悪役令嬢の祖父に転生しました!・・・え?マジで!?

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20 誘惑!

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「グロ様・・・ここを孤児院にでもするおつもりですか?」

お仕事から帰ってきたら真夜中。老体には辛い時間に呆れたように出迎えてくれた執事のアルベルトに俺はため息混じりに言った。

「その方が楽かもしれないな。いっそ爵位返上して孤児院でも始めようか」
「忌み子だらけの世にも珍しい孤児院の誕生ですね。まあ、そんな戯言ともかく・・・あの子たちはどうするのですか?」

まあ、その話になるよねぇ。

「新しく開く店である程度人員が必要だが・・・それ以外はウチで働いて貰うことになるだろうな」
「あの人数の教育ですか・・・」

まあ、総数50人程度はいるからなぁ。忌み子にも理解のある領地に3つほど新店を立てる予定なのでそこでまあ、20人は雇っても、あと30人か・・・

「まあ、執事は少ないから大丈夫だろうけど・・・侍女に関しては少し応援が必要かもしれないな」
「まあ、グロ様がいいのなら私達は反対しませんが・・・お嬢様や王女様が妬きますよ?」
「ま、上手くやるさ」

そうしてアルベルトと話してから俺は浴室に向かう。流石に疲れた・・・

「はぁ・・・早く寝よう・・・」

ゆったりと湯船に浸かって疲れを癒す。と、何やら扉が開く音が聞こえてきた。ん?こんな時間に誰だ?というか、俺が入ってて、風呂に入ってくるような使用人はいないはずだが・・・。

首も腰も回らないので体を起こしてそちらを向いてからーーー俺は絶句した。

「あの・・・どうも」

ぺこりと頭を下げるその子は・・・確か、俺がさっき助けた双子の女の子の1人だ。そう、1番最初に助けて、お礼を言われた子だ。あの時は暗くて分からなかったけど・・・随分と綺麗な青い髪をしているものだ。

まあ、そんなことはさておき・・・何故か裸で入ってきたその子は俺に近づいてくると、頭を下げて言った。

「あの・・・さっきはありがとうございました。弟も助けて貰って・・・」
「・・・いや、構わないよ。ただ、女の子が好きでもない異性に気安く肌を晒すものではないよ?」
「・・・私、これしかお礼の方法思いつかなくて・・・あの、伯爵様も気持ちいいって言ってましたし」

・・・聞いてないな。まあ、でもこういう姿を見てると少し悲しくなってくるものだ。

「・・・とりあえず。寒いだろう。湯船に入りなさい」
「えっと・・・いいのですか?私、汚いし・・・」
「なら、洗ってあげるよ。来なさい」

無理矢理体を起こしてその子を洗ってあげる。最初は俺にそういうことをされると思ってたみたいだけど、普通に体を洗うだけの俺にようやくその気がないと分かってくれたのだろう。2人で湯船に浸かってから俺は聞いた。

「名前はなんて言うの?」
「・・・ミント。弟はハーブ」
「そうか、ならミント。君には、いや、君たちには明日から色々勉強して貰うが、これからの衣食住は約束しよう。それに前のようなことも今後はしなくていい。代わりに働いて貰うが・・・何かあったら我慢せずに言うこと。いいね?」
「・・・賢者様はどうしてそんなに優しいの?私、忌み子なのに・・・」

シュンっとするミントに俺はポンと頭を撫でると微笑んで言った。

「私にとっては可愛い子供の1人だからね。それに双子はいけないことじゃない。君も君の弟も産まれてきてくれて私はとても嬉しいよ」

そうして撫でているとポロポロと涙を零すミント。俺は泣き止むまで優しくミントを撫でてあげるが・・・うん、あの、地味に体勢が辛い。湯船だからまだ楽だけど地上なら腰が死んどるおぅ・・・

それにしても、ミントの弟って姉を助けてって言ってた子のことかな?髪の色的にはそうっぽいけど・・・本当にこういう子供が幸せになれる世界と・・・俺の腰が治る世界が欲しいものだ。迂闊に抱っこも出来ない・・・。










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