悪役令嬢の父親に転生したので、妻と娘を溺愛します

yui

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閑話 攻略対象のお茶会

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(これはまた凄いわね・・・)

心の中で密かに笑うセレナ。本日はセレナ主催のお茶会なのだが参加しているメンバーに彼女は笑ってしまう。一人はもちろんセレナの親友であるローリエ、そしてセレナの弟である第二王子のセリュー。そしてセレナの婚約者のマクベス。更に今回はセリューが呼んだゲストの騎士団長の息子のレベン。

一見何の共通点もなさそうなこのメンバーだが、セレナは知っていた。乙女ゲームの出演メンバーのうちかなりの数が揃っていることに。

王子キャラのセリューに、宰相の息子のマクベス、そして騎士団長の息子のレベン。更に悪役令嬢であるローリエを含めればかなり確実に乙女ゲームのキャラクターが揃っているが・・・

(中身がまるで違うからますますおもしろい)

もはや彼女の知る乙女ゲームのキャラクターではなくなっていてそこがまさに彼女の関心になっているのだが、そんなことは知らない攻略対象達は思い思いに話していた。

「やっぱり最強なのはフォール公爵ですよ!」
「いやいや、父上である騎士団長が最強ですよ」
「なんでもいいけど・・・このクッキー美味い」
「本当ですか?それお父様が作ったんですよ」

誰が一番強いかという議論で盛り上がる王子のセリューと騎士団長の息子のレベン。そしてそれらをどうでも良さそうにしながらクッキーを食べる宰相の息子のマクベス。そしてそのクッキーを持ってきた悪役令嬢のローリエ。

皆キャラが変わり過ぎてて驚くが、これが一人の男の手によって変えられた結末だと思うと素直に感心する。

王子のセリューは、本当は兄との能力の差にコンプレックスを持つ影の強い王子のはずが、今はカリスにすっかり心酔している面白王子になってしまっている。

騎士団長の息子のレベンは一見すると俺様キャラだけど、本当は内心ではおっかなびっくりというギャップ系キャラが今では普通に親に憧れる良い子になってしまっている。

宰相の息子のマクベスは父親のせいでチャラチャラしたキャラクターになるはずが、今はわりと賢いセレナの犬的なポジションになっている。

そして、悪役令嬢のローリエ。一番変わっているであろう彼女は、本来なら親の愛情を知らない可哀想な高慢ちきキャラなのだが・・・もはや別人というくらいに可愛い美少女になっている。
しかも王子であるセリューには惚れておらず、父親であるカリスに溺愛された結果、極度のファザコンになってしまっているのだ。

(確か、もう一人の攻略対象と、隠しキャラにも手を出したとか・・・)

手の早いカリスにくすりと笑ってしまう。これから先、ヒロインが現れたとして果たしてどうなるのか・・・彼女としては親友のローリエと、弟のセリュー、そして婚約者のマクベスが大丈夫ならどんな展開でも構わないが、それでも楽しみなのは間違いない。

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