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7 嫁が可愛い件について
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「申し訳ありません・・・お嬢様は現在、ダンスのお勉強中でして・・・」
ローリエの侍女の一人にローリエのことを聞いたらそう返事をされた。まあ、ダンスは貴族にとっては大切なものだし・・・仕方ないか。
「わかった。その後は今日は特に予定はないな?」
「はい。本日はダンスのお勉強で終わりですが・・・」
「なら、終わったらローリエに、中庭に来るように伝えてくれ。親子でお茶がしたいと」
「もちろんです!お嬢様きっとお喜びになりますよ」
嬉しそうな表情を浮かべるローリエの侍女ーーーふむ、こういうローリエの味方の侍女がいるのは安心できるな。
一応、あの礼儀作法の教師だったババア以外に似たような奴は解雇してローリエとサーシャの回りはなるべく綺麗にしたが・・・こうして、主のことをしっかりと考えられる人材はなかなか少ないので貴重な人材だ。
「そうだな・・・これからもローリエのことを頼むよ」
そう言うとローリエの侍女は嬉しそうに頭を下げたので俺はそれを見てからサーシャの元へと向かった。
「サーシャ様ならお部屋で刺繍をされていますよ」
サーシャの侍女はそう言っていたので、俺は静かにノックしてからサーシャの部屋に入った。
サーシャは日当たりのいい場所で静かに刺繍をしていたがーーーその姿は真剣で、日差しのせいなのか、サーシャの銀色の髪も心なしか綺麗に反射していたので、俺はその神秘的な光景をしばし見いってしまった。まるで絵画のような美しさーーーそれほどにサーシャの横顔が魅力的だったのだ。
「・・・サーシャ」
しばらくその光景に見惚れてから俺は静かに声をかけるとーーーサーシャは驚いたように手を止めてこちらを見て言った。
「だ、旦那様・・・すみません。集中してて気づくのが遅れて・・・」
「いや。私も唐突に押し掛けてすまないね。君の横顔に見惚れていたから声がかけられなかったよ」
「み、見惚れるなんて、そんな・・・」
照れ照れでそう言うサーシャ・・・なんだこの嫁。可愛い過ぎる!
そんなことを表情には出さずに俺はサーシャに近づくと手元のものを見てから・・・笑顔で言った。
「綺麗なデザインだね」
「あの・・・これは、旦那様に渡そうと思って・・・その、迷惑でしょうか?」
そんな可愛いことを聞いてくる嫁・・・その姿があまりにも可愛いすぎて思わず俺はサーシャの頭に手を乗せてから驚くサーシャの頭を優しく撫でて言った。
「嬉しいよ・・・サーシャからのプレゼントならなんだろうと嬉しいさ。何しろ愛しい妻からの贈り物なんだからね」
「はぅ・・・」
その言葉に顔を真っ赤にするサーシャ・・・子持ちの30歳の女性とは思えないくらいに初なサーシャに俺の理性はかなり試されていた。
。うん、だってさ、この嫁さんいちいち反応が可愛いのもそうだけど・・・こんな可愛い嫁さんを持っていて、今までほとんど構ってこなかったカリスさんの正気を疑いつつも・・・俺は理性との戦いを繰り広げていた。
「そ、それで・・・旦那様はどうされたのですか?」
サーシャをひとしきり愛でてから、落ち着いてきたサーシャにそう聞かれて俺はようやく本題を思い出して言った。
「そうそう・・・ローリエがダンスの勉強を終えてから3人でお茶でもしようと思って誘いにきたんだが・・・どうかな?」
そう聞くと、サーシャはパアッと表情を明るくしてからーーーすぐに表情を戻すとこくりと頷いた。
「もちろんです。嬉しいです・・・」
「そ、そうか・・・では、ローリエが終わるまでは二人で過ごしたいのだが・・・構わないか?」
「はい・・・お側におります・・・」
嬉しそうにそう言われて、俺は・・・内心かなり悶えていた。
(・・・なんなのこの天使!?家の嫁可愛いすぎるだろ!!)
きっと、夜ならこのままベッドにお持ち帰りしていだろう可愛いさ・・・これは、ローリエの弟か妹が新しく出来るのも時間の問題かもしれないとマジで思いましたよ。ええ。
ローリエの侍女の一人にローリエのことを聞いたらそう返事をされた。まあ、ダンスは貴族にとっては大切なものだし・・・仕方ないか。
「わかった。その後は今日は特に予定はないな?」
「はい。本日はダンスのお勉強で終わりですが・・・」
「なら、終わったらローリエに、中庭に来るように伝えてくれ。親子でお茶がしたいと」
「もちろんです!お嬢様きっとお喜びになりますよ」
嬉しそうな表情を浮かべるローリエの侍女ーーーふむ、こういうローリエの味方の侍女がいるのは安心できるな。
一応、あの礼儀作法の教師だったババア以外に似たような奴は解雇してローリエとサーシャの回りはなるべく綺麗にしたが・・・こうして、主のことをしっかりと考えられる人材はなかなか少ないので貴重な人材だ。
「そうだな・・・これからもローリエのことを頼むよ」
そう言うとローリエの侍女は嬉しそうに頭を下げたので俺はそれを見てからサーシャの元へと向かった。
「サーシャ様ならお部屋で刺繍をされていますよ」
サーシャの侍女はそう言っていたので、俺は静かにノックしてからサーシャの部屋に入った。
サーシャは日当たりのいい場所で静かに刺繍をしていたがーーーその姿は真剣で、日差しのせいなのか、サーシャの銀色の髪も心なしか綺麗に反射していたので、俺はその神秘的な光景をしばし見いってしまった。まるで絵画のような美しさーーーそれほどにサーシャの横顔が魅力的だったのだ。
「・・・サーシャ」
しばらくその光景に見惚れてから俺は静かに声をかけるとーーーサーシャは驚いたように手を止めてこちらを見て言った。
「だ、旦那様・・・すみません。集中してて気づくのが遅れて・・・」
「いや。私も唐突に押し掛けてすまないね。君の横顔に見惚れていたから声がかけられなかったよ」
「み、見惚れるなんて、そんな・・・」
照れ照れでそう言うサーシャ・・・なんだこの嫁。可愛い過ぎる!
そんなことを表情には出さずに俺はサーシャに近づくと手元のものを見てから・・・笑顔で言った。
「綺麗なデザインだね」
「あの・・・これは、旦那様に渡そうと思って・・・その、迷惑でしょうか?」
そんな可愛いことを聞いてくる嫁・・・その姿があまりにも可愛いすぎて思わず俺はサーシャの頭に手を乗せてから驚くサーシャの頭を優しく撫でて言った。
「嬉しいよ・・・サーシャからのプレゼントならなんだろうと嬉しいさ。何しろ愛しい妻からの贈り物なんだからね」
「はぅ・・・」
その言葉に顔を真っ赤にするサーシャ・・・子持ちの30歳の女性とは思えないくらいに初なサーシャに俺の理性はかなり試されていた。
。うん、だってさ、この嫁さんいちいち反応が可愛いのもそうだけど・・・こんな可愛い嫁さんを持っていて、今までほとんど構ってこなかったカリスさんの正気を疑いつつも・・・俺は理性との戦いを繰り広げていた。
「そ、それで・・・旦那様はどうされたのですか?」
サーシャをひとしきり愛でてから、落ち着いてきたサーシャにそう聞かれて俺はようやく本題を思い出して言った。
「そうそう・・・ローリエがダンスの勉強を終えてから3人でお茶でもしようと思って誘いにきたんだが・・・どうかな?」
そう聞くと、サーシャはパアッと表情を明るくしてからーーーすぐに表情を戻すとこくりと頷いた。
「もちろんです。嬉しいです・・・」
「そ、そうか・・・では、ローリエが終わるまでは二人で過ごしたいのだが・・・構わないか?」
「はい・・・お側におります・・・」
嬉しそうにそう言われて、俺は・・・内心かなり悶えていた。
(・・・なんなのこの天使!?家の嫁可愛いすぎるだろ!!)
きっと、夜ならこのままベッドにお持ち帰りしていだろう可愛いさ・・・これは、ローリエの弟か妹が新しく出来るのも時間の問題かもしれないとマジで思いましたよ。ええ。
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