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身体の力が一気に抜けちゃったよ
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◇
「入ってくるな! 入ったらくるみがどうなるか分かってるな!?」
あぁん、だからどうなっちゃうのよぉ……
もし突き付けられているおだんごでグサっと刺されたら…… きっと無事ではいられないわぁ……
「いいから出てきなさい! 桃太さん…… 息子さんが心配してますわよ!」
桃ちゃん!? あぁ、きっと桃ちゃんが寂しくて私達を探しているのね…… でもおだんごに抵抗出来ない悪いママで…… ごめんね。
「嫌だ! 働きたくない! くるみとずっとここでどんぶらこするんだ!」
「うるさいですわ! わたくしだって早く帰って鬼退治されなきゃいけないんですのよ!」
お、鬼退治…… ごくりっ
「きっとわたくしを待ちわびて金棒が大暴れしてますわ! 早くわたくしの持っている金棒専用ケースに納めませんと……」
専用ケース…… 分かる! 私のおだんご包装用の袋と一緒ね! ちゃんと包装してあげないと…… 垂れちゃうからね。
「きびちゃん……」
帰ろう? ねぇ…… みんなに迷惑かけちゃ…… ひぅっ!
「くるみ…… おだんごで刺されたいのか?」
あぁん、後ろから抱き着かれ、桃におだんごを押し当てて脅されてる! ……刺されたいかと言われればどちらかと言うと刺されたいけど…… 今はダメよ!
「じゃあ大人しくしてるんだ」
は、はい…… こんな状態で動けないなんて…… ヒドイよきびちゃん……
◇
「親父が…… 立てこもり?」
親父達が見つかったらしいのだが、どうやら立てこもっているらしい。
どこで、どんな状況なのかは全く情報が入ってないから分からないが、とりあえず生きているみたいだ。
「お母様も合流したみたいですし、そのうち解決しますわ」
はぁ…… 身体の力が一気に抜けちゃったよ…… クソ親父、心配かけやがって…… 何やってんだよ。
「へへっ、良かったな桃太」
「とりあえずひと安心だね」
「ごめん、みんな、ありがとう……」
ずっと膝枕も疲れただろ? そろそろ起きるから…… って、スイカが更に顔に押し付けられてるんだが、千和?
「力が抜けた分…… うふふっ、元気になってきましたね」
「まあっ! 元気ですわね……」
「へへっ、ああ、元気だな」
「……こんな元気な桃くんを見てたらお腹空いて来ちゃったなぁ、えへへっ」
お、おい! あぁっ、おだんごを取り出すな! ……仕方ないなぁ。
親父達が無事だと分かると現金なもので、急におだんごを食べさせたくなってきた。
お腹が空いたとアピールする四人のため、心配と苦労をかけた分、じっくりお腹いっぱいにしてあげようと決意した俺は……
◇
「もう、じれったいですわね! 鍵を持って来なさい!」
「社長、許可なく部屋に踏み込むのはさすがにマズいんじゃ……」
「ふん、不法占拠とか言えばいいんですわ! わたくしのホテルですもの」
なかなか部屋から出てこない夫婦にしびれを切らした社長は、強引に引きずり出す事に決めたらしい。
私も社長の意見に賛成だ、だってさっきから……
「へへっ、大人しくするんだ……」
「んんっ、だってぇ……」
脅されているとは思えない声に、時々聞こえる『ピ○チピ○チチャプチャプふんふんふん』な音…… 止めさせるために絶対に突入するべき!
「わたくしだってチャプチャプしたいですのに…… 早くスペアキーを持って来て下さいまし!」
「……私はもう帰るから」
探偵さん? あっ、ありがとうございました、あとは私達が何とかしますんで、きっとドアを開けたら見せられない状況だと思いますし。
「……うん、非常にショッキングな映像になると思う、閲覧注意」
ある意味閲覧注意ですよね…… それでは謝礼はまた後日、ありがとうございました。
「社長! 部屋のスペアキーです」
「では行きますわよ!」
「はい!」
「……くるみ!」
「ダメ! きびちゃん…… 入ってきちゃうぅぅっ!!」
◇
「へ、へへっ、へへへっ……」
「一日ぶりのおだんご、効きますわぁ……」
「はい…… 美味しかったですね……」
「んんっ…… えへへっ、お腹いっぱい……」
お礼のおだんごを食べ、満足した四人がだらしなく寝転がっている。
食べている途中に葵に連絡があり、親父達は無事確保したらしい。
確保って言い方が気になるが、今から葵の母親、朱凛さんが乗ってきた車で親父達を連れて帰ってきてくれるみたいだ。
「お母様、怒ってましたわね…… どうしたのでしょうか」
そりゃおだんごを食べながら電話に出たからだろうな…… 電話中も食べさせ続けろって言うし…… 絶対バレてるよな。
「スリルがある状況で食べるおだんごも格別でしたわ」
「分かる! 前に旅行した時、露天風呂で外を見ながら食べたおだんごは美味しかったな」
「スリルといえば昔、お出かけ中に外でおだんご食べた事あったよね?」
「みんな大胆なんですよ…… 私はやっぱり落ち着いた所で食べるのがいいです」
「みい、でも鏡の前でおだんごを食べさせてもらって美味しそう顔を……」
「わわっ! 輝衣ちゃん、それは内緒です」
だらしなく寝ながらそんな話をしてないで、早くあと片付けしないと。
もうすぐ親父達も帰ってくるだろうし。
それにしても、どこに立てこもっていたんだ? そもそも何で立てこもり? 意味が分からん…… とりあえずみんなに迷惑をかけた親父達には説教だ!
「あっ、葵さん、それ私のフルーツキャップだよ!」
「……道理でキツいと思いましたわ、おほほっ」
「むぅ…… わざと付けて自慢してるんでしょ?」
「そ、そんな事ないですわ! 品質と形では負けるからといって大きさでマウントを取ろうだなんて、これっぽっちも思ってませんわ!」
「いや、思ってるだろ、それ……」
「あはは…… 二人のフルーツキャップ、ブカブカです……」
「ほら! 美鳥がショック受けてるだろ!」
わいわい騒ぎながらフルーツの品評会をしている四人……
そんな中、インターホンが鳴り、俺は急いで玄関に向かった。
「……桃太さん、引き渡しに来ましたわ」
朱凛さん、めちゃくちゃ不機嫌だ!
そして目の前には……
「親父…… 母さん……」
「も、桃ちゃん、ただいま……」
「…………」
腕を縄のような物で縛られうつ向いたままの親父、その後ろで何とも言えないような顔をする母さんが立っていた。
「用が済んだのでわたくしは行きますわよ、まったく…… あっ、葵に『今度あったらお説教』と伝えておいて下さいまし! それではまた、ごきげんよう桃太さん」
朱凛さんはまるで汚物を触るかのように持っていた、親父を繋いでいた縄を地面に投げ捨て、そそくさと高級車に乗り込んで帰っていってしまった。
◇
約三ヶ月半ぶりの我が家。
まず驚いたのは、店の裏側になる自宅部分と、隣の空き地だった場所が工事中ということ。
店の看板は見えているが、その他は足場が架かっていて、一瞬自宅か分からなかった。
きびちゃんはそんな事を気にしている余裕はないのか、うつむきながらブツブツと何かを呟いている。
仕方ないんだから…… あとでたっぷり慰めてあげないと。
「…………」
ここまで送ってくれたのは鬼島朱凛さん。
千和ちゃんに聞いている『桃ちゃんハーレム』の一人、鬼島葵さんのお母様らしいが、同じ女性とは思えないくらいの美貌とナイスバディ…… 年の割りにはスタイルが良いと私なりに自信があったが、この人の横に並ぶと…… うん、並びたくない。
さっきどこかに電話をかけた後くらいから不機嫌になって、とても話しかけづらかったから、すぐに帰ってくれて少し安心。
お礼は後日にさせてもらおう。
それより何より……
目の前には私達の愛の結晶、可愛い息子の桃ちゃんがいる。
旅行が終わってしまったというほんの少しの寂しさが吹き飛んでしまうくらい、安堵の気持ちが溢れてきた。
「も、桃ちゃん、ただいま……」
きっと心配してたよね? ちょっと疲れた顔をしてるもん、ごめんね、ごめんね……
「……おかえり、母さん、親父」
桃ちゃん…… 旅行も良かったけど、桃ちゃんのいるこのお家が一番……
一番…… なんだけど…… すんすん……
……桃ちゃん、心配してたんだよね? すんすん、心配だったからかな?
「おばさん、おかえりなさい!」
「千和ちゃん! ……留守中はありがとね」
……満たされている顔をしているわね、留守中はお楽しみだったのかしら? そうよね、食べ放題だもんね。
「とりあえず家に入ったら? 詳しい話も聞きたいしさ、なっ、親父?」
「っ!? …………」
あまりパパをイジメないであげてね? さっきホテルの部屋に突入された時、朱凛さんに『粗末なおだんごはしまって早く家に帰りなさい』って言われたのにショックを受けちゃったみたいだから。
粗末じゃないよ? 美味しいよ? って、何度も励ましたんだけど、どんどんうつ向いちゃって…… だからお手柔らかにお願いね、桃ちゃん。
そして三ヶ月半ぶり我が家の中に入ると、三人の可愛い女の子が正座をして待っていた。
それよりも私が気になっているのは……
やっぱり匂うわ…… 食べ放題のニオイがプンプンする。
笑顔で迎える女の子達を一瞥し、我が子である可愛い桃ちゃんは、実はとんでもない男の子なんじゃないかと思った。
「入ってくるな! 入ったらくるみがどうなるか分かってるな!?」
あぁん、だからどうなっちゃうのよぉ……
もし突き付けられているおだんごでグサっと刺されたら…… きっと無事ではいられないわぁ……
「いいから出てきなさい! 桃太さん…… 息子さんが心配してますわよ!」
桃ちゃん!? あぁ、きっと桃ちゃんが寂しくて私達を探しているのね…… でもおだんごに抵抗出来ない悪いママで…… ごめんね。
「嫌だ! 働きたくない! くるみとずっとここでどんぶらこするんだ!」
「うるさいですわ! わたくしだって早く帰って鬼退治されなきゃいけないんですのよ!」
お、鬼退治…… ごくりっ
「きっとわたくしを待ちわびて金棒が大暴れしてますわ! 早くわたくしの持っている金棒専用ケースに納めませんと……」
専用ケース…… 分かる! 私のおだんご包装用の袋と一緒ね! ちゃんと包装してあげないと…… 垂れちゃうからね。
「きびちゃん……」
帰ろう? ねぇ…… みんなに迷惑かけちゃ…… ひぅっ!
「くるみ…… おだんごで刺されたいのか?」
あぁん、後ろから抱き着かれ、桃におだんごを押し当てて脅されてる! ……刺されたいかと言われればどちらかと言うと刺されたいけど…… 今はダメよ!
「じゃあ大人しくしてるんだ」
は、はい…… こんな状態で動けないなんて…… ヒドイよきびちゃん……
◇
「親父が…… 立てこもり?」
親父達が見つかったらしいのだが、どうやら立てこもっているらしい。
どこで、どんな状況なのかは全く情報が入ってないから分からないが、とりあえず生きているみたいだ。
「お母様も合流したみたいですし、そのうち解決しますわ」
はぁ…… 身体の力が一気に抜けちゃったよ…… クソ親父、心配かけやがって…… 何やってんだよ。
「へへっ、良かったな桃太」
「とりあえずひと安心だね」
「ごめん、みんな、ありがとう……」
ずっと膝枕も疲れただろ? そろそろ起きるから…… って、スイカが更に顔に押し付けられてるんだが、千和?
「力が抜けた分…… うふふっ、元気になってきましたね」
「まあっ! 元気ですわね……」
「へへっ、ああ、元気だな」
「……こんな元気な桃くんを見てたらお腹空いて来ちゃったなぁ、えへへっ」
お、おい! あぁっ、おだんごを取り出すな! ……仕方ないなぁ。
親父達が無事だと分かると現金なもので、急におだんごを食べさせたくなってきた。
お腹が空いたとアピールする四人のため、心配と苦労をかけた分、じっくりお腹いっぱいにしてあげようと決意した俺は……
◇
「もう、じれったいですわね! 鍵を持って来なさい!」
「社長、許可なく部屋に踏み込むのはさすがにマズいんじゃ……」
「ふん、不法占拠とか言えばいいんですわ! わたくしのホテルですもの」
なかなか部屋から出てこない夫婦にしびれを切らした社長は、強引に引きずり出す事に決めたらしい。
私も社長の意見に賛成だ、だってさっきから……
「へへっ、大人しくするんだ……」
「んんっ、だってぇ……」
脅されているとは思えない声に、時々聞こえる『ピ○チピ○チチャプチャプふんふんふん』な音…… 止めさせるために絶対に突入するべき!
「わたくしだってチャプチャプしたいですのに…… 早くスペアキーを持って来て下さいまし!」
「……私はもう帰るから」
探偵さん? あっ、ありがとうございました、あとは私達が何とかしますんで、きっとドアを開けたら見せられない状況だと思いますし。
「……うん、非常にショッキングな映像になると思う、閲覧注意」
ある意味閲覧注意ですよね…… それでは謝礼はまた後日、ありがとうございました。
「社長! 部屋のスペアキーです」
「では行きますわよ!」
「はい!」
「……くるみ!」
「ダメ! きびちゃん…… 入ってきちゃうぅぅっ!!」
◇
「へ、へへっ、へへへっ……」
「一日ぶりのおだんご、効きますわぁ……」
「はい…… 美味しかったですね……」
「んんっ…… えへへっ、お腹いっぱい……」
お礼のおだんごを食べ、満足した四人がだらしなく寝転がっている。
食べている途中に葵に連絡があり、親父達は無事確保したらしい。
確保って言い方が気になるが、今から葵の母親、朱凛さんが乗ってきた車で親父達を連れて帰ってきてくれるみたいだ。
「お母様、怒ってましたわね…… どうしたのでしょうか」
そりゃおだんごを食べながら電話に出たからだろうな…… 電話中も食べさせ続けろって言うし…… 絶対バレてるよな。
「スリルがある状況で食べるおだんごも格別でしたわ」
「分かる! 前に旅行した時、露天風呂で外を見ながら食べたおだんごは美味しかったな」
「スリルといえば昔、お出かけ中に外でおだんご食べた事あったよね?」
「みんな大胆なんですよ…… 私はやっぱり落ち着いた所で食べるのがいいです」
「みい、でも鏡の前でおだんごを食べさせてもらって美味しそう顔を……」
「わわっ! 輝衣ちゃん、それは内緒です」
だらしなく寝ながらそんな話をしてないで、早くあと片付けしないと。
もうすぐ親父達も帰ってくるだろうし。
それにしても、どこに立てこもっていたんだ? そもそも何で立てこもり? 意味が分からん…… とりあえずみんなに迷惑をかけた親父達には説教だ!
「あっ、葵さん、それ私のフルーツキャップだよ!」
「……道理でキツいと思いましたわ、おほほっ」
「むぅ…… わざと付けて自慢してるんでしょ?」
「そ、そんな事ないですわ! 品質と形では負けるからといって大きさでマウントを取ろうだなんて、これっぽっちも思ってませんわ!」
「いや、思ってるだろ、それ……」
「あはは…… 二人のフルーツキャップ、ブカブカです……」
「ほら! 美鳥がショック受けてるだろ!」
わいわい騒ぎながらフルーツの品評会をしている四人……
そんな中、インターホンが鳴り、俺は急いで玄関に向かった。
「……桃太さん、引き渡しに来ましたわ」
朱凛さん、めちゃくちゃ不機嫌だ!
そして目の前には……
「親父…… 母さん……」
「も、桃ちゃん、ただいま……」
「…………」
腕を縄のような物で縛られうつ向いたままの親父、その後ろで何とも言えないような顔をする母さんが立っていた。
「用が済んだのでわたくしは行きますわよ、まったく…… あっ、葵に『今度あったらお説教』と伝えておいて下さいまし! それではまた、ごきげんよう桃太さん」
朱凛さんはまるで汚物を触るかのように持っていた、親父を繋いでいた縄を地面に投げ捨て、そそくさと高級車に乗り込んで帰っていってしまった。
◇
約三ヶ月半ぶりの我が家。
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店の看板は見えているが、その他は足場が架かっていて、一瞬自宅か分からなかった。
きびちゃんはそんな事を気にしている余裕はないのか、うつむきながらブツブツと何かを呟いている。
仕方ないんだから…… あとでたっぷり慰めてあげないと。
「…………」
ここまで送ってくれたのは鬼島朱凛さん。
千和ちゃんに聞いている『桃ちゃんハーレム』の一人、鬼島葵さんのお母様らしいが、同じ女性とは思えないくらいの美貌とナイスバディ…… 年の割りにはスタイルが良いと私なりに自信があったが、この人の横に並ぶと…… うん、並びたくない。
さっきどこかに電話をかけた後くらいから不機嫌になって、とても話しかけづらかったから、すぐに帰ってくれて少し安心。
お礼は後日にさせてもらおう。
それより何より……
目の前には私達の愛の結晶、可愛い息子の桃ちゃんがいる。
旅行が終わってしまったというほんの少しの寂しさが吹き飛んでしまうくらい、安堵の気持ちが溢れてきた。
「も、桃ちゃん、ただいま……」
きっと心配してたよね? ちょっと疲れた顔をしてるもん、ごめんね、ごめんね……
「……おかえり、母さん、親父」
桃ちゃん…… 旅行も良かったけど、桃ちゃんのいるこのお家が一番……
一番…… なんだけど…… すんすん……
……桃ちゃん、心配してたんだよね? すんすん、心配だったからかな?
「おばさん、おかえりなさい!」
「千和ちゃん! ……留守中はありがとね」
……満たされている顔をしているわね、留守中はお楽しみだったのかしら? そうよね、食べ放題だもんね。
「とりあえず家に入ったら? 詳しい話も聞きたいしさ、なっ、親父?」
「っ!? …………」
あまりパパをイジメないであげてね? さっきホテルの部屋に突入された時、朱凛さんに『粗末なおだんごはしまって早く家に帰りなさい』って言われたのにショックを受けちゃったみたいだから。
粗末じゃないよ? 美味しいよ? って、何度も励ましたんだけど、どんどんうつ向いちゃって…… だからお手柔らかにお願いね、桃ちゃん。
そして三ヶ月半ぶり我が家の中に入ると、三人の可愛い女の子が正座をして待っていた。
それよりも私が気になっているのは……
やっぱり匂うわ…… 食べ放題のニオイがプンプンする。
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