悪役令嬢は溺愛される

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閑話 新しい感情(エミリー)

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私は、今親友のマリーナとともにお部屋でお茶をしています。
マリーナとはたまに、お部屋でお茶を飲みながら世間話をするのですが、今回はどうやら相談があるとのことで、私は黙ってマリーナが話始めるまで紅茶を楽しみます。

いい香り・・・
今日の紅茶はアルト様もお好きな銘柄で、こないだアルト様からいただいたものです。
最近、この紅茶を飲むと、アルト様のことを思い出して体が熱くなります。
どうしちゃったのかしら・・・私は・・・
前はこんなことありませんでした。

最近のアルト様はより、スキンシップや私への対応が甘く、優しくなり私はそんなアルト様にどっぷりと嵌まってしまっているようです。
ああ・・・アルト様・・・
思い出すのは、アルト様の笑顔。
そして、腕のなかの温もりと繋いだ手の感触。そして・・・

(唇の・・・って、わ、私は一体なにを!こ、これじゃあ、ふしだらな女だとアルト様に思われちゃう・・・)

それでも、鮮明に思い出すのはアルト様とのキスの感触。
あんなに情熱的なアルト様をみていると、私は・・・

「あのね、エミリー。私ね・・・」
「・・・・・!え、ええ。どうしたの?」

思わず飛んでいた思考はマリーナの言葉で元に戻りました。
よかった・・・このままだと、また、は、破廉恥なことを・・・考えてしまうところだったから・・・

「私ね、最近変なの。」
「変とは?」
「あのね、ある人をみてると心が・・・なんていうか、ざわざわするの。」
「ざわざわですか?」
「うん。最近になって私のことを気にかけてくれるようになったんだけど、その・・・凄く優しくて、そのうえ、私のことを守ってくれて・・・私・・・」
「マリーナ・・・」

顔を赤くして嬉しそうに話すマリーナ。
私はマリーナの言葉にある予感を抱きます。
相手はおそらく・・・

「ロイン様ですか?」
「ん・・・!な、なんで・・・」
「やはり、ですか・・・」

クリーチャー様と婚約を解消してから親しくしていた異性はアルト様とロイン様だけです。
そして、その二人で一番マリーナと長くいたのは間違いなくロイン様です。
少し考えると分かることなのですが、始めての感情に戸惑ってしまい、マリーナは気づけなかったのでしょう。
でも・・・

「マリーナの気持ち、分かります・・・私も多分同じでしたから。」
「エミリーも?」
「ええ。」

思い浮かべるのはアルト様のこと。

「私も、その・・・アルト様に対して抱いた気持ちだったので・・・
「エミリー・・・」
「だからマリーナ・・・しっかりと気持ちを確かめて結論を出してください。きっと、ロイン様も・・・だから、あなたはあなたのペースでね?」

私の台詞にマリーナはすっきりしたような表情をしました。
マリーナには幸せになって欲しいですね。

「そういえば、エミリーはアルト様とどうなの?」
「・・・・!ど、ど、どうとは?」
「最近凄くラブラブみたいだしね。」
「ら、らぶ・・・」

私はマリーナの台詞に赤くなってしまいます。
ラブラブか・・・えへへ・・・そうなら嬉しいです・・・

「あー、その様子だと大丈夫そうだね。」
「ど、どういうことですか?」
「エミリー。分かりやすいからね。」

マリーナは私の様子からそう言いました。
うそ?そんなにわかりやすいでしょうか?

「エミリー。よかったね。」
「マリーナ?」
「心配してたから・・・二人のこと。」

マリーナは私のアルト様への思いを知っていたのでしょう。
本当に嬉しそうにそういってくれるマリーナに私は・・・

「ありがとうございます。マリーナ。」

笑顔でそう答えました。
そのあとは、アルト様とのことをあれこれ聞かれました。
つい、色々答えてしまって・・・ちょ、ちょっと照れたけど、話せて嬉しかったです。

色々ありますが、私はあなたとともにいたいです。
早く会いたいです。アルト様・・・
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