29 / 29
25 褒美!
しおりを挟む
「すまなかったな、グロ爺。本当に助かった」
「いえ、その後ルクス様は大丈夫そうですか?」
翌日、改めて陛下に呼び出されてお礼を言われたのでそう聞くと陛下は安心したように言った。
「調べたが異常は見られなかった。これもグロ爺が早急に助け出してくれたからだ」
「いえ、ご無事で何よりです」
「そこで、これまでの分と合わせて何か褒美を出そうと思うんだが・・・何か要望はあるか?」
と、いきなり言われてもねぇ・・・
「では、本日はこれで終わりという願いを聞き入れて貰えますか?」
「忙しいのは重々承知だが、これもグロ爺の仕事を正当に評価するためだ。何か出してくれ」
まあ、そうなるか。俺としては別に国から何かを貰いたいとは思ってないけど・・・でもそうだな。
「陛下としては私のこれまでの働きをどの程度と評価していますか?例えばそう・・・学園の運営を私に一任する等のことは出来ますか?」
現在、乙女ゲームの舞台となる学園は国が管理している。もし我が愛しの孫のリリィが乙女ゲーム通りに学園に行った時にバックアップは出来るようにしたい。それに・・・
「あと、同時に全国の孤児・・・いえ、もっと言えばアルビノや双子を纏めて世話出来るような施設を作りたいんですが認めて貰えますか?」
「・・・学園に関しては問題なかろう。うるさい貴族連中はいるだろうが・・・貴公が利益を目的に動いてるわけではないのは承知している。問題は施設の方だが・・・国から全面的にバックアップしたいが、今の貴族連中では難しいだろうな」
ま、そうなるよね。
「忌み子はどうしても忌避されてしまう。無論私も恐らく例外ではないのだろうな。貴公はそういう価値観を捨てたようだが・・・誰もがそういう訳にはいかないだろう」
「でしょうね。ですから、陛下としての考えを聞きたいのです。仮にもし・・・そう、皆様の言う忌み子が国民にとって象徴になったらどうします?」
「・・・祭りあげようということか?神の子だとでも言って。それでは忌み子教と同じだぞ」
忌み子が神の御使いと信じる狂信的な組織。それが忌み子教だが、その実態は利益目的の宗教団体。随分前に国によって解体されたその組織と同じことをするつもりはない。
「これから私がするイメージアップはそういうものとは違いますよ。あくまで種を巻くだけ。その後は成り行き次第ですので、芽が出ればご協力頂けると有難いです」
「まあ、止めてもやるのだろう。よかろう、グロ爺に全て任せた」
「ありがとうございます」
とりあえずやることは多いけど・・・陛下から言質は取れたしいいか。そんな感じで俺の密かな暗躍は始まるのだった。
「いえ、その後ルクス様は大丈夫そうですか?」
翌日、改めて陛下に呼び出されてお礼を言われたのでそう聞くと陛下は安心したように言った。
「調べたが異常は見られなかった。これもグロ爺が早急に助け出してくれたからだ」
「いえ、ご無事で何よりです」
「そこで、これまでの分と合わせて何か褒美を出そうと思うんだが・・・何か要望はあるか?」
と、いきなり言われてもねぇ・・・
「では、本日はこれで終わりという願いを聞き入れて貰えますか?」
「忙しいのは重々承知だが、これもグロ爺の仕事を正当に評価するためだ。何か出してくれ」
まあ、そうなるか。俺としては別に国から何かを貰いたいとは思ってないけど・・・でもそうだな。
「陛下としては私のこれまでの働きをどの程度と評価していますか?例えばそう・・・学園の運営を私に一任する等のことは出来ますか?」
現在、乙女ゲームの舞台となる学園は国が管理している。もし我が愛しの孫のリリィが乙女ゲーム通りに学園に行った時にバックアップは出来るようにしたい。それに・・・
「あと、同時に全国の孤児・・・いえ、もっと言えばアルビノや双子を纏めて世話出来るような施設を作りたいんですが認めて貰えますか?」
「・・・学園に関しては問題なかろう。うるさい貴族連中はいるだろうが・・・貴公が利益を目的に動いてるわけではないのは承知している。問題は施設の方だが・・・国から全面的にバックアップしたいが、今の貴族連中では難しいだろうな」
ま、そうなるよね。
「忌み子はどうしても忌避されてしまう。無論私も恐らく例外ではないのだろうな。貴公はそういう価値観を捨てたようだが・・・誰もがそういう訳にはいかないだろう」
「でしょうね。ですから、陛下としての考えを聞きたいのです。仮にもし・・・そう、皆様の言う忌み子が国民にとって象徴になったらどうします?」
「・・・祭りあげようということか?神の子だとでも言って。それでは忌み子教と同じだぞ」
忌み子が神の御使いと信じる狂信的な組織。それが忌み子教だが、その実態は利益目的の宗教団体。随分前に国によって解体されたその組織と同じことをするつもりはない。
「これから私がするイメージアップはそういうものとは違いますよ。あくまで種を巻くだけ。その後は成り行き次第ですので、芽が出ればご協力頂けると有難いです」
「まあ、止めてもやるのだろう。よかろう、グロ爺に全て任せた」
「ありがとうございます」
とりあえずやることは多いけど・・・陛下から言質は取れたしいいか。そんな感じで俺の密かな暗躍は始まるのだった。
2
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(49件)
あなたにおすすめの小説
転生したら悪役令嬢になりかけてました!〜まだ5歳だからやり直せる!〜
具なっしー
恋愛
5歳のベアトリーチェは、苦いピーマンを食べて気絶した拍子に、
前世の記憶を取り戻す。
前世は日本の女子学生。
家でも学校でも「空気を読む」ことばかりで、誰にも本音を言えず、
息苦しい毎日を過ごしていた。
ただ、本を読んでいるときだけは心が自由になれた――。
転生したこの世界は、女性が希少で、男性しか魔法を使えない世界。
女性は「守られるだけの存在」とされ、社会の中で特別に甘やかされている。
だがそのせいで、女性たちはみな我儘で傲慢になり、
横暴さを誇るのが「普通」だった。
けれどベアトリーチェは違う。
前世で身につけた「空気を読む力」と、
本を愛する静かな心を持っていた。
そんな彼女には二人の婚約者がいる。
――父違いの、血を分けた兄たち。
彼らは溺愛どころではなく、
「彼女のためなら国を滅ぼしても構わない」とまで思っている危険な兄たちだった。
ベアトリーチェは戸惑いながらも、
この異世界で「ただ愛されるだけの人生」を歩んでいくことになる。
※表紙はAI画像です
ヒロイン不在だから悪役令嬢からお飾りの王妃になるのを決めたのに、誓いの場で登場とか聞いてないのですが!?
あさぎかな@コミカライズ決定
恋愛
ヒロインがいない。
もう一度言おう。ヒロインがいない!!
乙女ゲーム《夢見と夜明け前の乙女》のヒロインのキャロル・ガードナーがいないのだ。その結果、王太子ブルーノ・フロレンス・フォード・ゴルウィンとの婚約は継続され、今日私は彼の婚約者から妻になるはずが……。まさかの式の最中に突撃。
※ざまぁ展開あり
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
【完結】転生したので悪役令嬢かと思ったらヒロインの妹でした
果実果音
恋愛
まあ、ラノベとかでよくある話、転生ですね。
そういう類のものは結構読んでたから嬉しいなーと思ったけど、
あれあれ??私ってもしかしても物語にあまり関係の無いというか、全くないモブでは??だって、一度もこんな子出てこなかったもの。
じゃあ、気楽にいきますか。
*『小説家になろう』様でも公開を始めましたが、修正してから公開しているため、こちらよりも遅いです。また、こちらでも、『小説家になろう』様の方で完結しましたら修正していこうと考えています。
彼女が高級娼婦と呼ばれる理由~元悪役令嬢の戦慄の日々~
プラネットプラント
恋愛
婚約者である王子の恋人をいじめたと婚約破棄され、実家から縁を切られたライラは娼館で暮らすことになる。だが、訪れる人々のせいでライラは怯えていた。
※完結済。
婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
作品増えてる様ですが・・・完結する?
グロ爺さまが魔法で若返りしても
寿命まで若返るのか
それとも魔法使いが寿命が長い設定なのか気になりました。
姿が若返る感じですね(`-ω-´)✧
寿命は普通だと思われます(多分w)
( ゚∀゚)o彡°幼女!幼女!