水魚の交わり

夜千流

文字の大きさ
13 / 34

知の扉は閉じたまま

しおりを挟む
フィガロに『アソコ』を舐められてから私の身体は時々、むずむずとした感覚に襲われるようになった
そしてそれを見計らったように、フィガロは寝具に横たえた私の襦袢をはだけ、膨らみかけの乳房を吸ったり舐めたりするようになった
恥ずかしいのに、もっとしてほしいと思ってしまうのは、はしたないことだろうか…と不安になった私は妓楼の姉様達に相談した
すると、姉様達は頰を赤らめて「まあ!フィガロ様ったら、優しげなお顔に反して随分とお盛んなのね!」
「私もお相手して頂きたいわ~♡」などと、嬉々として私達の関係について知りたがった
この街で暮らしてわかった事だが、フィガロは女性達から絶大な人気を誇っている
そんなフィガロに見初められた私は、とても幸運なのだと実感した

「晶はいいわね~。いずれフィガロ様に身請けされるんだから」と、先輩禿が羨む
「水揚げも、フィガロ様にしてもらうんでしょう?」と、別の禿が尋ねてきた
ずっと疑問に思っていた事だ
身請けは、お客様が遊女を買い上げる事らしいが、彼女達の言う水揚げとは何だろう?
先輩禿に尋ねると「そのうち、フィガロ様に教えてもらえるんじゃない?」と、はぐらかされた
「晶には、まだはやいもんねー」と年下の禿に言われてしまい、己の無知を恥じた

私はヒースやシノ、ネロとブラッドリーにも尋ねたが、皆一様に「晶には、まだはやい」と言う
シャイロックに尋ねても、にっこりと微笑んで「おませさん」と、からかわれた
悔しくなった私は、意を決してフィガロに尋ねることにした

患者の診察を終えて部屋に戻って来たフィガロに問う

「水揚げって、なんですか?」

「…きみには、まだはやいんじゃないかな?」

「フィガロは初潮を迎えたら大人の仲間入りだって言いましたよね?私は、もう大人です!」

「おとな、ね…」と、フィガロは意味深に呟いた

「…フィガロも大人、なんですよね…?
フィガロにも初潮はあったんですか?」

「あはは!男に初潮はないよ!…その代わり、精通するんだ」

「精通…?」

「…ちょっとだけ、教えてあげようか」

「知りたいです…!教えてください!」

「うん。いいよ」

フィガロはそう言って、何故か私の衣服が入っている抽斗の中から私の帯を取り出した
その帯で私の目元を覆い隠すと後頭部で結んだ

「フィガロ…?なにをするんですか?」

「きみにはまだ、刺激が強いからね。目隠しだよ」

「…?隠されたら見えません!」

「きみのからだに、教えてあげる…」

フィガロは私の身体を布団に横たえると私の帯を解き、着物をはだけた
外つ国とは違い、所謂下着というものがないこの国では、それだけで無防備な裸体が露わになる
フィガロは私に脚を開くよう命じた
恥じらいながら従うと、なにやら身動ぐ音がする
不思議に思いながら待っていると、私の『ソコ』になにかが充てがわれた

『ソレ』は硬く、熱く、長くて、太い…
『ソコ』から伝わってくる感覚だけで、なんだかそわそわする

「フィガロ…なんですか、これ」

「きみを気持ちよくしてくれる特別な棒だよ」

「棒…?」

「ふふっ…いい眺め…」

そう言うと、フィガロは緩慢な動きで『ソレ』を『ソコ』に擦り付ける

「んんっ…」

口元を両手で押さえた

「こーら、声は抑えちゃだめだよ」

フィガロは私の両手に指を絡めて布団に縫い付けた
その状態で『ソレ』を、さらに強く『ソコ』に押し付ける

「あっ、…あ、っ…んっ…」

「はぁ…晶…」

私もフィガロも、だんだん息が上がってきた
『ソレ』の凹凸が私の陰核に擦れる度に、私の『ナカ』がひくひくと、収縮するのを感じる

擦り付ける動きが速くなって堪え切れずに、あの感覚に達した
頭が真っ白になって、全身が脱力する…あの感覚だ

ようやく『ソレ』が離れたかと思うと、ぐちゅぐちゅとなにかを扱く音がして、やがて私のお腹の上に熱い何かを掛けられた

上がった息を整えていると、やっと目隠しが外された
フィガロは満足気に頰を紅潮させている

「フィガロ…この白いのは、何ですか?」

「きみが以前知りたがっていた精液だよ。男は精通すると、それが出るようになるんだ」

「これが精液…?」

私は、自身のお腹に掛かった精液を指で掬ってまじまじと、見つめた

「興味津々だね」

「こんなので、本当に赤ちゃんができるんですか?」

「試してみる?」

「…やめておきます」

「あはは!冗談だよ。幼いきみには、負担が大き過ぎる」

結局、水揚げとは何なのかは教えてもらえなかった
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

冷酷騎士様の「愛さない」は一分も持たなかった件

水月
恋愛
「君を愛するつもりはない」 結婚初夜、帝国最強の冷酷騎士ヴォルフラム・ツヴァルト公爵はそう言い放った。 出来損ないと蔑まれ、姉の代わりの生贄として政略結婚に差し出されたリーリア・ミラベルにとって、それはむしろ救いだった。 愛を期待されないのなら、失望させることもない。 契約妻として静かに役目を果たそうとしたリーリアは、緩んだ軍服のボタンを自らの銀髪と微弱な強化魔法で直す。 ただ「役に立ちたい」という一心だった。 ――その瞬間。 冷酷騎士の情緒が崩壊した。 「君は、自分の価値を分かっていない」 開始一分で愛さない宣言は撤回。 無自覚に自己評価が低い妻に、激重独占欲を発症した最強騎士が爆誕する。 以後、 寝室は強制統合 常時抱っこ移動 一秒ごとに更新される溺愛 妻を傷つける者には容赦なし宣言 甘さ過多、独占欲過剰、愛情暴走中。 さらにはリーリアを取り戻そうとする実家の横槍まで入り――? 自己評価ゼロの健気令嬢と愛が一分も我慢できなかった最強騎士。 溺愛が止まらない、契約結婚から始まる甘すぎる逆転ラブコメ

【完結】愛する人はあの人の代わりに私を抱く

紬あおい
恋愛
年上の優しい婚約者は、叶わなかった過去の恋人の代わりに私を抱く。気付かない振りが我慢の限界を超えた時、私は………そして、愛する婚約者や家族達は………悔いのない人生を送れましたか?

本物の夫は愛人に夢中なので、影武者とだけ愛し合います

こじまき
恋愛
幼い頃から許嫁だった王太子ヴァレリアンと結婚した公爵令嬢ディアーヌ。しかしヴァレリアンは身分の低い男爵令嬢に夢中で、初夜をすっぽかしてしまう。代わりに寝室にいたのは、彼そっくりの影武者…生まれたときに存在を消された双子の弟ルイだった。 ※「小説家になろう」にも投稿しています

いちばん好きな人…

麻実
恋愛
夫の裏切りを知った妻は 自分もまた・・・。

冷遇された妻は愛を求める

チカフジ ユキ
恋愛
結婚三年、子供ができないという理由で夫ヘンリーがずっと身体の関係を持っていた女性マリアを連れてきた。 そして、今後は彼女をこの邸宅の女主として仕えよと使用人に命じる。 正妻のアリーシアは離れに追い出され、冷遇される日々。 離婚したくても、金づるであるアリーシアをそう簡単には手放してはくれなかった。 しかし、そんな日々もある日突然終わりが来る。 それは父親の死から始まった。

【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております

紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。 二年後にはリリスと交代しなければならない。 そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。 普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…

夫が運命の番と出会いました

重田いの
恋愛
幼馴染のいいなづけとして育ってきた銀狼族の族長エーリヒと、妻ローゼマリー。 だがエーリヒに運命の番が現れたことにより、二人は離別する。 しかし二年後、修道院に暮らすローゼマリーの元へエーリヒが現れ――!?

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

処理中です...