悪役令嬢の祖父に転生しました!・・・え?マジで!?

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10 食事は皆で!

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「グロ様、いつの間に料理なんて覚えたんですか・・・」

厨房で夕食の準備をしていると呆れたようにそんなことを聞いてくる執事のアルベルト。前世でとは言えずに俺は調理の手を止めずに言った。

「ま、やろうと思えば誰でも出来るさ」
「本来は使用人の仕事ですよ?」
「仕方ないだろ?リリィが私の作った料理がいいと言うのだから」

可愛い孫の可愛い我儘には付き合うさ。まあ、あんまり動くと腰に響くけど・・・料理は結構楽しいし悪くない。何より転生前は1人で台所で料理してニヤニヤしてるキモイ奴だったからね。うん、悲しくなんてない。ボッチだけど悲しくないさ。


そうしてアルベルトの小言をスルーしてリリィとエミリアを食事に呼び出す。本日のメニューはシチューだ。まあ、シチュー擬きというべきかな?何しろ材料が足りなくてねぇ・・・味的には悪くないとは思うけど、そのうち色々調べるべきだろう。

「美味しそう・・・」
「お爺さまの手作りですからね」
「そうなの?」

驚いたように俺を見てくるエミリア。俺は苦笑して言った。

「まあ、そんなに上等なものではないけど・・・良かったら食べてみて」
「うん・・・」

椅子に座って食事の挨拶をしてから一口食べてエミリアは驚いたような表情を浮かべてから美味しいのか表情を蕩けさせた。

「美味しいですお爺さま」
「それなら良かったよ」

俺も食べるけど・・・まだまだだなぁ。不味くはないと思う。でも、この程度で満足しては”賢者”失格だよなぁとも思う。まあ、賢者関係ないけど。

そんなことを思っていると、クイクイと袖を引っ張られた。瞳を輝かせたエミリアが何かを訴えかけてきていた。

「おかわりいる?」
「・・・うん」

少し恥ずかしそうにしながら頷くエミリア。なんとも微笑ましい限りだ。

「お爺さま。今日もお風呂一緒に入ってくれますか?」
「ああ、構わないよ」
「エミリアも一緒にどうですか?」
「ふぇ!?お、おふろ・・・?グローリー様と・・・」

何やら恥ずかしそうに顔を赤くするエミリア。まあ、女の子はこの位の頃からきとんと羞恥心あるだろうし、ジジイだろうと異性とは恥ずかしいのだろう。

「無理にとは言わないよ。私とじゃ入りづらいだろうしね」
「そんなことないと思いますよ。ねぇ、エミリア」
「はぅ・・・」

意味深な会話をする我が孫とエミリア。何やら仲良くなれたみたいで良かったよ。そうして和やかに食事をしていると、ふとエミリアが思い出したように聞いてきた。

「魔法はいつ教えてくれるの?」
「うん?そうだね、なら明日からやろうか」
「お爺さま。私にも教えてくださいますか?」
「勿論だよ」

後は面倒な王族連中にも教えなきゃならないが・・・明日もボイコットしたら降りようと密かに決めるのだった。だって、可愛い孫との時間を邪魔されたくないしね。エミリアとももっと家族みたいに接したいところだが・・・まだ少し恥ずかしいみたいだし慣れるまでは程々にするべきかな?
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