナタさんは僕の少し斜め前に袋を一つ起きました。
何だか少し生臭い臭いがします。
これ、何かの臓器の臭いのような?あと、微妙に袋波打ってて不気味なんですが。
生きてませんよね?
僕の隣の席にカリナタさんが座ると、即店員が来てオーダーを取ります。
「お腹空いちゃったからサンドイッチ一つ!モチ君もいる?」
いらないとフルフル頭をふると、店員さんがホンワカした笑顔で見詰めてきます。
何でしょ?と小首を傾げると益々ニッコリ。
「???」
ちょっと困惑して自分の長い耳をパタパタとさせると、その店員さん地面に伏せて「ぐあぁぁっヤバかわいー!」って言って悶えてました。
何処か体調でも悪いのでしょうか?
あれ?よく見ると周囲の人達までも?
「あざとカワユス!」
「耳!耳!」
「俺、今日始めて知った…耳って中がピンクなんだね!」
「やべ、この後仕事身が入らんかも」
「白耳かわいー!」
僕が茫然としていると、横にいたカリナタさんが、
「モチ君の悩殺…クルティカルヒット。周囲は魅力された。ぱたり」
とか言ってテーブルに突っ伏しました…………………
その側で、カーターさんとケンネルさんが腹を抱えて大笑いしていました。
僕、人間ってよく分かりません………
「馬鹿野郎、ついさっきまで仕事で巡回してたっつーの。ま、今休憩してるけどさ」
へらへらと『サボり』だと匂わせ、カーターは片手を空中でヒラヒラさせる。
「あのなあ親父…」
「まあそう言うなケン、これも仕事のうちさ」
「情報収集?」
「そ、今日だけで既に三件、俺も含めて四件だな。目撃情報がある。全て同じ特徴の、綺麗な女の子だとさ」
「全員空中で見たのですか?」
「おかしな話だろ?」
「………」
ケンネルさんはそのまま黙ってしまいました。
これ、どう考えても特徴がご主人ですよね。
でも性別は違いますから、違うのかな?
うーん、ご主人よく性別勘違いされますけども。
ふと視線を感じてケンネルさんの方を見ると、険しい顔をして見詰めて来ます。
「ぴ?」
小首を傾げて何でしょ?とすると、カーターさんがヤベーわカワイーわ、とかブツブツ言ってます。
何か怖いですよ?
「モチ君の主人は今、治療院に居て療養中だったよね?」
「はい」
「黒髪黒目だったよね?」
「…だった、です」
「うん?」
僕、嘘は付きたく無いんですよ…
「三日間寝込んでたご主人の目がやっと覚めたら、髪の毛の色が変わってたんです。あと、目も」
「白髪に?」
「いえ、どちらかと言うと銀髪のような気がします。」
「瞳の色は?」
「赤、です。ミサさん曰く、瞳の方はそのうち戻るわよって言ってましたが」
そこでカーターさんが、ん?って顔をして、
「おい、モチ君の主人って男だろ?」
「親父もハク君に会ってみたらわかるよ」
「まじか」
「ああ」
何だか二人で妙な顔付きで黙ってしまいました。
多分これ、ご主人聞いてたら嫌がりますよね…
「俺は男だって」語尾に多分ってつけて。
「でも何だか幽霊みたいな感じにすぐ消えるって言うからな~…狐に騙されたみたいな?」
ーーご主人、確か自分のこと狐だっていってたような…
僕余計なこと言っちゃったのかな!?
ど、どうしよう?
何か悪いことしちゃったのかな?でも空に居ただけだよね?
あれ?空で何してたんだろ?
でもすぐに消えるって、いや、そもそもご主人では無いのでは?
本当に女の子が空中で居たのでは?
「なっにっ!くっらーーい顔付きしてるのよ!」
「ピッ!」
「ぬおっ」
急に現れたカリナタさんにカーターさんが背中をバンバン叩かれました。
むせてて痛そうです。
「カリナタ何しやがるっ」
「カーターは丈夫だからいいでしょ!それよりこれこれ!じゃーん!」
「お?ゲット出来たのか!」
「へっへー!何とかね!」
「おー」
カリナタさんは僕の少し斜め前に袋を一つ起きました。
何だか少し生臭い臭いがします。
これ、何かの臓器の臭いのような?あと、微妙に袋波打ってて不気味なんですが。
生きてませんよね?
僕の隣の席にカリナタさんが座ると、即店員が来てオーダーを取ります。
「お腹空いちゃったからサンドイッチ一つ!モチ君もいる?」
いらないとフルフル頭をふると、店員さんがホンワカした笑顔で見詰めてきます。
何でしょ?と小首を傾げると益々ニッコリ。
「???」
ちょっと困惑して自分の長い耳をパタパタとさせると、その店員さん地面に伏せて「ぐあぁぁっヤバかわいー!」って言って悶えてました。
何処か体調でも悪いのでしょうか?
あれ?よく見ると周囲の人達までも?
「あざとカワユス!」
「耳!耳!」
「俺、今日始めて知った…耳って中がピンクなんだね!」
「やべ、この後仕事身が入らんかも」
「白耳かわいー!」
僕が茫然としていると、横にいたカリナタさんが、
「モチ君の悩殺…クルティカルヒット。周囲は魅力された。ぱたり」
とか言ってテーブルに突っ伏しました…………………
その側で、カーターさんとケンネルさんが腹を抱えて大笑いしていました。
僕、人間ってよく分かりません………
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