22 / 61
こねこねするのも楽じゃない
しおりを挟む
旅行も終わり、俺達はまたいつもの日常に戻った。
「桃太、んっ…… 完成したか?」
「ああ、結構良い出来じゃないか?」
「んっ…… おぉ、これなら女性人気も出そうだな…… んんっ!!」
俺は今、輝衣の提案で新たな商品を開発中で、その商品とは輝衣の実家から送られてくる果物で甘いソースを作り、白玉にかけるフルーツ団子だ。
とりあえず大量に送られて来たという、リンゴとイチゴとみかんを使い作ってみた。
「おい、食べ辛いからちょっと……」
おお、ごめんごめん、つい……
「桃太は本当に生地をこねこねするのが好きだなぁ、試食したら好きにしていいから、ちょっと待ってろ」
「すいません……」
そして輝衣がフルーツ団子を一口……
「んー! 美味しいよ、桃くん!」
「千和!? お、おかえり…… 気付かなかったよ」
「フルーツの酸味で甘過ぎなくて食べやすいし、白玉のモチモチが最高だよ! ……きーちゃんをずっとモチモチしてただけあるね」
ひぃっ! い、いつから見てたんだ!? それと、そんなにずっとモチモチはしてないぞ? 多分……
「ちい、おかえり! ……うん、美味い! じゃあ次はカットしたフルーツを乗せて練乳をかけた団子を……」
「うん! 練乳とフルーツ、それに団子が合わさるととても美味しいですね! さすが桃太さんですね…… 練乳と白玉は美味しいですから」
「美鳥も!? お、おかえり…… ビックリするから横からいきなり現れるなよ」
「うふふっ、学校帰りの千和ちゃんと待ち合わせして、一緒にちょっとお買い物に行ってたので…… 楽しそうにモチモチしてましたね」
ひぃぃっ!! 千和も美鳥も、笑顔が少し怖いよ?
「「…………」」
じ、じゃあ千和と美鳥も失礼して……
「んっ! ……えへへっ」
「ひゃん! ……うふふっ」
「へへっ、じゃああたしは……」
ああ、もう、三人がより積極的にスキンシップを求めてくるようになって大変だ、こねこねするのも楽じゃない。
「あっ、そうだ! きーちゃんの分も買ってきたからね?」
「おお! サンキュー、へへへっ……」
「何を買ってきたんだ?」
「うふふっ、それは……」
「夜のお楽しみだよ、桃くん」
……ああ、そういう感じ? うん、分かったよ。
旅行の時のように羽目を外すわけにはいかないから色々買ってきたんだろう。
『おだんご』を美味しく食べるためのものを。
あの旅行以来、俺達四人の仲はより深まったように思う。
それこそ三人はまるで姉妹かのように仲が良くなってるし、俺もそんな三人と一緒にいるのが当たり前になりつつある。
だからこそ……
「それじゃああたし達はそろそろ学校に行く準備をするか、それで…… 帰りに頼んだぞ、桃太」
「ああ……」
もうすぐ学校に登校するのは最後になり、あと登校する日は卒業式だけだ。
そして輝衣の当初の予定では、田舎に帰って卒業式の日だけ戻って来るつもりだったらしいのだが、それでは輝衣と離れ離れになってしまう。
「桃くん、頑張ってね!」
「輝衣ちゃんも頑張って下さい!」
「へへっ、大丈夫だよ、多分」
だからこそ、卒業後も『吉備団子店』の店員として働いてもらうために、輝衣の両親を説得しなければならない。
それで今日の学校終わりに、遠くに住む輝衣の両親とテレビ電話で話しをする時間を作ってもらって、そこで俺が輝衣の両親にお願いをする予定だ。
「駄目だって言われたら、最悪『太ったから帰れない』って言うからさ! あははっ」
それだけは何としてでも避けたいから、俺が頑張って頼みこむしかない!
千和や美鳥も連れて行こうかと思ったが、輝衣も含め三人を侍らせてテレビ電話をするなんて印象が悪くなってしまうから止めておいた方が良いと思い、俺一人で輝衣の一人暮らしする家に行く事になっている。
「本当に太るかもしれないしね」
「もしかしたら私達も太るかもしれないですけどね」
「へへっ、みんなで太れば怖くない! ってな! あははっ」
……説得、頑張ろう。
もし、後々『太って』いたのが分かったとしてもその時は…… 誠心誠意謝って許してもらうしかない。
◇
そして学校が終わり、輝衣の家へと向かうために二人で並んで歩いていると、突然輝衣が俺の腕にしがみついてきた。
「あぁ、あたしはもう何日か通わないと単位が足りないなぁ…… 桃太は真面目に通って偉いな、はぁ……」
「一日でも早く単位を取って団子屋に専念したかったからな、行ける時は昼間も行ってたぞ」
「あーあ、遊び歩いてなければ余裕だったんだけど…… まあ、そのおかげで遠回りだったけど桃太達と知り合えたから、結果オーライかな? へへへっ、でも一人で学校行くのは寂しい…… きっとあたしが学校に行っている間にちいとみいは…… はぁっ、ズルいなぁ……」
ちょっと…… 夜だし暗いから目立たないけと、どさくさに紛れて俺の手を掴んで桃を触らせようとするなよ。
「へへっ、でも温かいだろ? 桃」
うん、温かいけど…… 輝衣が寒いだろ。
「大丈夫、大丈夫! すぐ温かくなるから遠慮するなって!」
遠慮してる訳ではないんだけどなぁ。
そんな事をしながら歩いていると、一軒の古いアパートの前に着いた。
「んっ…… こ、ここがあたしの住んでるアパートだ、早く中に入るぞ……」
輝衣がバッグから鍵を取り出し、鍵を開けて部屋の中に入る、すると……
「な、なぁ…… もうお腹ペコペコで限界なんだ、おだんごちょうだい!」
部屋に入った途端、輝衣が抱き着いてきておだんごを欲しがってきた。
「いや、ご両親とテレビ電話で話をするために来たんだよな?」
「まだ時間あるから大丈夫だ! おだんご食べたいんだよ、ほら早く出せ!」
「ちょ…… 強引におだんごを取り出そうとするなよ」
どんだけお腹空いてるんだよ、ちょっと落ち着けって。
「そうは言ってるけど、しっかりおだんごの準備してくれているな…… へへっ、じゃあちょっと味見を……」
…………
「んっ、美味い…… もっとぉ……」
そんな美味しそうにされると、もっと振る舞いたくなるから! ああ、もう! 時間の心配もしなきゃいけないし……
「あっ! ……桃、太?」
「ここじゃ食べ辛いだろ? ……あっちに行くぞ」
「ひゃっ…… こ、これが噂で聞いていた、お姫さまだっこってやつか? へ、へへっ、なんか照れるな…… ひゃん!」
そして、食べやすい格好にさせた俺は、輝衣のお腹が満たされるように、一生懸命おだんごを食べさせた。
◇
「は、初めまして! 吉備桃太です」
『あらぁ! あんたが桃太くんかい? 初めまして、輝衣の母です』
「よろしくお願いします……」
『こちらこそ、輝衣が色々とお世話になってるみたいで…… ところで輝衣はどうしたんだい?』
「あ、あぁ、その……」
「んっ、ぷはっ! おっ母、久しぶり!」
『あんた、どっから出てきたのさ? いきなり画面の下から出てきたからたまげたよ』
「へへっ、ちょっとテーブルの下に落とし物をしちゃってさ! なかなか見つからないんだよ…… どこかなぁ……あむっ」
『まったく、あんたはせわしないんだから…… ごめんなさいね、桃太くん』
「っ! ……いえいえ、輝衣の明るさと元気さにはいつも助けられてますから…… っ、ははっ」
『ひょっとして緊張してるのかい? ははっ、ほら、お父さんも挨拶しなさい』
『……初めまして桃太くん、早速聞きたい事があるんだが』
「は、初めまして…… っ、な、何でしょうか?」
『……責任は取ってくれるんだろうね?』
「……へっ?」
『……ダブルピースの責任だよ』
ダブルピース!? えっ、いや、ま、まさか! あの旅行中の写真…… ご両親で見られていたのか!?
ちょっと輝衣! 今、大事な話をしてるんだから、っ! おだんごの味見は止めなさい!!
「桃太、んっ…… 完成したか?」
「ああ、結構良い出来じゃないか?」
「んっ…… おぉ、これなら女性人気も出そうだな…… んんっ!!」
俺は今、輝衣の提案で新たな商品を開発中で、その商品とは輝衣の実家から送られてくる果物で甘いソースを作り、白玉にかけるフルーツ団子だ。
とりあえず大量に送られて来たという、リンゴとイチゴとみかんを使い作ってみた。
「おい、食べ辛いからちょっと……」
おお、ごめんごめん、つい……
「桃太は本当に生地をこねこねするのが好きだなぁ、試食したら好きにしていいから、ちょっと待ってろ」
「すいません……」
そして輝衣がフルーツ団子を一口……
「んー! 美味しいよ、桃くん!」
「千和!? お、おかえり…… 気付かなかったよ」
「フルーツの酸味で甘過ぎなくて食べやすいし、白玉のモチモチが最高だよ! ……きーちゃんをずっとモチモチしてただけあるね」
ひぃっ! い、いつから見てたんだ!? それと、そんなにずっとモチモチはしてないぞ? 多分……
「ちい、おかえり! ……うん、美味い! じゃあ次はカットしたフルーツを乗せて練乳をかけた団子を……」
「うん! 練乳とフルーツ、それに団子が合わさるととても美味しいですね! さすが桃太さんですね…… 練乳と白玉は美味しいですから」
「美鳥も!? お、おかえり…… ビックリするから横からいきなり現れるなよ」
「うふふっ、学校帰りの千和ちゃんと待ち合わせして、一緒にちょっとお買い物に行ってたので…… 楽しそうにモチモチしてましたね」
ひぃぃっ!! 千和も美鳥も、笑顔が少し怖いよ?
「「…………」」
じ、じゃあ千和と美鳥も失礼して……
「んっ! ……えへへっ」
「ひゃん! ……うふふっ」
「へへっ、じゃああたしは……」
ああ、もう、三人がより積極的にスキンシップを求めてくるようになって大変だ、こねこねするのも楽じゃない。
「あっ、そうだ! きーちゃんの分も買ってきたからね?」
「おお! サンキュー、へへへっ……」
「何を買ってきたんだ?」
「うふふっ、それは……」
「夜のお楽しみだよ、桃くん」
……ああ、そういう感じ? うん、分かったよ。
旅行の時のように羽目を外すわけにはいかないから色々買ってきたんだろう。
『おだんご』を美味しく食べるためのものを。
あの旅行以来、俺達四人の仲はより深まったように思う。
それこそ三人はまるで姉妹かのように仲が良くなってるし、俺もそんな三人と一緒にいるのが当たり前になりつつある。
だからこそ……
「それじゃああたし達はそろそろ学校に行く準備をするか、それで…… 帰りに頼んだぞ、桃太」
「ああ……」
もうすぐ学校に登校するのは最後になり、あと登校する日は卒業式だけだ。
そして輝衣の当初の予定では、田舎に帰って卒業式の日だけ戻って来るつもりだったらしいのだが、それでは輝衣と離れ離れになってしまう。
「桃くん、頑張ってね!」
「輝衣ちゃんも頑張って下さい!」
「へへっ、大丈夫だよ、多分」
だからこそ、卒業後も『吉備団子店』の店員として働いてもらうために、輝衣の両親を説得しなければならない。
それで今日の学校終わりに、遠くに住む輝衣の両親とテレビ電話で話しをする時間を作ってもらって、そこで俺が輝衣の両親にお願いをする予定だ。
「駄目だって言われたら、最悪『太ったから帰れない』って言うからさ! あははっ」
それだけは何としてでも避けたいから、俺が頑張って頼みこむしかない!
千和や美鳥も連れて行こうかと思ったが、輝衣も含め三人を侍らせてテレビ電話をするなんて印象が悪くなってしまうから止めておいた方が良いと思い、俺一人で輝衣の一人暮らしする家に行く事になっている。
「本当に太るかもしれないしね」
「もしかしたら私達も太るかもしれないですけどね」
「へへっ、みんなで太れば怖くない! ってな! あははっ」
……説得、頑張ろう。
もし、後々『太って』いたのが分かったとしてもその時は…… 誠心誠意謝って許してもらうしかない。
◇
そして学校が終わり、輝衣の家へと向かうために二人で並んで歩いていると、突然輝衣が俺の腕にしがみついてきた。
「あぁ、あたしはもう何日か通わないと単位が足りないなぁ…… 桃太は真面目に通って偉いな、はぁ……」
「一日でも早く単位を取って団子屋に専念したかったからな、行ける時は昼間も行ってたぞ」
「あーあ、遊び歩いてなければ余裕だったんだけど…… まあ、そのおかげで遠回りだったけど桃太達と知り合えたから、結果オーライかな? へへへっ、でも一人で学校行くのは寂しい…… きっとあたしが学校に行っている間にちいとみいは…… はぁっ、ズルいなぁ……」
ちょっと…… 夜だし暗いから目立たないけと、どさくさに紛れて俺の手を掴んで桃を触らせようとするなよ。
「へへっ、でも温かいだろ? 桃」
うん、温かいけど…… 輝衣が寒いだろ。
「大丈夫、大丈夫! すぐ温かくなるから遠慮するなって!」
遠慮してる訳ではないんだけどなぁ。
そんな事をしながら歩いていると、一軒の古いアパートの前に着いた。
「んっ…… こ、ここがあたしの住んでるアパートだ、早く中に入るぞ……」
輝衣がバッグから鍵を取り出し、鍵を開けて部屋の中に入る、すると……
「な、なぁ…… もうお腹ペコペコで限界なんだ、おだんごちょうだい!」
部屋に入った途端、輝衣が抱き着いてきておだんごを欲しがってきた。
「いや、ご両親とテレビ電話で話をするために来たんだよな?」
「まだ時間あるから大丈夫だ! おだんご食べたいんだよ、ほら早く出せ!」
「ちょ…… 強引におだんごを取り出そうとするなよ」
どんだけお腹空いてるんだよ、ちょっと落ち着けって。
「そうは言ってるけど、しっかりおだんごの準備してくれているな…… へへっ、じゃあちょっと味見を……」
…………
「んっ、美味い…… もっとぉ……」
そんな美味しそうにされると、もっと振る舞いたくなるから! ああ、もう! 時間の心配もしなきゃいけないし……
「あっ! ……桃、太?」
「ここじゃ食べ辛いだろ? ……あっちに行くぞ」
「ひゃっ…… こ、これが噂で聞いていた、お姫さまだっこってやつか? へ、へへっ、なんか照れるな…… ひゃん!」
そして、食べやすい格好にさせた俺は、輝衣のお腹が満たされるように、一生懸命おだんごを食べさせた。
◇
「は、初めまして! 吉備桃太です」
『あらぁ! あんたが桃太くんかい? 初めまして、輝衣の母です』
「よろしくお願いします……」
『こちらこそ、輝衣が色々とお世話になってるみたいで…… ところで輝衣はどうしたんだい?』
「あ、あぁ、その……」
「んっ、ぷはっ! おっ母、久しぶり!」
『あんた、どっから出てきたのさ? いきなり画面の下から出てきたからたまげたよ』
「へへっ、ちょっとテーブルの下に落とし物をしちゃってさ! なかなか見つからないんだよ…… どこかなぁ……あむっ」
『まったく、あんたはせわしないんだから…… ごめんなさいね、桃太くん』
「っ! ……いえいえ、輝衣の明るさと元気さにはいつも助けられてますから…… っ、ははっ」
『ひょっとして緊張してるのかい? ははっ、ほら、お父さんも挨拶しなさい』
『……初めまして桃太くん、早速聞きたい事があるんだが』
「は、初めまして…… っ、な、何でしょうか?」
『……責任は取ってくれるんだろうね?』
「……へっ?」
『……ダブルピースの責任だよ』
ダブルピース!? えっ、いや、ま、まさか! あの旅行中の写真…… ご両親で見られていたのか!?
ちょっと輝衣! 今、大事な話をしてるんだから、っ! おだんごの味見は止めなさい!!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について
のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。
だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。
「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」
ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。
だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。
その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!?
仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、
「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」
「中の人、彼氏か?」
視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!?
しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して――
同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!?
「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」
代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
覚えたての催眠術で幼馴染(悔しいが美少女)の弱味を握ろうとしたら俺のことを好きだとカミングアウトされたのだが、この後どうしたらいい?
みずがめ
恋愛
覚えたての催眠術を幼馴染で試してみた。結果は大成功。催眠術にかかった幼馴染は俺の言うことをなんでも聞くようになった。
普段からわがままな幼馴染の従順な姿に、ある考えが思いつく。
「そうだ、弱味を聞き出そう」
弱点を知れば俺の前で好き勝手なことをされずに済む。催眠術の力で口を割らせようとしたのだが。
「あたしの好きな人は、マーくん……」
幼馴染がカミングアウトしたのは俺の名前だった。
よく見れば美少女となっていた幼馴染からの告白。俺は一体どうすればいいんだ?
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる