商店街のお茶屋さん~運命の番にスルーされたので、心機一転都会の下町で店を経営する!~

柚ノ木 碧/柚木 彗

文字の大きさ
131 / 138

128 何故此処にいる…

しおりを挟む
 
 side.嵯峨憲真

 延司さんが泥酔?して寝落ちしてしまったのと眞宮が眠ってしまったことで一旦宴会、はたまた夕食会(夕食会と言ったのは五ツ木君だが)はお開きとなった。
 そうして俺は蕗さんに「お風呂沸いたわよ」と言われて入ることにした。

 因みに俺、深酒はしていない。
 お風呂を沸かすからと言われたのでコップ一杯のビールで止めて置いた。
 出て来たら飲む?と、蕗さんに言われたのでお風呂上りに少し飲むつもりだ。

 が。


「何故此処にいる…」

「いや~今後のお付き合いを円滑にするため、御背中でも流そうかと~♪」


 ニマニマ笑いながら風呂場に入って来た五ツ木君。その手には本当に背中を流そうとしたのか、タオルが握られているし腰にも確りとタオルが装着されている。


「俺水着を着ているので、ご安心下さい」


 事故はありえません。
 と宣言する五ツ木君。いや、事故とかいらんから。むしろ見たくないから。見たいのは眞宮だけだから。いやほんと他の人は無問題、と言うか本当にいらん。大事なことなので何度も言うが、いらん。

 と言うより、水着持って来たのか、もしくは着て来た?
 いらん事考えてしまったじゃないか……。


「一体何の安心だ…」

「いや~嵯峨さんの物騒なブツを見た直後に俺の標準プリンセスなブツを見せない配慮です」

「…」


 標準は兎も角、プリンセスってもしかしてリトルとか付くのか。
 うげ、変な想像が頭を過ってしまったじゃないか。
 いらん。
 超絶いらぬ想像!


「問答無用で俺の事を風呂場から締め出そうとしないで下さい!あ、ドア閉めないで!やめて寒い!」

「俺達は初対面同士だ。幾ら同じ同姓で男性とは言え色々と危険を感じる。ここは閉めるべきだろう」

「えー?ってか、危険ってないわーって力強い!流石α、変な所で怪力発揮キター!ぬおおぉぉ!」

「諦めろ」

「いやいやいや、旦那!良いネタありまっせ!」

「…」

「無言来たーって、閉めないで~!脱衣所暖房無いから寒いんだよ~!あ、そうだ!眞宮、眞宮の小さい時の話とか聞きたく「よし、話せ」」


「え」とか聞こえたが眞宮の子供の頃の話は貴重だ。
 これは何が何でも聞く、否。
 聞き出さなくては!


「ふぉぉ、欲望に忠実キタコレ」

「話さないのなら速攻で風呂から脱衣所まで投げ飛ばす」

「ひぃ!」


 止めてぇ~とか言いつつニヤニヤと笑いつつ、お邪魔しまーすと風呂場に入って来る闖入者である五ツ木君に呆れつつ。「俺達ってド田舎のご近所だから幼い時からの顔見知りで幼馴染なんだよね」と話し出す声を聞きながら湯船に浸かった。

 眞宮と幼馴染とか何それ羨ましい。
 俺だって眞宮と小さい頃から知り合って居たら、もっと早くに番になれただろうし、何より眞宮の【運命の番】相手に泣かされるなんてことはさせなかった筈。

 どうでも良いが、「嵯峨さんってすげー腹筋!めっちゃ割れている!細身なのに」って言われた。フフフ、そうだろうそうだろう。眞宮の日々作ってくれる美味しいご飯のお陰で大分肉が付いた方なんだぞ。前は我ながらガリガリだったからな…。

***

 20231218
 一部誤字修正(×使った 〇浸かった
 後半文章追加修正。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

平凡なぼくが男子校でイケメンたちに囲まれています

七瀬
BL
あらすじ 春の空の下、名門私立蒼嶺(そうれい)学園に入学した柊凛音(ひいらぎ りおん)。全寮制男子校という新しい環境で、彼の無自覚な美しさと天然な魅力が、周囲の男たちを次々と虜にしていく——。 政治家や実業家の子息が通う格式高い学園で、凛音は完璧な兄・蒼真(そうま)への憧れを胸に、新たな青春を歩み始める。しかし、彼の純粋で愛らしい存在は、学園の秩序を静かに揺るがしていく。 **** 初投稿なので優しい目で見守ってくださると助かります‼️ご指摘などございましたら、気軽にコメントよろしくお願いしますm(_ _)m

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

最弱白魔導士(♂)ですが最強魔王の奥様になりました。

はやしかわともえ
BL
のんびり書いていきます。 2023.04.03 閲覧、お気に入り、栞、ありがとうございます。m(_ _)m お待たせしています。 お待ちくださると幸いです。 2023.04.15 閲覧、栞、お気に入りありがとうございます。 m(_ _)m 更新頻度が遅く、申し訳ないです。 今月中には完結できたらと思っています。 2023.04.17 完結しました。 閲覧、栞、お気に入りありがとうございます! すずり様にてこの物語の短編を0円配信しています。よろしければご覧下さい。

魔物に嫌われる「レベル0」の魔物使い。命懸けで仔犬を助けたら―実は神域クラスしかテイムできない規格外でした

たつき
ファンタジー
魔物使いでありながらスライム一匹従えられないカイルは、3年間尽くしたギルドを「無能」として追放される。 同世代のエリートたちに「魔物避けの道具」として危険な遺跡に連れ出され、最後は森の主(ヌシ)を前に囮として見捨てられた。 死を覚悟したカイルが崩落した壁の先で見つけたのは、今にも息絶えそうな一匹の白い仔犬。 「自分と同じように、理不尽に見捨てられたこの子だけは助けたい」 自分の命を顧みず、カイルが全魔力を込めて「テイム」を試みた瞬間、眠っていた真の才能が目覚める。

【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺

福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。 目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。 でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい… ……あれ…? …やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ… 前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。 1万2000字前後です。 攻めのキャラがブレるし若干変態です。 無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形) おまけ完結済み

魔王様に溺愛されています!

うんとこどっこいしょ
BL
「一目惚れをしたんだ、必ず俺に惚れさせてみせる」 異世界で目覚めた倉木春斗は、自分をじっと見つめる男──魔王・バロンと出会う。優しいバロンに、次第に惹かれていく春斗。けれど春斗には、知らぬ間に失った過去があった。ほのぼの、甘い、ラブコメファンタジー。 第一章 第二章 第三章 完結! 番外編追加

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

オッサン、エルフの森の歌姫【ディーバ】になる

クロタ
BL
召喚儀式の失敗で、現代日本から異世界に飛ばされて捨てられたオッサン(39歳)と、彼を拾って過保護に庇護するエルフ(300歳、外見年齢20代)のお話です。

処理中です...