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116 猫柄とか匂いとか
しおりを挟む「眞宮の背中、猫柄…かわいい」
床に屈んでプルプル震えている憲真。
さっきの話覚えているかな、これ。
同時にナイス、俺。
甚平の背中の猫柄、黒猫っぽいし何となく憲真に受けるのではないかなって思って荷物に詰めて来た。ただ思って居た反応とは少し違っていたけど。
憲真と出掛ける時に着たらうけるかなって思っていた程度だったし。
何となくだけど、憲真って小動物とか好きみたいでよくうちの店の前にお散歩に来たわんことか、パトロールしていると思わしき猫達とか、目線が其方を追っていることが多いなって思っていた。
俺自身も猫とか鳥とかわんことか、動物が好きだから何となくわかる。
憲真、動物が好きなのだろうなって。
それにもしかしてと思って居ることもある。
此処のマンション、下が神社なのだけど池があって鯉とか鳩とか雀とか何かしら生き物が多い。それについ先ほど、猫様達が何匹か集まっていて猫の集会をしている。今も窓から外を見ると、もちゃもちゃとした柔らかそうな猫様達が何匹か神社の端っこで集まっている。
何此処のマンション、超特等席じゃないか。
とは言え今は憲真が床に屈んでプルプルと震えている。
何かの病気では無いよね?とはちょっと思ったけれど、多分あの状態は悶えている。ほら、よく言うだろ?猫好きがやりたいことの一つにある『猫吸い』。猫のお腹に自身の顔を埋めるってやつ。その時にトリップしている状態に似ている。非常に似ている。
何せ俺も気になって、昔『猫吸い』をしてみたから。
原っぱで寝そべっていた赤い首輪付きの猫さんにしてみたのだが、よく干されたお布団の匂いがすると聞いていたのに場所が場所だったからか、草の香りがした。しかも牧草。
何故牧草かというと、田舎の市街地である山の方にある乗馬クラブへ向かう途中に猫さんがゴロゴロと寝そべっていたから。
そうしてまぁ…うん。
乗馬クラブってほら、季節やら場所によって馬糞の匂いがね。
乗馬クラブって言うだけあって馬が居るからね…。
詳しくは知らんけど。
と言うかこの話、憲真が臭くて悶えていると思われる気が。ち、違うからな!俺は臭くないからな!少なくとも馬糞の匂いはしていないからな!そうしてあの日、家に帰宅してから速攻で風呂に入った思い出。
よし、この思い出は過去の山中にでも放り投げておこう、もしくは実家の風呂で流したと思っておこう、そうしよう。
閑話休題。
俺的に言えば此方も特等席です。番になったイケメンαをじっくりと見ることが出来る、良い席です。
…ふむ。
放り投げもしくは風呂の排水管に流し、成功っと。
「眞宮、先程の話、覚えていますか?」
どうやら寝惚けていたわけでは無かったらしく、先程の話を憲真から告げられた。
あと、「寝惚けていませんからね」とも。
俺の憲真が可愛い。
「覚えているけどちょっとその前に、良いか?」
「はい?」
キョトンとする憲真。
その顔もイケメンがすると眩しいっ。
特に番になってから、我ながら貧困な文章力と言うか何と言うかと思われる台詞しか出ないけど、イケメンって何をしても絵になるよね!と言う言葉しか出ない。あと眩しい。俺の目の前の画面がバグっている程に光り輝いて見える。
は!もしかしてこれが世間で言う、恋をすると世界が光り輝いて見えるとかいうやつか!?
確かに俺ってば初恋って初恋はしていない気がしないでもないけど!
中学の時に見たヒムカさんはあくまでも【運命の番】相手ではあったけど、結果的に俺の番にはならなかったし、何より初恋でも何でも無かった。
それ以前の問題で、恋になる前に速攻でフラれた。
別のΩ女性の手を取っていたし、俺の事なんて視界にも入らなかった。そもそも恋なんてものも何も無かった。こうして考えると【運命の番】って一体何なのだろう。抗えない、絶対的なものだって聞くけど、俺には当て嵌まらなかった。
そうして冷静に考えると俺の初恋って憲真なのでは無いだろうか。
「眞宮?急に火が拭いたように顔面が真っ赤になって可愛いですけど、どうしました?」
「あ~それはその、えっと」
先程に次いで二度目のキョトン顔の憲真。
やべぇ、惚れた弱みだな、憲真が可愛く見える。
憲真って俺の事可愛いかわいいと言うけど、俺にとっては憲真の方が可愛い。
うんうん、可愛いαな憲真、眼福。
おっと、これ以上憲真を待たせるわけにはいかない。
「俺の初恋って憲真なんだろうなって思ってさ」
***
猫の話は実話ですが、山の方にある乗馬クラブではなく大学の馬術部そばの横にある空き地にて出会った猫様のお腹を堪能させて頂きました。すぐ近くに馬糞を集めた箇所があり、猫様のお腹を堪能している時に風向きが変化し、仄かに臭いが。
くさぁあああああい!(@_@;)と、ね。。。
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