悪役令嬢の祖父に転生しました!・・・え?マジで!?

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11 初めての授業!

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翌日、どうせ今日もボイコットするだろうと思っていたのだが・・・意外なことに1人だけ来ていた。

第3王子のミレニア様。我が最愛の孫のリリィより確か3つ年下の少年はポツリと言った。

「その・・・兄様と姉様が代わりに行けと・・・」

なるほど。大方ボイコットがバレて、攻略対象様が弟に行かせて自分も行ったと言い張るためなのだろう。哀れな弟くんだが・・・まあ、来てしまったのなら仕方ない。授業をしないと。どうせなら今日もボイコットしてくれたらやんわりと断れたのになぁ・・・

「わかりました。では授業をしましょうか」

どうせなら早く終わらせてリリィとエミリアの元に戻りたいしね。

「ミレニア様は魔法についてどの程度習っていますか?」
「一通りは・・・」
「では、魔法がどうやって発動するのかについてはご存知ですね?」
「それは・・・詠唱すると出るんですよね?」

・・・おk。まずは基礎から必要なようだ。

「それは少し違います。魔法とはこの世界にいる目には見えない精霊の力を借りて起こす現象なんです。例えば火の魔法。これを使うには火の精霊の力を借りる必要があります。なので火の精霊のための魔力とその手助けとして詠唱が必要なのです」
「精霊・・・でも、魔法の先生はそんなことは一言も・・・」
「でしょうね。魔法をしっかりと使うことが少なくなった現在ではあまりメジャーではありませんから」

特に王族は儀礼として習うだけだしね。

「ですから、本来詠唱は補助の効果しかないのです。火の魔法なら、火の精霊への魔力さえしっかりと渡せれば自然と魔法は使えるのです。こんな風に」

指先に少量の魔力を集めて小さな火を灯す。それを見てミレニア様は大層驚いたような表情を浮かべていたが・・・次第に瞳を輝かせて聞いてきた。

「あ、あの・・・じゃあ、詠唱は意味がないんですか?」
「いいえ。先程も言いましたが精霊への魔力の補助として使うのが自然なのです。そしてそれぞれの属性の精霊との相性は個人差があるので、特に全く適性がない属性に関しては詠唱があれば初級の魔法程度なら使えるのです」

逆にいえば、詠唱しても適性がなければ上位の魔法は使えない。まあ、その辺はやっぱり魔法って概念としては正しいのかもしれない。

「稀に全属性との精霊の相性がいい人も居ますが・・・それは極わずか。大体の人は1つか2つの属性が精々です」
「で、では、賢者様は?」
「私は・・・まあ、一応全属性ですね」

そう言ってから懐から俺は水晶を取り出す。

「この水晶でどの属性との相性がいいかわかります。手をかざしてみてください」
「は、はい・・・」

そうしてミレニア様が水晶に手をかざすと、しばらくして水晶の色が緑と黄色に変わるのだった。

「ふむ、ミレニア様は風と雷の魔法適性がありますね」
「風と雷・・・」
「さて、ではこの後ですが・・・ご興味があれば、ミレニア様の適性魔法について軽く御指南させて貰いますがどうなさいますか?」
「ぜ、是非お願いします!」

やっぱり男の子というか・・・こういう話には敏感なんだなぁと思いながらチョロい子供に魔法を教えるのだった。
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