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4 必ず守ろう!

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「あ、大旦那様・・・」

リリアナの待つ部屋へと向かうと、部屋の前でばったりと侍女のレレナと鉢合わせになる。何やら走り回ってたように息をきらせてるが・・・

「どうかしたのか?」
「その・・・お嬢様がお食事を吐いてしまいまして・・・」
「・・・リリアナはどのくらい食べてないんだ?」
「ここ最近はパンもまともに与えられませんでした。奥様がご教育という名目でお嬢様に・・・使用人もほとんど奥様の味方でしたので・・・」
「なるほど。理解した」

やっぱりあの毒婦は痛めつけても良かったかもしれないと思ってから俺はため息をついてから言った。

「レレナ。今から厨房を借りるよ。私がリリアナのご飯を作ろう」
「お、大旦那様がですか?」
「とはいえ、スープ程度だがね。少しづつリリアナが食べれるようにしないといけないからね。君は私が行くまでリリアナの側にいてあげてくれ」

そう言ってから俺は厨房へと向かう。敏腕執事のアルベルトが使用人を間引いた結果なのか屋敷の中、特に厨房には誰もいなかったが・・・まあ、仕方ないと思いながら材料を集めて作業にかかる。

おそらく固形物はまだキツいだろうからなるべく胃に優しいスープ系でいいだろうと思って手早く作業を済ませて部屋に持っていく。

「リリアナ。入るよ」

ノックをしてから部屋に入るとベッドで青白く横になってる我が孫がおり俺はゆっくりと駆け寄ると聞いた。

「リリアナ。気分はどうかな?」
「お爺様・・・はい。大丈夫です」

強がって微笑むリリアナの頭を撫でてから俺はスープを近くに置いてから聞いた。

「スープを作ってきたが食べれそうかな?」
「・・・スープ?お爺様が作ったのですか?」
「ああ。無理なら後でいいが・・・っと」

起き上がるリリアナに手を貸してからベッドに座らせる。

「大丈夫か?」
「ありがとうございます・・・お爺様の手作りなら食べたいです」
「なら、食べられるだけ食べるといい」

そう言ってから俺はスプーンでスープを掬うとリリアナに食べさせた。ゆっくりとスープを飲むとリリアナは嬉しそうに微笑んで言った。

「美味しいです、お爺様」
「それなら良かった」

そうして雛に餌を与えるようにスープを飲ませながら俺はリリアナに言った。

「リリアナ。今日からお前は私が面倒をみる。だから何も心配しなくていいからな」
「・・・でも、私がいるとお爺様に迷惑をかけるかも」
「どうしてそう思うのかな?」
「お父様もお義母様も言ってたの・・・『お前は居るだけで迷惑』だって。『邪魔な前妻の子供』って・・・」

おk。今度会ったら爆裂魔法で消し炭にしよう。

「だから私・・・え?」

言い切る前に俺はリリアナを優しく抱きしめて言った。

「お前は私の大事な孫だよ。私はお前に側にいて欲しい。だから・・・遠慮なく私には甘えなさい。私はお前のことが本当に愛おしいのだから」
「おじさま・・・うぅ・・・」
 
ぽんぽんとリリアナが泣き止むまで背中を優しく叩く。角度的に腰が悲鳴をあげてたけど・・・根性で頑張った。だってこの場面で腰を抜かすマヌケになったら孫からの株が大暴落だろうしねぇ・・・

というか、この老体もう少しどうにかならんのかと思いつつこの子を絶対に守ろうと決めるのだった。









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