70 / 138
68 トマトとブロッコリー
しおりを挟む「おっし、んじゃ!今日からモーニングのトーストにはトマトと茹でたブロッコリーを付けること」
「えええ!増えた!」
モーニングのメニュー、珈琲とトーストに茹で卵からトマトとブロッコリーが増えた!
これで多少は嵯峨さんの食事改善が出来る!
ああいや、他の常連客さんの健康管理もね、うんうん。
ついつい嵯峨さんの親戚から託されたからって頭に過る訳ですが。なんて、嘘です。
好きだから嵯峨さんの体調管理が気になるだけです。
本来なら俺が店を開ければ良いのだけど、今朝は朝食を出すのは無理だ。店を開けても少数しか出せないから限定なんて言う状態になってしまう。
大したメニューなんて無いのに限定とかはちょっと。
無制限に出せるとしたらお握りと味噌汁か、それとだし巻き卵は大丈夫だっけ。野菜が足りないのが気になるけど。
「女性客の常連から付けた方が良いって言われているからさ。それでなくても男性客って野菜食わない人が多いじゃん」
「確かにね~」
女性でも野菜食べない人は食べないけどね。
小林茶坊の朝食でも結構残す人が多くて日々悩む。最近は偶に出すツミレ汁にフードプロセッサーで細かくした野菜をツミレに入れたり、かやくご飯に入れてみたりして様子を見ている。
人参とピーマンは天敵って言う人が多いから逆に燃える。
そう言えば最近は、俺の店である小林茶坊に来てから苦手を克服しましたって言う男性客がチラホラ増えて来ている。中々嬉しい報告、努力が報われる気分になる。
「ピーマンや人参だと確実に残す奴が多いけど、トマトとかブロッコリーならまぁ何とか食うだろ。駄目な奴は残すだろうけど」
某アニメみたいにお残しは駄目!とやれたら良いけど、人によっては好き嫌い意外にもアレルギーなんてものもある。俺だってアレルギーがある物があるし、知り合いにはとある果物を食すと粘膜や喉が腫れ、呼吸困難になる人が居る。
こればかりは仕方が無いことだ。
「うう~ん…でもなぁ」
中々うんと頷かない不破さん。
単価か、メニューの単価が気になるのか。
「おっし、それじゃーベーコントーストセット、今日からモーニングに作ってそれにトマトとブロッコリー付けようぜ」
「メニュー増えた!」
「その分料金は上げるって言うので良いんじゃね?」
「う、うむむ…」
此処でふと、手間が増えるって言う文句は言わないんだなと不思議に思い、不破さんの方に視線を向けると彼の広角が上がっている。もしかして楽しんでいる?この会話。
番相手である末明さんとの会話を楽しんで、店のメニューを増やしちゃおうって思っている?
「何なら今日だけでも良いぜ?どうせ腹を空かせた小林茶坊の常連さんが朝食を食いにこっちに雪崩れて来るだろうし、普段から常連さん達の健康を気にしている小林さんも安心できるだろ?」
其処でパチンと末明さんからウインクを1つ貰いましたー!
多分そのウインクは、メニューの事と元気に長座布団の上から転がり出た雪羽ちゃんを元の場所に戻したからかな。元気があるのは良いのだけど、長座布団から出たら床が冷たかったのか、みるみるうちに顔が涙目になって来ていたからね。
今は長座布団の上で転がっているけど今度は余程嫌だったのか、長座布団の上から出ようとはしていないようで、端っこに来るとピタッと止まっている。
学習能力高いなぁ。
そうして双子の片割れである晃明君は半分目が閉じている。どうやら彼は眠いらしい。今もふわわぁ~と欠伸をし、モゴモゴ口を動かしている。
可愛いなぁ。
「ああ、成程」
「それにトマトやブロッコリーの値段が高い時は別の野菜を付けると良いし。ほうれん草とかなんならどっかの定食屋みたいにキャベツの千切りとか、漬物でも良いしね」
コレでどうやらお店のメニューは従来のメニューにトマトとブロッコリーを追加し、更にベーコントーストセットが一品追加されたのだった。
11
あなたにおすすめの小説
平凡なぼくが男子校でイケメンたちに囲まれています
七瀬
BL
あらすじ
春の空の下、名門私立蒼嶺(そうれい)学園に入学した柊凛音(ひいらぎ りおん)。全寮制男子校という新しい環境で、彼の無自覚な美しさと天然な魅力が、周囲の男たちを次々と虜にしていく——。
政治家や実業家の子息が通う格式高い学園で、凛音は完璧な兄・蒼真(そうま)への憧れを胸に、新たな青春を歩み始める。しかし、彼の純粋で愛らしい存在は、学園の秩序を静かに揺るがしていく。
****
初投稿なので優しい目で見守ってくださると助かります‼️ご指摘などございましたら、気軽にコメントよろしくお願いしますm(_ _)m
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
最弱白魔導士(♂)ですが最強魔王の奥様になりました。
はやしかわともえ
BL
のんびり書いていきます。
2023.04.03
閲覧、お気に入り、栞、ありがとうございます。m(_ _)m
お待たせしています。
お待ちくださると幸いです。
2023.04.15
閲覧、栞、お気に入りありがとうございます。
m(_ _)m
更新頻度が遅く、申し訳ないです。
今月中には完結できたらと思っています。
2023.04.17
完結しました。
閲覧、栞、お気に入りありがとうございます!
すずり様にてこの物語の短編を0円配信しています。よろしければご覧下さい。
魔物に嫌われる「レベル0」の魔物使い。命懸けで仔犬を助けたら―実は神域クラスしかテイムできない規格外でした
たつき
ファンタジー
魔物使いでありながらスライム一匹従えられないカイルは、3年間尽くしたギルドを「無能」として追放される。 同世代のエリートたちに「魔物避けの道具」として危険な遺跡に連れ出され、最後は森の主(ヌシ)を前に囮として見捨てられた。
死を覚悟したカイルが崩落した壁の先で見つけたのは、今にも息絶えそうな一匹の白い仔犬。 「自分と同じように、理不尽に見捨てられたこの子だけは助けたい」 自分の命を顧みず、カイルが全魔力を込めて「テイム」を試みた瞬間、眠っていた真の才能が目覚める。
【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺
福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。
目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。
でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい…
……あれ…?
…やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ…
前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。
1万2000字前後です。
攻めのキャラがブレるし若干変態です。
無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形)
おまけ完結済み
魔王様に溺愛されています!
うんとこどっこいしょ
BL
「一目惚れをしたんだ、必ず俺に惚れさせてみせる」
異世界で目覚めた倉木春斗は、自分をじっと見つめる男──魔王・バロンと出会う。優しいバロンに、次第に惹かれていく春斗。けれど春斗には、知らぬ間に失った過去があった。ほのぼの、甘い、ラブコメファンタジー。
第一章
第二章
第三章 完結!
番外編追加
オッサン、エルフの森の歌姫【ディーバ】になる
クロタ
BL
召喚儀式の失敗で、現代日本から異世界に飛ばされて捨てられたオッサン(39歳)と、彼を拾って過保護に庇護するエルフ(300歳、外見年齢20代)のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる