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番外編 すしの日
しおりを挟む11月1日。
世間一般的なアレの日…。
計量記念日。
通商産業省(現在の経済産業省)が1952(昭和27)年に制定した日。1993(平成5)年の新計量法の施行にともない、それまでの6月7日から11月1日に変更された。
………うん。
違う、いやそうじゃないけども。
灯台記念日。
海上保安庁が1949(昭和24)年に制定。
1869(明治元)年のこの日、神奈川県横須賀市に日本初の洋式灯台である観音埼灯台が起工。
制定当初は、洋式灯台の導入が文化の先駆けの意味が強かったことから、11月3日の文化の日に先駆けて1日を記念日としたとされていた。しかし、1970(昭和45)年の『灯台百年史』の編纂の時に、観音埼灯台の起工日が11月1日であったことが判明し、これが灯台記念日の日附の由来とされるようになった。海上保安庁でも「文化の日先駆け説」と「観音埼灯台起工日説」の両方を併記して広報して来たが、後者の方が一般的に紹介されるようになっていたことと、1948(昭和23)年に灯台80周年記念行事が行われていたことが判明したことから、2000(平成12)年より、由来を後者のみとし、実施回数も明治元年から…。
これも違う。
記念日だけど、俺が言いたいのは違う。
自衛隊記念日。
…次。
生命保険の日。
つぎ、次。
犬の日。
ペットフード工業会等6団体が1987(昭和62)年に制定。
犬の鳴き声である「ワン(1)ワン(1)ワン(1)」の語呂合せ。
犬についての知識を身につけ、犬をかわいがる日。
くっ。
わんこ可愛いよわんこ!
よし、次。
点字記念日。
紅茶の日。
俺の店日本茶なので…。
あ、点字って1890(明治23)年に日本語用の点字が決められたのか。
へ~…。
因みに今、スマホで11月1日について調べている真っ最中。
スマホ便利過ぎ。俺が小学校の頃は学校に置いてあったオンボロ中古パソコンか、本で調べるぐらいしか無かった。しかもWikipediaなんて当時は殆ど中身が無かったような。どうだったっけ…?
まぁ良いや、次々。
本格焼酎の日
泡盛の日
川の恵みの日
野沢菜の日
古典の日
色々あるなぁ…。
次いってみよう。
すしの日。
お、あった!
えーと、なになに。
「全国すし商環境衛生同業組合連合会が1961(昭和36)年に制定。新米の季節であり、ネタになる海や山の幸が美味しい時期であることから。だ、そうだ」
「おう…」
俺が読み上げる前に読み上げられた件。
「だから~店長ちゃん、明日の朝食はお寿司がいい~」
「価格的に無理だぞ、それ」
「えええー!」
只今俺の店でショックと硬直状態になっているのは高校生の一戸君。下の名前なんだったっけ?えーと…まぁいいや。で、その相方で先程すしの日のことを読み上げたのは落合君。
ま、この言い方だとわかりにくいかも知れないが、α同士の高校生カップルだ。
「ネタが乗ったすし~」
「乗っていないのならまぁ、な。手間が掛かるから料金上乗せになるが」
ネタが乗った寿司が食いたいと、先程からゴチャゴチャ言っているが明日学園の食堂で恐らくかなりいい寿司が出てくる可能性あるぞ。俺がバース性の学園に居た時も出て来たし。
「ちらし寿司じゃん」
毎年この時期に学園の食堂で出るのはどういうわけかちらし寿司。
そうしてこの眼の前でグダっている一戸君はちらし寿司を見るとナンカチガウと思うらしい。あれか?お雛祭りみたいな気分になるからか?学園のちらし寿司はネタとか良い物が乗っていた気がするのだが、今はどうなのだろう。
「かっぱ巻オンリーよりいいだろ」
「鉄火巻も欲しい」
「お前な…」
「恵方巻でもいい」
「それ太巻きな」
落合君が「節分じゃないぞ」とツッコミを入れている。
「うーん、太巻きとお稲荷さんなら価格的にも大丈夫だが」
大食いの奴等には物足りないのでは無いだろうか。
特に不破さんの店によく来る常連客の外人さんとか、大家さ…嵯峨さんとか、細いのに健啖家の目の前の一戸君とか落合君とか。
おう…ふと落合君を見たら、柔らかい眼差し。如何にも一戸君を溺愛していますという感じ。更にはイケメン。
何となく拝みたくなった。イケメンα、年下でも神々しい。
「明日の朝ソレでお願いします!」
「すいません店長さん、明日ウチの奴に取りに行かせますので朝食包んで貰って良いですか?」
「ああ、学校の授業ある日だったか」
そう言えば何故授業のある日なのに拘るのか、とか色々思うがまぁ良いか。
「なら二人前弁当にしてやるよ。それでいいか?」
「「はい」」
やったー!と大喜びの一戸君が可愛い。
αだから普段は綺麗で格好良い子なのに、仕草とか笑顔とかなんというかこう、悪戯っ子とか言う感じで可愛らしい。おかしいな~見た目とっても美しい姿なのに不思議。
雰囲気も明るくて話しているとあっという間に引き込まれる。
「小林さん、俺にもそのお寿司明日の朝お願いします」
言われた方に顔を向けると…。
嵯峨さんに不破さん、不破さんの奥さんである末明さんに不破さんの店の常連客一同様。更には外人さん達多数にこの店の常連客…エトセトラ。
「今から支度ガンバリマス……」
11月1日。
すしの日。
小林茶店の店主、小林眞宮にとって午前中は修羅場化した日。
10月31日。
すしの日の前日夕刻、大家である嵯峨が買い出しデートならぬ荷物持ちに繰り出されたが、始終ニッコリ笑顔で両手に大量の荷物を持たされて居た姿が目撃されていた。
勿論横には小林眞宮が仲睦まじく共に並んで居たらしい。
※ ※ ※
今年はHalloweenではなく、すしの日用にお話を書いてみました。
(Halloweenの話しは『ある日突然Ω…』にあります)
落合と一戸のαカップルは相変わらずの特別ゲスト。
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